ラ・リーガ第10節、ビジャレアルvsレアル・マドリーが21日にエスタディオ・デ・ラ・セラミカで行われ、1-1のドローに終わった。なお、ビジャレアルMF久保建英は89分から途中出場した。
 
直近5戦負けなしで2位に位置するビジャレアルは、前節タフなヘタフェを相手にパコ・アルカセルと、ジェラール・モレノの2トップがきっちり仕事を果たして3-1の快勝。今季初の3連勝を狙うインターナショナルマッチウィーク初戦では負傷でメンバー外のアルカセルに代わってバッカを起用した以外、同じメンバーを継続。保有元との対戦となる久保は3試合連続ベンチスタートとなった。
 
一方、開幕から安定感を欠く4位のマドリーは、先日のインテル戦で今季チャンピオンズリーグ(CL)での初白星を手にしたが、前節のバレンシア戦では低迷する相手にまさかの1-4の惨敗に。さらに、セルヒオ・ラモスとベンゼマという攻守の要を負傷で、ヨビッチを新型コロナウイルス感染で欠くことになり、マリアーノが最前線で今季初先発を飾ることに。それでも、ヴァランが間に合い、それぞれ負傷とコロナウイルスから回復したカルバハル、アザールがスタメンに戻った。
 
注目の上位対決は意外な形からいきなり動く。開始2分、クロースのロングフィードに右サイド高い位置で反応したカルバハルが一度DFに引っ掛けられるも、こぼれ球を拾って正確なクロスをゴール前に供給。これをマリアーノが見事なダイビングヘッドで合わせた。この直後、ビジャレアル陣営はルーカス・バスケスの戻りオフサイド気味の動きに副審が一度旗をあげたことを理由にゴール取り消しを要求も、主審はゴールを認めた。
 
伏兵マリアーノの今季初ゴールでリードを手にしたマドリーは引き続き前から相手のビルドアップをけん制し、一気に主導権を掴みにかかる。
 
しかし、ビジャレアルもパレホ、トリゲロスを起点に質の高いビルドアップをみせ、要所で相手のプレスをいなして相手陣内深い位置までボールを運んでいく。とりわけ、両サイドバックの攻撃参加によって攻撃に厚みが生まれる。20分には右サイドのジェラール・モレノから左足インスウィングの絶妙なクロスが入るも、フリーのパレホのヘディングシュートはクロスバーの上を越えた。
 
前半半ばから終盤にかけては互いにインターナショナルマッチウィーク明けとは思えないインテンシティの高い攻防が繰り広げられる。互いに中央でのコンビネーションやサイドへの大きな展開を軸にアタッキングサードまでボールを運ぶものの、相手の集中した守備を前に仕掛けの部分でうまくいかず、なかなかフィニッシュの数が増えてこないまま、ハーフタイムに突入した。
 
迎えた後半も前半を引き継ぐ拮抗した展開が続く。後半に入ってより主導権を掴んだビジャレアルは57分、ボックス手前のトリゲロスからボックス内に走り込むジェラール・モレノに絶妙なスルーパスが通る。だが、利き足とは逆の右足で放ったシュートは枠の左に外れ、後半最初のビッグチャンスをモノにできない。
 
選手交代で流れを変えたいエメリ監督は61分、ペドラサ、バッカ、トリゲロスを下げてエストゥピニャン、チュクウェゼ、ジェレミ・ピノを一気に投入。この交代でチュクウェゼとピノの両ウイング、ジェラール・モレノの1トップという形に並びが変化する。
 
対するマドリーは疲れの見えたアザール、ウーデゴールを下げて同じポジションにヴィニシウス、イスコを送り込んだ。
 
この交代で流れを掴んだのはビジャレアル。70分にエストゥピニャンの攻撃参加からペナルティアーク付近でパレホが放ったシュートは枠を捉え切れなかったが、74分にはボックス内へ抜け出したチュクウェゼがGKクルトワに倒されてPKを獲得。これをジェラール・モレノが冷静に左隅へ決めて76分の同点ゴールとした。
 
その後は前半から飛ばしていたマドリーの運動量が落ち始めたことで、ホームのビジャレアルが押し込む展開となる。だが、連敗は許されない昨季王者も最後のところで粘りを見せる。
 
89分には保有元との対戦となる久保がモイ・ゴメスとの交代でピッチに送り出される。すると、91分には久保に大きな見せ場が訪れる。ジェラール・モレノを起点としたロングカウンターからボックス左でパスを受けた久保はGKクルトワと対峙した中、右足に持ち替えてシュートを狙うが、ここは必死の戻りを見せたDFナチョのブロックに阻まれた。
 
さらに、93分には久保が相手陣内右サイドで縦へ仕掛けてFKを獲得。ラストプレーとなったこのFKでキッカーのパレホから正確なボールがゴール前に向かうが、ここはDFヴァランのクリアに阻まれて試合はタイムアップ。
 
白熱の上位対決は1-1のドローで決着となり、ビジャレアルは無敗記録を「6」に更新。一方、マドリーは2戦未勝利と足踏みが続く。