サッカーにおいて、1試合で3得点以上を決めることを表す「ハットトリック」。元々はクリケットで打者を三者連続アウトにすることをそう呼んでいた。(クリケットにおいて打者を連続でアウトにすることは相当難易度が高い)

サッカー選手にとって、「ハットトリック」は実力を証明する功績でもあるが、そう簡単にはお目にかかれない。この企画『HAT-TRICK HEROES』では記憶に残る「ハットトリック」を紹介していく。

今回は、レンジャーズの元イングランド代表FWジャーメイン・デフォーが決めたハットトリックだ。

身長168cmと小柄ながら抜群の決定力を武器にプレミアリーグのクラブを渡り歩き、得点を重ねてきたデフォー。積み上げた通算162ゴールは、プレミア歴代8位にランクインする名ストライカーだ。

現在はスコットランドに活躍の場を移しているデフォーだが、その決定力は衰えておらず、2019年8月11日に行われたスコティッシュ・プレミアリーグ第2節のハイバーニアン戦では、パーフェクトハットトリックを達成している。

まずは0-0で迎えた9分、レンジャーズのFWシェイ・オジョが強烈なミドルシュートを放つも、これはGKがセーブ。しかしそのこぼれ球にいち早く反応したデフォーが、右足でシュートを押し込み、先制点を挙げる。

15分、レンジャーズが再びチャンスを作ると、味方のパスに抜け出したオジョが、ボックス内左に侵入し、ゴール前へパスを出す。すると、デフォーが上手く相手の前に入り、左足で合わせ、あっさりと2点目を決める。

前半を2-1で折り返したレンジャーズは74分、相手のクリアボールをボックスの外でMFスティーブン・デイビスが拾うと、そのままドリブルでボックス内に侵入。ボックス内右の位置からふわりとしたクロスを上げると、デフォーがこのボールにファーポストでヘディングを合わせ、3点目。ハットトリックを達成した。

デフォーのこのハットトリックは、3得点をそれぞれ両足と頭を使って決めたパーフェクトハットトリックとなっている。なお、試合は6-1でレンジャーズが圧勝している。