ミッドウィークに行われた第31節では熾烈な優勝争いを繰り広げる上位4チームが揃って格下相手に勝利を収める、波乱の少ない一節となった。

過密日程の中で開催される今節は上位4チームがいずれもトップハーフに位置する難敵との対戦となり、前節と異なり動きが出そうな一節となりそうだ。

前節、ウエスカを相手に2-0の快勝を収めた首位のアトレティコ・マドリー(勝ち点73)は、10位のアスレティック・ビルバオ(勝ち点38)と対戦。FWフェリックス、FWスアレスの両エースを欠く中で臨んだ直近2試合ではFWコレアと、MFカラスコがいずれも連続得点を挙げるなど代役としての存在感を示し、一時失点が重なった守備陣も2戦連続クリーンシートと安定感を取り戻している。

難敵アスレティックとの一戦に向けてはスアレスのチーム練習復帰が大きなトピックとなっているが、直近で採用した[4-3-2-1]の布陣が機能するなど、現有戦力で十分に戦えるはずだ。また、アスレティックは直近の公式戦3試合連続無得点と得点力不足に喘いでおり、先制点を奪えればより優位な試合運びが可能となるはずだ。

首位チームを3ポイント差で追う2位のレアル・マドリー(勝ち点70)は、前節カディス相手にエースFWベンゼマのドブレーテを含む全ゴールを演出する見事な活躍によって3-0で快勝。27日にチェルシーとのチャンピオンズリーグ(CL)準決勝1stレグを控える中、今節は6位のベティス(勝ち点49)を相手にリーグ連勝を目指す。前節は中盤の離脱者を受け、[3-4-3]の布陣で臨んだが、今節ではMFモドリッチ、FWアザールの戦列復帰が見込まれる中でいかなる陣容で臨むかに注目が集まるところ。

なお、対戦相手は直近4戦連続ドロー中もアトレティコと引き分けており、ヨーロッパリーグ(EL)出場権獲得という大きなモチベーションも持つ難敵だ。それゆえに少しでも気持ちが来週のチェルシー戦に傾いた場合、食われる可能性は十分にある。

上位2チームより消化試合が1つ少ない3位のバルセロナ(勝ち点68)は、7位のビジャレアル(勝ち点49)との上位対決に臨む。前節はヘタフェ相手にエースFWメッシの見事なドブレーテの活躍などでマニータの圧勝を収めたチームは公式戦2連勝と好調を維持。ここからリーグ戦一本に集中できる中、徐々に負傷者も戻ってきており、盤石の形で今回の一戦も戦えるはずだ。

対するビジャレアルは29日にアーセナルとのEL準決勝1stレグを控えており、リーグ戦でのEL出場権獲得に向けて勝ち点3が必須の状況も、ターンオーバーを敢行する可能性が高い。そのため、バルセロナとしては前半から積極的に仕掛けてリードを奪い、相手に早い段階で来週の戦いを睨んだ采配を振るわすような試合運びを行いたい。

直近の4連勝によって首位と6ポイント差と三つ巴の優勝争いに完全に食い込む4位のセビージャ(勝ち点67)は、8位のグラナダ(勝ち点42)を相手に5連勝を目指す。CL参戦時は積極的にターンオーバーを敢行も、直近の数試合ではスタメンが固定されてきており、それが攻守の安定に繋がっている印象だ。とりわけ、直近2試合連続ゴールによってシーズン20ゴール到達も視界に捉える17ゴールの主砲エン=ネシリにはこのグラナダ戦でも決定的な仕事を期待したいところだ。

上位陣以外ではFW岡崎慎司を擁する18位のウエスカ(勝ち点27)と、MF久保建英を擁する15位のヘタフェ(勝ち点31)による残留争い直接対決。残留に向けて崖っぷちの最下位エイバル(勝ち点23)が、5位のレアル・ソシエダ(勝ち点50)に挑むバスク自治州ダービーに注目したい。

前節、共に久々のスタメン出場を飾るも、アトレティコ、バルセロナという強豪相手に見せ場を作れずに敗戦した岡崎と久保に関して、現状ではベンチスタートが濃厚だが、チームの残留に向けて決定的な仕事を果たしたい。

一方、MF乾貴士、FW武藤嘉紀が共に出番なしとなった前節、グラナダ相手に敗戦したエイバルは4連敗を含む15戦未勝利と泥沼の状況が続く。今回のダービーでは乾に出番が回ってくる可能性があり、攻守両面でチームを助けるベテランの仕事が期待される。

《ラ・リーガ第32節》
4/24(土)
《21:00》
エルチェ vs レバンテ
《23:15》
バジャドリー vs カディス
《25:30》
バレンシア vs アラベス
《28:00》
レアル・マドリー vs ベティス

4/25(日)
《21:00》
ウエスカ vs ヘタフェ
《23:15》
ビジャレアル vs バルセロナ
《25:30》
セビージャ vs グラナダ
セルタ vs オサスナ
《28:00》
アスレティック・ビルバオ vs アトレティコ・マドリー

4/26(月)
《28:00》
エイバル vs レアル・ソシエダ