プレミアリーグ第18節延期分、アストン・ビラvsトッテナムが21日にビラ・パークで行われ、アウェイのトッテナムが0-2で勝利した。
 
現在、8位のトッテナム(勝ち点45)は前節、アーセナルとのノースロンドン・ダービーに1-2で逆転負け。さらに、直近のヨーロッパリーグ(EL)では1stレグを2-0で先勝しながらも、敵地での2ndレグではディナモ・ザグレブに延長戦まで持ち込まれた末、屈辱の0-3の完敗でベスト16敗退となった。
 
この痛恨の敗戦により、来季チャンピオンズリーグ(CL)出場に向け、4位のチェルシーに6ポイント差を付けられるリーグ戦での逆転が必要となった崖っぷちのモウリーニョ率いるチームは9位のビラ(勝ち点41)のホームに乗り込んだ。連敗からのバウンスバックを狙う中、前節のダービーから先発4人を変更。体調不良のアルデルヴァイレルトと負傷のソン・フンミンに代えてロドン、カルロス・ヴィニシウス、ドハーティとベイルに代えてタンガンガ、ロ・チェルソを起用し、ケインとヴィニシウスを最前線に配置した[4-4-2]を採用した。
 
互いにやや慎重な入りを見せた中でアウェイのトッテナムがボールを握る状況が続く。セカンドトップ気味に振る舞うケインを起点にレギロン、ルーカス・モウラが並ぶ左サイドを中心に攻撃を展開していくが、決定機まであと一歩という場面が目立つ。
 
それでも、ビラにセットプレー以外で危険な場面を作らせずに安定した試合運びを継続するトッテナムは前半半ば過ぎに最初の決定機をゴールに結びつける。29分、ヴィニシウスを最終ラインの背後に走らせるロングフィードに対してエリア外に飛び出したGKマルティネスのクリアが短くなると、これを回収したルーカスがケインとのパス交換でボックス左に抜け出してDFとGKを引き付けて折り返す。これをドフリーのヴィニシウスが右足ワンタッチで流し込み、ポルトガル人指揮官の起用に応える待望のプレミア初ゴールとした。
 
先制後は少しずつ前がかるビラの攻勢を受け止めつつ、得意のカウンターに転じたトッテナムは、前半終了間際の42分にセットプレーの流れからケインのヘディングシュート、エンドンベレの浮き球のシュートで2点目に迫るが、いずれも決め切るまでには至らなかった。
 
互いに選手交代なしで迎えた後半もトッテナムが優勢な入りを見せる。48分、レギロンの高い位置でのパスカットからボックス手前でルーカスから足元にパスを受けたケインが振り向きざまに右足を一閃。相手DFの足先にわずかに当たったボールが枠の右隅へ向かうが、これはわずかに枠の左。
 
続く52分には縦パスを収めたケインを起点に人数をかけた攻撃を仕掛けると、巧みなステップワークでボックス内に切り込んだルーカスからゴール前のケインに横パスが出るが、ここはDFミングスの身体を張った対応に阻まれた。
 
相手に足を踏まれて痛んだレギロンがプレー続行不可能となり、57分にベン・デイビスを最初の交代カードとして投入したトッテナム。この時間帯は相手の反撃に晒されてボックス付近でトレゼゲ、マッギンに際どいシュートを打たれるが、ここはDFロドンのゴールカバー、GKロリスのセーブできっちり凌ぐ。
 
その後、66分にロ・チェルソを下げてベルフワインを投入し、カウンター色を強めるアウェイチームは67分にボックス左に抜け出したケインが深追いしたDFキャッシュにアフターでタックルを浴びてPKを獲得。これを自ら冷静に決めてリーグ得点ランクトップタイとなる17ゴール目とした。
 
この2点目で勝利に大きく近づいたトッテナムはここからゲームコントロール優先の戦い方にシフト。78分にはトランジションを制したホイビュルクの強烈なミドルシュートで3点目に迫りつつ、守備の局面ではタンガンガが決定的なシュートブロックを見せるなど、不甲斐ない戦いに終始した直近2試合の反省を生かしたソリッドなパフォーマンスを披露。
 
そして、危なげない試合運びでビラの反撃を無失点で凌ぎ切ったトッテナムが2トップ揃い踏みの活躍で公式戦の連敗をストップ。4位のチェルシーと3ポイント差の6位に浮上した。