プレミアリーグ第28節、アーセナルとトッテナムによるダービーが、日本時間14日25:30にエミレーツ・スタジアムでキックオフされる。トップ4争いにギリギリ食い込む両チームが激突する今季2度目のノースロンドン・ダービー。

現在、10位のアーセナル(勝ち点38)は昨年末から今年1月にかけて復調気配を漂わせたが、2月以降は2勝3敗1分けと再び調子は下降線を辿っている。前節のバーンリー戦では試合を通して主導権を握ったものの、MFジャカの自陣ボックス内での痛恨ミスが響き1-1のドローに終わった。

1試合未消化ながらチャンピオンズリーグ(CL)出場圏内の4位チェルシー(勝ち点50)との勝ち点差は12ポイントと、残り試合を考えれば、勝ち点逸が即トップ4争いからの脱落を意味する崖っぷちの状況だ。直近のヨーロッパリーグ(EL)ではオリンピアコス相手にMFウーデゴール、MFエルネニーの鮮烈ミドルシュートなどで3-1の勝利を収めているが、同試合でもMFセバージョスの不用意なロストから失点を喫しており、今回の大一番ではより完璧な戦いが求められる。

対する7位のトッテナム(勝ち点45)は、1月下旬から2月中旬までにかけてのリーグ6試合で1勝5敗と泥沼の不振に陥り、一時はモウリーニョ監督の解任騒動まで発展。それでも、開幕から精彩を欠いていたFWベイルの復調に伴い課題の得点力が改善されると、バーンリー、フルアム、クリスタル・パレスという格下との連戦で見事に3連勝。再びトップ4レースの主役の一角に返り咲いた。

ただ、直近のELディナモ・ザグレブ戦を含め、公式戦5連勝中の相手はいずれも力の劣る相手だけに、プレミアリーグ上位勢相手に6連敗中の中で臨む今回のダービーでは真価が試される。

なお、昨年12月初旬にトッテナム・ホットスパースタジアムで開催された前回対戦ではホームのトッテナムがFWソン・フンミン、FWケインの両エース揃い踏みの活躍により、2-0の完勝。また、トッテナムは直近のリーグ戦ダービーで2勝2分けの4戦無敗と強さを見せているが、ダービーでのシーズンダブルは1992-93シーズンが最後となっており、今回の一戦では28年ぶりのダブルを目指すことになる。

両者は共に中2日での対戦となるが、ELの日程決定時にはひと悶着があった。当初はアーセナル、トッテナム共に1stレグをアウェイで戦う予定だったが、セキュリティー上の問題によって同一都市(ロンドン)での同日開催を認めないというUEFAの規則に従い、国内カップ王者のアーセナルが優遇される形で2ndレグをホームで戦い、トッテナムが1stレグをホームで戦う形に変更。

これにより、重要なダービーを前にギリシャへの長距離移動を強いられることになったアルテタ監督が公平性を欠くとの不満を口に。そのため、両者のコンディション面にもより注目が集まるところだ。

◆アーセナル◆
【4-2-3-1】
アーセナル予想スタメン
(C)CWS Brains,LTD.
GK:レノ
DF:セドリック、ダビド・ルイス、パブロ・マリ、ティアニー
MF:トーマス、ジャカ
MF:サカ、ウーデゴール、ウィリアン
FW:オーバメヤン

負傷者:なし
出場停止者:なし

出場停止者はいない。負傷者に関しても主力に離脱者はおらず、全選手が起用可能な状況だ。

スタメンに関しては直近のオリンピアコス戦をベースに幾つかのポジションでメンバーの入れ替えも想定される。最終ラインでは左サイドバックのティアニーのスタメンは確実も、右サイドバックはDFベジェリン、DFチャンバース、センターバックはDFガブリエウ、DFホールディングにもチャンスがある。

中盤ではパフォーマンスが上がり切らないMFトーマスに代わってMFエルネニー、2列目ではMFウィリアンに代わってMFスミス・ロウ、FWペペの起用もありそうだ。

◆トッテナム◆
【4-2-3-1】
トッテナム予想スタメン
(C)CWS Brains,LTD.
GK:ロリス
DF:オーリエ、D・サンチェス、アルデルヴァイレルト、レギロン
MF:エンドンベレ、ホイビュルク
MF:ベイル、ルーカス・モウラ、ソン・フンミン
FW:ケイン

負傷者:MFロ・チェルソ、FWケイン
出場停止者:なし

出場停止者はいない。負傷者に関しては引き続きロ・チェルソが欠場となり、直近のディナモ・ザグレブ戦でヒザに打撲を負ったケインに関しても状態次第でベンチスタートの可能性がある。

スタメンに関しては4-1で快勝した前節のパレス戦をベースにMFウィンクスのポジションにMFエンドンベレが復帰する見込み。その他では直近の公式戦2試合でいずれも好パフォーマンスを見せたDFドハーティとDFオーリエの右サイドバックの争い、同じくディナモ・ザグレブ戦で早めにベンチに下がったMFラメラのスタートからの起用の可能性もありそうだ。

★注目選手
◆アーセナル:FWピエール=エメリク・オーバメヤン
Getty Images
アーセナルの注目プレーヤーはエースのオーバメヤン。昨年9月にクラブとの新契約にサインしクラブ最高給を手にした31歳だが、前最高給受給者のエジルの道を辿るように、以降はパフォーマンスが急低下。アルテタ監督の下で定まらない起用法の影響はあったものの、個での打開力、決定力を欠くなど、限界説も一部で報じられた。

それでも、24節のリーズ戦でのプレミア初ハットトリックをキッカケに本来のパフォーマンスを取り戻し始めると、EL前ラウンドのベンフィカ戦ではチームを逆転突破に導くエースの仕事を披露。前節のバーンリー戦でも1ゴールを挙げ、FWラカゼットに並ぶチームトップの今季リーグ戦9ゴール目を記録。ここ最近、右サイドでの起用が増えたサカやトップ下のウーデゴールとの関係性も良くなっており、残り試合での本領発揮が期待されるところだ。

ノースロンドン・ダービーでは通算6試合で3ゴールとまずまずの数字を残しているが、2018-19シーズンの対戦では1-1の後半終了間際に得たPKを相手守護神ロリスに止められるなど、イメージはあまりよくない。さらに、今シーズンに関してはビッグマッチで試合から消える場面が目立っており、アーセナルがダービーで久々の勝利を得るためにはエースが勝負強さを発揮する必要がある。

◆トッテナム:FWガレス・ベイル
Getty Images
トッテナムの注目プレーヤーは8年ぶりのダービーに臨むベイル。近年不遇をかこったレアル・マドリーを離れ、7年ぶりの古巣帰還を果たした31歳は、ソン・フンミン、ケインの両エースと共に強力トリデンテを形成することが期待された。しかし、加入前に負ったケガやマドリー時代終盤のベンチ生活の長さによって失ったマッチフィットネスを取り戻すのに苦戦し、プレミアリーグでは今年2月半ばまでほとんど試合に絡むことができず。

それでも、ポルトガル人指揮官の慎重な起用法、叱咤激励によって徐々に本来のパフォーマンスを取り戻し始めた元スパーズのエースはマンチェスター・シティ、ウェストハムとの上位連戦での途中出場で復活の兆しを見せると、いずれもスタメン出場したバーンリー、パレスとの直近2試合では4ゴール1アシストの大暴れ。卓越した左足のキック精度を生かしたパスで、今季は味方を“使う”場面が多いケインを“使われる”側として生かせば、持ち味の得点感覚を武器に第3のフィニッシャーとしての存在感も光る。

自身にとって2013年3月以来となるダービーでは今季14ゴールに関与し、プレミアリーグ最強のデュオの称号を獲得したソン・フンミン、ケインと共に相手守備を粉砕する働きが求められる。対アーセナルでは10戦5ゴール1アシストと相性は良く、直近の出場試合では2戦連発中と決定的な仕事も期待される。

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