シェフィールド・ユナイテッドの指揮官交代は暫くありそうにない。オーナーのプリンス・アブドゥラー氏がクリス・ワイルダー監督への信頼を改めて強調している。

2016年夏に就任したワイルダー監督は、そのシーズンにリーグ1(イングランド3部)優勝に導くと、2018-19シーズンにはチャンピオンシップを2位で終え、就任からわずか3年でプレミアリーグ昇格。クラブとして13シーズンぶりとなった昨季のプレミアリーグでも予想以上に健闘し、9位という上々の成績を残した。

しかし、今シーズンは一転して大不振に。ここまで22試合を終えて3勝2分け17敗で最下位に位置しており、開幕から初白星を挙げるまでにクラブワーストの18試合も要してしまった。

残留圏内の17位とは11ポイント差の危機的状況だが、アブドゥラー氏のワイルダー監督への信頼は厚い。イギリス『talkSPORT』のインタビューで、サウジアラビアから出向き現指揮官に口頭で伝えた内容を明かした。

「例外的に国を離れることはほとんど不可能だが、私はクリスに会うためだけにどうにか飛んでやって来た。私は彼に『君は我々の指揮官だ。一心同体だ。残りのすべてのゲームに敗れて降格したとしても、また昇格に導いてくれる監督だと信じている』とね」

「もちろん、他にも話したことはあるが、秘密にしておきたいこともある。シーズンの後に総括して改善点を挙げ、補強プランを確認する必要がある」

「だがメッセージの大部分は、我々は彼を支持していること、決して解雇しないこと、彼がこの状況から救ってくれることを信じているということだ」

「行動は言葉よりも説得力がある。プレミアリーグの歴史上、我々よりもスタートが悪かったチームはないと思う。引き金を引いてクリスを更迭するのは簡単だっただろう。だが、我々はそうしなかった」

一方で、第20節では首位争いを繰り広げるマンチェスター・ユナイテッドに勝利を挙げるなど、微かに復調の兆しを見せているブレイズ。アブドゥラー氏は「我々が残留できたら映画が作れる」と劇的残留を望むとともに、たとえ降格しても監督を始め、選手やチーム、ファンやサポーターを見捨てることはないことを誓った。

「まだ非常に難しい状況で、降格オッズも我々が最も上だろう。だが、昨日(第22節のWBA戦2-1で勝利)のようなパフォーマンスと選手たちが見せてくれたスピリットがあれば、16試合も残っているのだから10ポイント差をまくって残留する奇跡を祈ることができる。まだそれを成し遂げることができると信じている」

「しかし、何が起ころうともシェフィールド・ユナイテッドのファンを愛しているし、チームや選手、この街を愛している。プレミアリーグでもチャンピオンシップでも共に戦う」

「そして神に誓って、もしチャンピオンシップに落ちたとしても、そこに長い間居座ることはない。すぐに昇格のチャンスが来ると思う」