サッカーにおいて、1試合で3得点以上を決めることを表す「ハットトリック」。元々はクリケットで打者を三者連続アウトにすることをそう呼んでいた。(クリケットにおいて打者を連続でアウトにすることは相当難易度が高い)

サッカー選手にとって、「ハットトリック」は実力を証明する功績でもあるが、そう簡単にはお目にかかれない。この企画『HAT-TRICK HEROES』では記憶に残る「ハットトリック」を紹介していく。

今回は、元ドイツ代表FWアンドレ・シュールレ氏がチェルシーで決めたハットトリックだ。


マインツやレバークーゼンで頭角を現し、2014年ブラジルワールドカップ(W杯)では、ドイツ代表の優勝メンバーとなったシュールレ氏は、2013年夏にチェルシーに加入。プレミアリーグでも活躍を見せた。

チェルシーでは、在籍1年半で公式戦65試合に出場し、14ゴールを記録したが、2014年3月1日に行われたプレミアリーグ第28節のフルアム戦では、チェルシーでの唯一となるハットトリックを決めている。

前半を0-0で折り返して迎えた52分、自陣からFWエデン・アザールが放ったロングボールにシュールレが抜け出すと、相手DFとの競り合いを制してそのままボックス内まで侵入。GKとの1対1の場面で落ち着いてシュートを沈め、先制点を挙げる。

続く65分、再びアザールがボールをボックス手前まで運ぶと、右サイドから中央にスライドしてきたシュールレに絶妙のタイミングでスルーパスを出す。ボックス内左に抜け出したシュールレは、ゴール左の位置からファーポストへ正確なシュートを流し込み、追加点をマークした。

直後の69分、今度はロングボールを前線で収めたFWフェルナンド・トーレスからのスルーパスにシュールレが抜け出し、そのままGKと1対1に。このチャンスもしっかりとゴール左にシュートを決め、抜群の決定力を活かした見事なハットトリックを決めた。

試合は、フルアムが1点を返したものの、チェルシーが3-1で逃げ切り、勝利を収めている。