FAカップ3回戦、アーセナルvsニューカッスルが9日にエミレーツ・スタジアムで行われ、延長戦までもつれ込んだ試合を2-0で制したアーセナルが4回戦進出を決めた。

今季初のリーグ3連勝で復調気配漂うアーセナルはディフェンディングチャンピオンとして臨むFAカップ初戦で同じプレミアリーグ勢のニューカッスルと対戦した。4-0で大勝した直近のWBA戦からはGKレノ、パブロ・マリ、ティアニー、オーバメヤンを除く先発7人を変更。ダビド・ルイスやセドリック、ウィロックと出場機会が少ない選手が起用された。なお、当初マルティネッリがスタメンに名を連ねたが、ウォームアップ中のケガによりネルソンが急遽代役を務めた。

試合は地力で勝るホームチームが押し込む入りをみせ、スクランブルでスタメン起用となったネルソンが開始1分にファーストシュートを放つ。以降は最前線のキャロルを残して[5-4]の守備ブロックを敷く相手に対して、ボールを動かしながら揺さぶりをかける状況が続く。

25分にはダビド・ルイスのロングフィードに反応した右サイドのオーバメヤンがオフサイドラインをかいくぐってボックス右に持ち込んで右足のシュート。だが、これはGKドゥブラフカの好守に遭う。

以降も相手を押し込むアーセナルだが、ペペの単騎突破や再三のセットプレーのチャンスをモノにできず。ハーフタイムにかけてはやや尻すぼみの攻めが目立つ中、ゴールレスで前半を終えた。

迎えた後半、アウェイのニューカッスルがやや攻撃に比重をかけ始めた中、この試合最大の決定機が訪れる。56分、相手陣内左サイドで得たFKの二次攻撃からヘンドリックのシュートをボックス左で収めたキャロルがドフリーでシュートを放つが、これを枠の右に外してしまう。

一方、ネルソンに代えてスミス=ロウを投入したアーセナルは60分にオーバメヤン、64分にウィロックと続けて決定機を作り出すが、GKドゥブラフカが立ちはだかる。

その後、ウィリアンとウィロックに代えてサカ、ジャカと主力を同時に送り込んだアーセナルは前半同様に試合の主導権を掌握。相手を押し込んでペペやオーバメヤンが再三ゴールに迫るが、最後のところで決め切れない。

逆に、90分間で試合を決めたい焦りからか、キャロルを起点とした相手のカウンターを許し、後半終了間際にはボックス左でフリーにしたキャロルに決定機を与えてしまうが、ここはGKレノが身体を張った見事なセーブをみせ、土壇場被弾での敗退の窮地を逃れた。

互いに決定機を作りあうも90分間で決着を付けることができず、試合は延長戦に突入。消耗戦の様相が色濃く出る中、ホームチームがより相手ゴールに迫っていく。だが、ジャカの強烈なミドルシュートはGKドゥブラフカのビッグセーブ、ペペやサカのボックス内での仕掛けはことごとく相手DFのブロックに阻まれた。

その後、延長後半の頭からペペに代えて切り札ラカゼットを投入したホームチームはこの交代が待望の先制点をもたらす。

109分、相手DFクラークの不用意な短い縦パスをスミス=ロウが引っかけてショートカウンターを発動。サカの浮き球のパスをボックス中央のラカゼットが競ってボックス右のスペースに流すと、これに反応したスミス=ロウがゴール左隅へ丁寧な右足のシュートを流し込んだ。

ようやく先制に成功したアーセナルは前がかったニューカッスルの攻撃を冷静に受け止めると、試合終了間際の117分にはジャカとのパス交換で左サイド深くに抜け出したティアニーからの折り返しをゴール前に飛び込んだオーバメヤンがワンタッチで流し込み、勝利を決定づける2点目とした。

そして、ニューカッスルとの120分間の激闘を制した前大会王者アーセナルが苦しみながらも順当に4回戦進出を決めた。