ラ・リーガ第32節、アスレティック・ビルバオvsアトレティコ・マドリーが25日にサン・マメスで行われ、ホームのアスレティックが2-1で勝利した。
 
前節、ウエスカを相手に2-0の快勝を収めた首位のアトレティコ(勝ち点73)は、10位のアスレティック(勝ち点38)と対戦。フェリックス、スアレスの両エースを欠く中で臨んだ直近2試合ではコレアと、カラスコがいずれも連続得点を挙げるなど代役としての存在感を示し、一時失点が重なった守備陣も2戦連続クリーンシートと安定感を取り戻している。
 
3連勝で首位固めを狙う難所サン・マメスでのアウェイゲームでは、サスペンションのホセ・ヒメネスに代わってフェリペを起用した以外同じメンバーを起用。また、負傷明けのスアレスとフェリックスの両エースがベンチに戻ってきた。
 
直近のウエスカ戦と同様に変則的な[4-3-3]の布陣で攻撃的な姿勢を見せたアトレティコだったが、いきなり先制点を奪われる。
 
8分、サンセ、カパ、ベレンゲルの3選手の好連携によって右サイドを突破したアスレティックはボックス右ライン際に侵攻したカパがクロスを供給。これがDFフェリペにディフレクトしてゴール前に向かうと、ベレンゲルが見事な反応からのダイビングヘッドでゴール左隅へ突き刺した。
 
3戦ぶりの失点を喫したアトレティコは失点直後の10分に自分たちの失点と似たような位置でのコレアの折り返しをゴール前のカラスコが頭で合わすが、これはGKウナイ・シモンの好守に阻まれる。
 
以降は重心を後方に置くホームチームを押し込んでいく中、フェリペの高さを生かしたセットプレー、好調のコレアの個人技から相手ゴールに迫るが、相手の堅い守備をこじ開けるまでには至らず。
 
逆に、前がかって攻勢を仕掛ける中でハイラインの背後をうまくアスレティックに使われて簡単にカウンターを許す場面が散見。32分には空中戦の競り合いで2度も後手を踏んでビジャリブレにボックス左まで運ばれてニア下に際どいシュートを浴びるが、これはGKオブラクの好守で凌ぐ。続く37分にはモルシージョの決定的なクロスをゴール前のサンセに頭で合わせられるが、これは枠を外れて事なきを得た。
 
結局、1点ビハインドで後半を迎えたアトレティコは引き続き立ち上がりから攻勢を仕掛ける。53分には好調のジョレンテ、コレア、カラスコの3人がいずれもボックス付近で左足を振っていくが、いずれも枠を捉え切れない。すると、58分には相手陣内でトリッピアーがモルシージョにあっさりと抜かれたことでロングカウンターを浴びると、モルシージョのラストパスをボックス手前右で受けたサンセに絶好機を与えるが、これは相手のシュートミスに救われた。
 
この直後にシメオネ監督はトリッピアー、エレーラ、サウールを下げてフェリックス、スアレス、レマルと温存していた最強の攻撃的カードを一気に切る。さらに、65分にはコレアに代えてトレイラをピッチに送り出し、守備時はジョレンテ、ロージがサイドバックに入るものの、実質2バックの攻撃的な布陣でゴールをこじ開けにかかる。だが、この交代が即攻撃を活性化させるものとはならず。
 
それでも、74分にロージを下げてエルモソを最後のカードとして投入し、[3-4-3]の形に変更したアトレティコは、得意のセットプレーからようやくゴールをこじ開ける。77分、左CKの場面でカラスコが右足インスウィングで入れたボールをニアで競り勝ったサビッチがうまくコースを変えると、中途半端に飛び出したGKウナイ・シモンの拙い対応も重なってファーポストに決まった。
 
その後、アスレティックも切り札のイニャキ・ウィリアムズやベスガ、イバイ・ゴメスといった交代カードをすべて使い切り、両指揮官は残り10分あまりの戦いをピッチ上の選手たちに託す。
 
より勝ち点3が必要なアトレティコだったが、リーグ7戦ぶりの白星を目指すホームチームの意地に屈した。86分、アスレティックは右CKの場面でキッカーのイバイが入れた正確なクロスを中央でフリーとなったイニゴ・マルティネスが豪快なヘディングで叩き込んだ。
 
再び追う展開となったアトレティコは最後まで諦めずにゴールを目指したものの、このままアスレティックに逃げ切られて痛恨の敗戦となった。
 
この結果、アトレティコは1試合未消化の3位バルセロナとの勝ち点差が2ポイントに縮まり、来週ミッドウィークの延期分でバルセロナがグラナダに勝利した場合、首位から陥落することに。また、4位のセビージャとの勝ち点差も3ポイントとなり、今季のラ・リーガの覇権争いは熾烈な四つ巴の争いとなった。