マンチェスター・ユナイテッドにレアル・マドリーのフランス代表DFラファエル・ヴァラン(27)獲得のチャンスがあるようだ。イギリス『マンチェスター・イブニング・ニュース』が報じている。

ユナイテッドは昨夏、ディフェンダー史上最高額の移籍金8000万ポンド(現レートで約109億8000万円)でイングランド代表DFハリー・マグワイアをレスター・シティから獲得。しかし、マグワイア自身の問題に加え、スウェーデン代表DFビクトル・リンデロフら相棒役の振るわないパフォーマンスもあって守備面は相変わらず安定感を欠いている。

そのため、新たなセンターバックの獲得を求める声が強く、RBライプツィヒのフランス代表DFダヨ・ウパメカノらが候補として挙がっている。

そういった中、地元紙『マンチェスター・イブニング・ニュース』は過去に幾度となく獲得候補に挙がっていたヴァランの獲得を薦めている。

ユナイテッドとヴァランの関係はサー・アレックス・ファーガソン時代まで遡る。当時、ファーガソン監督はRCランスに在籍していた18歳の若手DFの獲得に迫っていたが、当時マドリーのリクルート部門で働いていたジネディーヌ・ジダン現監督の介入によって、寸前のところで取り逃すことに。代わって加入したのが元イングランド代表DFフィル・ジョーンズだった。

さらに、ジョゼ・モウリーニョ監督時代の2018年夏にもポルトガル人指揮官のリクエストを受けて獲得に乗り出したが、マドリーで充実した日々を送り1億ポンド(現レートで約137億3000万円)の値付けがされていた25歳のフランス代表DFの獲得はまたしても失敗に終わった。

しかし、27歳にしてチャンピオンズリーグ(CL)やワールドカップなど、獲得可能な主要タイトルをほぼ手にしてきたヴァランに関してはモチベーションの低下が指摘されており、昨シーズンのCLではマンチェスター・シティ戦でベスト16敗退の戦犯となった他、ここ最近の試合でも失点に絡むミスが目立っている。

そのため、契約年数(2022年まで)の減少を含めてヴァランの市場価値は下落しており、ユナイテッドにとってより手が出しやすくなっている。さらに、同選手が9月に変更した新たなエージェンシーはユナイテッドと良好な関係を築いている『Base Soccer Agency』というところも追い風となっているようだ。

また、ジネディーヌ・ジダン監督は未だにヴァランに厚い信頼を示しているが、同時にフランス人指揮官はフランス代表MFポール・ポグバと同国代表FWキリアン・ムバッペの獲得を希望していると見られており、新型コロナウィルスの影響で財政面の問題を抱える中でヴァランの売却で費用の一部を賄うことも考慮しているようだ。

ここ最近、パフォーマンスを落としているものの、高い身体能力と守備センスに加え、20代にして百戦錬磨の経験を持つヴァランは、マグワイアの理想的な相棒と目される。加えて、幼少期からのユナイテッドファンで、憧れのプレーヤーにリオ・ファーディナンドの名前を挙げている点も獲得に向けた好材料と言えるだろう。