FAカップ史上初のイングランド8部所属チームとして3回戦進出を果たしたマリンFCだが、新型コロナウイルス感染再拡大の影響でトッテナムとの対戦が無観客開催で実施されることが決定した。

1894年に設立されたマリンは今シーズンのFAカップでまさにジャイアントキリングと呼べる快進撃を見せている。アマチュアチームの間で争われる厳しい予選を勝ち抜くと、1回戦では4部のコルチェスター、2回戦ではハーバント&ウォータールービレといずれも格上を撃破し、8部クラブとして初めてプレミアリーグ勢が参戦するベスト64進出を果たした。

そのマリンは1月10日に開催される3回戦でプレミアリーグ屈指の強豪クラブであるトッテナムとの対戦が決定。3185人収容の本拠地マリン・トラベル・アリーナにジョゼ・モウリーニョ監督を始め、イングランド代表FWハリー・ケイン、ウェールズ代表FWガレス・ベイル、韓国代表FWソン・フンミンとワールドクラスのタレントを迎え入れるとあって、500人程度のファン収容が認められた中、そのプラチナチケットに熱狂的なファンが殺到し、すぐさま完売となった。

しかし、リバプールやエバートンと同地域に属するマリンの夢を阻んだのは、イギリス国内で深刻な感染拡大を続けるコロナウイルスだった。

同地域はこれまで警戒レベル「ティア2」に属しており、スタジアムの収容人数に合せて最大2000人の有観客開催が認められていた。だが、今週に入って同地域の警戒レベルが「ティア3」に引き上げることが決定し、無観客開催に逆戻りとなった。

トッテナムとの夢のような一戦をファンと共に共有できなくなったマリンの精神的なダメージは大きいが、財政面においても大きなダメージを負った。

先月31日のマリンの発表によると、今回の無観客開催によってクラブは得られるはずだった収入10万ポンド(約1410万円)を失うことになるという。

そのため、マリンはサポーターに対して今回の一戦で財政支援目的のヴァーチャルチケットの販売をアナウンス。10ポンド(約1410円)から購入可能な同チケットには、新シーズンのフレンドリーマッチで監督を務められる特典などを付けて支援を呼び掛けている。