サッカーにおいて、試合を決める大きな要素の一つであるフリーキック(FK)。流れの中ではなく、止まった状態から繰り出されるキックがそのままゴールネットを揺らせば、盛り上がりは一気に最高潮へと達する。

この企画『Beautiful Free Kicks』(美しいフリーキック)では、これまでに生まれたFKの数々を紹介していく。

今回は、元西ドイツ代表MFのベルント・シュスター氏がレアル・マドリー時代に決めたフリーキックだ。


シュスター氏は1980年代を代表する選手の一人で、中盤を主戦場に優れた視野と展開を持った。その華麗なスキルとトレードマークの金髪から“金髪の天使”の異名を取った。

1988年にバルセロナからレアル・マドリーに加入したシュスター氏だったが、1990年1月28日に行われたラ・リーガ第21節のカステジョン戦では、完璧なFKを見せている。

1-0で迎えた38分、マドリーがバイタルエリア左でFKを獲得する。キッカーのシュスターが右足を振り抜くと、壁のわずか上を越えたシュートは、急激に変化し、ゴール左ギリギリに決まった。

シュスター氏は蹴り終えた直後から踵を返して確信歩き。ふてぶてしい“金髪の天使”の姿はとてつもなく格好いい。