JリーグYBCルヴァンカップ決勝が4日に国立競技場で催され、FC東京が2-1で柏レイソルを退け、11年ぶり3度目のJリーグカップ優勝を成し遂げた。

J1リーグ昇格初年度で7年ぶり3度目の制覇まであと一歩のところまで迫る柏はJ1得点王&MVPのダブル受賞を果たしたオルンガや江坂が先発。一方、就任3季目となる長谷川監督体制で初タイトルに王手をかけるFC東京は負傷のディエゴ・オリヴェイラや主軸の高萩が欠場となるなか、永井やレアンドロをスタートから送り出した。

新型コロナウイルスの影響で急きょ中止となり、年が明けたこの日まで開催が先延ばしされたルヴァンカップ決勝。2020シーズン最後の公式戦となる一戦は両者ともに堅守速攻が持ち味のなか、立ち上がりこそFC東京が勢いよく攻めに出たが、柏も徐々に押し返す展開となる。

だが、そうした一進一退の様相は個人の力で崩れる。FC東京がカウンターに転じた16分、左サイドのレアンドロがドリブルでヒシャルジソンのマークを剥がすと、さらに大南も抜き去り、ボックス中央からの右足フィニッシュをゴール右隅に。FC東京が先制に成功する。

レアンドロに翻弄され、先制を許してしまった柏は反撃姿勢を強めるが、たびたび効果的なカウンターを繰り出しながら試合のペースを握るFC東京に苦慮。GKキム・スンギュの好守でピンチを凌ぎながら、オルンガに多くボールを集めるが、なかなか決定機を作り出せない。

それでも、前半アディショナルタイムに差し掛かろうとした45分、柏が追いつく。左CKのチャンスからクリスティアーノのキックにオルンガが頭で合わせると、GK波多野がクロスバー上に浮かび上がったボールの処理を試みるが、弾き出しが不十分に。これに反応した瀬川が右足で押し込んだ。

互いに譲らずの展開で折り返した試合は後半も拮抗。そのなかで、柏は59分に再び獲得した左CKのチャンスでサインプレーを決行する。キッカーのクリスティアーノからのクロスにバイタルエリア中央の川口が右足ダイレクト。しかし、クロスバーの上を掠めて決まらない。

すると、今度はFC東京にも勝ち越し機。バイタルエリア中央の位置でFKのチャンスを獲得した65分、名手のレアンドロが右足キックでゴール右隅を直接狙う。鋭い弾道のボールがほぼ思惑通りのコースに飛んでいったが、惜しくもゴール右上角に嫌われ、好機を生かせない。

そのFC東京は67分にアダイウトンと三田の交代カードを切ると、これが実を結ぶ。ジョアン・オマリがハーフウェイライン付近の左サイドから前線に浮き球パスが蹴り出した74分、大南のクリアボールを永井が頭でゴール前に繋ぎ直すと、バイタルエリア中央に猛進したアダイウトンが左足つま先で押し込んだ。

再び追う展開を強いられた柏はすぐさま神谷、呉屋、三原を投入。さらに、試合時間が残り5分を切るなか、仲間をも送り込み、リスク覚悟で前がかるが、頼みの綱のオルンガをケアしつつ、中央のスペースを消しての守りに徹してくるFC東京の前に時間だけが過ぎていく。

結局、90分に永井を下げて内田を入れ、試合を終わらせにかかったFC東京が後半アディショナルタイム6分も巧みに進め、タイムアップ。FC東京が11年ぶり3度目のルヴァンカップ制覇を成し遂げた。また、国内タイトルとしては2011年の天皇杯以来9年ぶり。長谷川体制3年目にして初タイトルとなる。

柏レイソル 1-2 FC東京
【柏】
瀬川祐輔(前45)
【FC東京】
レアンドロ(前16)
アダイウトン(後29)