セリエA第24節、ローマvsミランが2月28日にスタディオ・オリンピコで行われ、アウェイのミランが1-2で勝利した。
 
現在、4位のローマ(勝ち点44)は前節、10人となったベネヴェントからゴールを奪えず0-0の引き分けに終わった。それでも、ミッドウィークに行われたヨーロッパリーグ(EL)のブラガ戦では3-1の快勝を収め順当にベスト16進出を決めた。今季結果が出ていない上位対決ではセンターバックの負傷者続出に伴い、ファシオを3バックの右で引き続き起用した以外、現状のベストメンバーを起用。ただ、負傷のジェコがベンチを外れている。
 
一方、2位のミラン(勝ち点49)は前節ミラノ・ダービーに0-3で完敗し、首位インテルとの勝ち点差が「4」に広がった。さらに、ホーム開催となったELではツルヴェナ・ズヴェズダ相手に数的優位を得るも1-1のドローに終わり、辛くもアウェイゴール数の差で薄氷の16強入りとなった。公式戦4試合未勝利で臨む難敵とのアウェイゲームではインテル戦からカピターノのロマニョーリを外し、トモリを起用した以外同じメンバーを起用した。
 
前回対戦で3-3の撃ち合いを演じた両者の一戦は、ホームチームのバタつきによってアウェイチームが続けて決定機を迎える。まずは2分、ボックス左でテオ・エルナンデスの落としに反応したイブラヒモビッチがGKパウ・ロペスを脅かすファーストシュートを放つと、このプレーで得た右CKの流れからトモリがゴールネットを揺らすが、ここはオフサイドの判定に。
 
続く5分にはバックパスを受けたGKパウ・ロペスにプレッシャーをかけたイブラヒモビッチがボックス内でボールを奪って無人のゴールへシュートを放つが、これは惜しくも枠の左に外れた。さらに、9分にはケシエがビジャールから高い位置でボールを奪ってショートカウンターに転じ、ボックス左に抜け出したレビッチから右を並走するイブラヒモビッチにプレゼントパスが出る。これをエースが難なくゴールネットへ流し込むが、ラストパスの時点でオフサイドラインを越えており、ゴールは取り消しとなった。
 
相手のミスを生かし切れない拙攻で序盤のビッグチャンスを逃したミランだが、半分寝た状態でピッチに入ったローマは再三のピンチも目覚ましの代わりとはならず、以降も不用意なボールロストを連発。そして、17分には再びカウンターから今度はボックス手前のレビッチが強烈なミドルシュートを枠の左へ飛ばすが、これはGKパウ・ロペスのビッグセーブに阻まれた。
 
20分を過ぎてローマが目覚めたことで、ようやく試合らしくなり始めると、22分にはボックス内でのマジョラルの落としに反応したヴェレトゥが際どい枠内シュートを放ってGKドンナルンマを脅かす。
 
前半半ばを過ぎると、試合は多くの決定機を作り合う非常にオープンな展開となる。まずは27分、チャルハノールの右CKをケアーが渾身のヘディングで合わせるが、これは惜しくもクロスバーを叩く。さらに、ミランは33分と34分にレビッチ、サーレマーケルズとボックス内で強烈なシュートを枠に飛ばすが、いずれもGKパウ・ロペスのビッグセーブに阻まれる。
 
対するローマも36分にムヒタリアンの絶妙なショートスルーパスに抜け出したペッレグリーニがゴール前で立て続けにシュートを放つが、これはトモリ、トナーリの身体を張ったシュートブロックに遭う。続く38分にはカルスドルプの斜めのラストパスに完璧なタイミングで抜け出したムヒタリアンが飛び出したGKの位置を見極めてチップキックを狙うが、これは惜しくも枠の左へ外れた。
 
互いに再三の決定機を決め切れないまま前半終了かに思われたが、アウェイのミランがセットプレーでゴールをこじ開ける。39分、相手ボックスギリギリの位置でカラブリアがDFファシオにアフターで足をスパイクされる。一度プレーは流されたものの、オンフィールドレビューの結果、このファウルでPKが与えられる。これをキッカーのケシエがきっちり決めて43分の先制点とした。
 
1点リードで試合を折り返したミランだが、筋肉系のトラブルによってチャルハノールが前半でベンチに下がりブラヒム・ディアスが後半から投入される。立ち上がりの49分にはカウンターからボックス手前まで攻め上がったテオが強烈なミドルシュートを放つが、これはわずかに枠の左へ外れた。
 
一方、後半もピンチからスタートしたローマだが、ファーストチャンスを生かして同点に追いつく。50分、左サイドを攻め上がったスピナッツォーラがボックス左でタメを作ってヴェレトゥにマイナスのパスを送る。そして、そのまま短く運んだヴェレトゥが絶妙な右足のシュートをゴール右隅に突き刺した。
 
この同点ゴールで勢いづくローマは直後にもスルーパスに抜け出したムヒタリアンがボックス左に抜け出して並走するマジョラルへラストパスを送るが、ここはDFトモリの好守に阻まれる。
 
一方、ミランは前半から足を気にしていたイブラヒモビッチがプレー続行不可能となり、56分にレオンを緊急投入。チャルハノールに続くエースの負傷交代に嫌な流れが漂うが、この直後に勝ち越しに成功する。
 
58分、GKパウ・ロペスの苦し紛れの縦パスを相手陣内でカットしたサーレマーケルズからボックス手前左でパスを受けたレビッチが巧みなターンから見事な左足のシュートをゴール右隅に突き刺した。
 
良い流れの中でミスから再びビハインドを背負う展開となったローマは62分にファシオを下げてブルーノ・ペレスを投入。この交代でカルスドルプが3バックの右に落ちてブルーノ・ペレスが右ウイングバックに入る。
 
一方、勝ち越したミランだが、この試合で三度目のアクシデント発生。殊勲の2点目を奪ったレビッチがスプリントした際にハムストリングかでん部を痛めてしまい、自ら交代を要求。そして、67分にクルニッチの投入を余儀なくされた。
 
その後は中盤が間延びしてオープンな展開となり、互いに決定機を作り合う。何とか追いつきたいローマは古巣対戦のエル・シャーラウィ、ペドロらアタッカーをピッチに送り込む。
 
試合最終盤にはカスティジェホ、メイテの同時投入で逃げ切りを図るミランに対してローマが攻勢を仕掛けていく。93分にはボックス内での混戦からペッレグリーニが左足のシュートを枠に飛ばすが、これはGKドンナルンマが冷静に正面でキャッチ。
 
そして、試合はこのままタイムアップを迎え、主力アタッカー3人の負傷という代償を払った中、敵地でローマに競り勝ったミランが公式戦5戦ぶりの白星を手にし、首位インテルとの勝ち点差4を維持した。一方、またしても上位対決で敗れたローマはアタランタに抜かれてトップ4圏外の5位に転落した。