プレミアリーグ第33節、アーセナルvsエバートンが23日にエミレーツ・スタジアムで行われ、アウェイのエバートンが0-1で勝利した。

現在9位のアーセナル(勝ち点46)は前節、下位のフルアム相手に痛恨のドロー。逆転でのトップ4フィニッシュが風前の灯となった。来週ミッドウィークにビジャレアルとのヨーロッパリーグ(EL)準決勝1stレグを控える中、難敵をホームで迎え撃った一戦では先発6人を変更。チャンバースやパブロ・マリ、トーマスが復帰した一方、負傷のラカゼットに代わってエンケティアが1トップで起用された。

一方、前節のトッテナム戦を2-2のドローで終え、リーグ5戦未勝利と苦境が続く8位のエバートン(勝ち点49)は、1試合未消化ながら4位のチェルシーと6ポイント差を付けられており、これ以上の取りこぼしが許されない状況。6戦ぶりの白星を狙うこの一戦では先発3人を変更。キーンとイウォビ、トム・デイビスに代わってコールマン、アンドレ・ゴメス、負傷明けのキャルバート=ルーウィンが起用された。

共に[4-2-3-1]の布陣臨んだ両チームだが、エバートンが相手左サイドバックのジャカを意識してか、リシャルリソンを右ウイングに配置するなど戦術的な駆け引きを窺わせる。

立ち上がりからホームチームがボールを保持して押し込む形を作り出すが、なかなかフィニッシュまで持ち込めず。これに対してエバートンはシグルドソンとの好連携から幾度も高い位置に侵攻するディーニュの正確なクロスにキャルバート=ルーウィンを飛び込ませる得意の形から際どい場面を創出する。

以降はサカとペペの両ウイングの仕掛けを起点にアーセナルの時間が続くが、中央をしっかり固めて集中した守備を見せるアウェイチームのゴールをこじ開けるまでには至らず。

その後、30分付近から攻守の切り替えで上回り始めたエバートンは29分にボックス右でアランからパスを受けたリシャルリソンがGKレノを脅かすシュートを放つと、39分にはボックス手前の好位置で得たFKをキッカーのシグルドソンが直接狙うが、このシュートはクロスバーの上部を掠めた。

結局、0-0のイーブンでの折り返しとなった試合は後半の早い時間帯に動きを見せる。51分、ボックス右で仕掛けたセバージョスがリシャルリソンに足を蹴られてPKを獲得。だが、VARのレビューが入ると、攻撃の起点となったペペの抜け出しがわずかながらオフサイドラインを越えていたとの判定で取り消しとなった。

前節に続く微妙なオフサイド判定によって絶好の先制機を逸したアーセナルだが、後半は完全に主導権を掌握。64分にサカのFKからチャンバースが惜しい右足のボレーシュートを放てば、66分にはセバージョスが強烈なミドルシュートを枠の右隅に飛ばすが、これはGKピックフォードのビッグセーブに阻まれた。

良い流れが続くもゴールが遠いホームチームは74分、ペペとエンケティアを下げてマルティネッリと負傷明けのウーデゴールを同時投入。マルティネッリを最前線に置き2列目を右からスミス・ロウ、ウーデゴール、サカと並びを変えた。

しかし、この交代直後に思わぬ形から試合が動いた。76分、後方からのフィードに反応した右サイドのリシャルリソンがジャカを出し抜いてスペースに飛び出すと、一度はジャカに追いつかれるも鮮やか仕掛けで抜き去ってボックス右ゴールライン際からグラウンダーの折り返しを入れる。これはGKレノの守備範囲もキャッチし損ねて股間を抜けたボールが自らの足に当たって大きくコースが変わってゴールネットに吸い込まれた。

アーセナル守護神レノの信じがたいイージーミスで均衡が破れた中、ホームで負けられないアーセナルは失点直後にチャンバースを下げてウィリアンを最後のカードとして投入。ウィリアンとサカを両ウイングバックに配した[3-4-3]の攻撃的布陣でゴールをこじ開けにかかる。

対するエバートンはハメス・ロドリゲス、リシャルリソンを下げてトム・デイビス、ミナをピッチに送り込み、試合最終盤には5バックの形で逃げ切りを図った。

4分が与えられた後半アディショナルタイムに猛攻を仕掛けたアーセナルは93分にボックス左でトーマスのパスを受けたマルティネッリが体勢を崩しながらもニア下にシュートを飛ばすが、これはGKピックフォードの好守に阻まれる。さらに、このプレーで得た左CKでは汚名返上に燃えるGKレノも攻撃参加を見せたが、エバートンの堅守をこじ開けることはできなかった。

この結果、苦手とするアーセナル相手のアウェイゲームで25戦ぶりの白星を挙げたエバートンがリーグ6戦ぶりの勝利。一方、敗れたアーセナルは嫌な流れでビジャレアルとの一戦に臨むことになった。