サッカーにおいて、1試合で3得点以上を決めることを表す「ハットトリック」。元々はクリケットで打者を三者連続アウトにすることをそう呼んでいた。(クリケットにおいて打者を連続でアウトにすることは相当難易度が高い)

サッカー選手にとって、「ハットトリック」は実力を証明する功績でもあるが、そう簡単にはお目にかかれない。この企画『HAT-TRICK HEROES』では記憶に残る「ハットトリック」を紹介していく。

今回は、アトレティコ・マドリーのウルグアイ代表FWルイス・スアレスがバルセロナ時代に決めたハットトリックだ。


2014年夏にリバプールからバルセロナに加入したスアレス。FWリオネル・メッシ、FWネイマールと共に強力3トップを形成し、得点を量産した。

特に、メッシとは息の合った連携から多くのゴールを決めたが、2016年2月14日に行われたラ・リーガ第24節のセルタ戦では、メッシの2アシストから見事なハットトリックを決めている。

まずは1-1で迎えた59分、ボックスの外でボールを持ったスアレスが中央へドリブルで切り込みながら、メッシにボールを預け、裏へ走る。スアレスの走路にメッシがピンポイントで浮き球のパスを送ると、フリーでボックス内に入ったスアレスが、GKとの1対1を冷静に沈め、勝ち越しゴールとなる1点目を決める。

続く75分、メッシのパスにネイマールが抜け出すと、ダブルタッチでGKを抜き去り、ゴール左の角度のない位置からシュートを放つ。これは相手のブロックに遭い、少し球威が弱まりながらもスアレスが押し込み、2点目を挙げた。

最後は82分、バルセロナがPKを獲得すると、メッシがシュートせずにボールを右に転がし、パスを送る。このボールに後方から走り込んだスアレスが合わせ、見事なハットトリックを決めてみせた。

試合はスアレスのハットトリックを含む大量6ゴールを奪ったバルセロナが6-1で大勝している。