マンチェスター・ユナイテッドは20日、副会長兼最高経営責任者(CEO)を務めるエド・ウッドワード氏が2021年末に退任することを発表した。

なお、イギリス『Talksport』など複数メディアが伝えたところによれば、ウッドワード氏は18日の創設発表からわずか数日でプロジェクト消滅の危機を迎えているヨーロッパ・スーパーリーグ(ESL)に関連した事情により辞任を申し入れ、これをクラブが受け入れた形となったようだ。

一部ではESL参戦に関して選手間での緊急ミーティングを開いたキャプテンのDFハリー・マグワイアら主力選手との衝突も、今回の退任劇の引き金となったようだ。

ウッドワード氏は、2005年にアメリカの実業家グレイザー・ファミリーが歴史的なクラブ買収を行った際にアドバイザーを務めた関係でユナイテッドでのキャリアをスタート。2013年からはCEOに就任し、ここ数年では経営面に加えて、クラブの補強部門の実権も握っていた。

ウッドワード氏は今回の退任決定に際して以下のようなコメントを残している。

「ユナイテッドに仕えたことを非常に誇りに思っており、過去16年間、世界で最も偉大なフットボールクラブで働けたことを光栄に思っている。クラブは将来に向けて良好な状態にあり、今年末に退任するのは難しいことになる」

「ヨーロッパリーグ、FAカップ、EFLカップを制覇したオールド・トラフォードでの思い出を大切にしていく。同時にクラブの文化を再生し、マンチェスター・ユナイテッド流のプレースタイルを取り戻したことを誇りに思っている」

「とりわけ、この2年間、オーレ・グンナー・スールシャールとそのコーチングチームの優れたリーダーシップの下でプレーヤーたちが成長したことを嬉しく思う」

「ここ数年、ピッチ上やコーチ、スタッフに加えてきた変化により、この偉大なクラブが再びタイトルを獲得する日も近いと確信しており、その資格があると思っている」

「自分の在任期間中にクラブがプレミアリーグを制覇することを切に願っており、情熱的なファンのためにプレミアリーグを取り戻すための基盤が整っていると確信している」

「また、マーカス・ラッシュフォード、メイソン・グリーンウッド、アクセル・トゥアンゼベなどの才能あるプレーヤーがトップチームで活躍する姿を見ることができ、とても嬉しく思っている。今後も、このクラブの若い才能の生産ラインは、既存のトップチームプレーヤーを押しのけてポジションを確保していくだろう。この競争は、将来に向けて良い兆候だ」

「同時に我々はマンチェスター・ユナイテッド・ウィメンも設立したが、彼女たちの進歩は、この偉大なクラブでの成功が求められていることのさらなる証拠だ」

「この16カ月間は、非常に多くのユニークな課題をもたらした。また、新型コロナウイルスのパンデミックの際に、地域社会や世界中で行われたクラブの活動は英雄的なものだった」

「フットボールクラブへの財政的な影響は深刻ですが、ユナイテッドは、並外れた財政的圧力に直面しても、最も堅固で回復力のあるクラブのひとつだ」

「個人的には、良い時も悪い時も支えてくれたユナイテッドの情熱的なファンに感謝したいと思う。我々の歴史の中で困難な時期であったことは承知しているが、皆さんのチームに対するサポートに疑問を感じたことは一度もなかった」

「最後になったが、多くの素晴らしい才能を持った勤勉な人々と一緒に仕事ができたことを嬉しく思う」

一方、共同会長のジョエル・グレイザー氏はウッドワード氏への感謝の言葉を伝えている。

「エド・ウッドワードは、クラブに多大な貢献をしてくれた。ユナイテッドに関わる人たちを代表して、彼のたゆまぬ努力と献身に心からの感謝を述べたい」

「彼のクラブへの貢献は非常に大きく、彼はいつでもマンチェスター・ユナイテッド・ファミリーの一員としてオールド・トラフォードで歓迎されるはずだ」