サッカーにおいて、1試合で3得点以上を決めることを表す「ハットトリック」。元々はクリケットで打者を三者連続アウトにすることをそう呼んでいた。(クリケットにおいて打者を連続でアウトにすることは相当難易度が高い)

サッカー選手にとって、「ハットトリック」は実力を証明する功績でもあるが、そう簡単にはお目にかかれない。この企画『HAT-TRICK HEROES』では記憶に残る「ハットトリック」を紹介していく。

今回は、元セネガル代表FWママドゥ・ニアン氏がマルセイユで決めたハットトリックだ。

トロワでのプロデビューを経て、フランスのクラブを渡り歩いたニアン氏は2005年夏に強豪マルセイユに加入。移籍初シーズンからチーム得点王に輝くなど、得点源として活躍し、2010年夏に退団するまでの5シーズンで公式戦227試合100ゴールという数字を残した。

マルセイユでのキャリア終盤には主将も務めたニアン氏だが、2010年2月21日に行われたリーグ・アン第25節のナンシー戦では、圧巻のハットトリックを決めている。

まずは0-0の前半10分、右サイドでボールを持ったMFシャルル・カボレがクロスを上げる。ボックス内のニアンが絶妙の動き出しでゴール前に抜け出し、ヘディングを合わせて豪快な先制点を挙げる。

1-1と同点に追いつかれて迎えた34分、左サイドからDFタイエ・タイウォがボックス内にクロスを上げると、ゴール前のニアンがDFと競り合い、倒れ込みながらダイレクトボレー。ゴール左下に見事なゴールを決めた。

最後は67分、カウンターからMFルチョ・ゴンサレスのスルーパスにニアンが抜け出し、そのままボックス内に侵入すると、GKとの1対1を制し、ハットトリックを達成した。

ニアンの全得点を挙げる活躍でマルセイユが3-1で勝利している。