ラ・リーガ第34節、エルチェvsアトレティコ・マドリーが1日にエスタディオ・マヌエル・マルティネス・バレーロで行われ、アウェイのアトレティコが0-1で勝利した。

前節、アスレティック・ビルバオに競り負けて首位陥落の危機もグラナダのアシストで最上位を維持したアトレティコ(勝ち点73)は、降格圏の18位に沈むエルチェ(勝ち点30)を相手に2戦ぶりの白星奪取を狙った。

シメオネ監督はアスレティック戦から先発5人を変更。サスペンション明けのホセ・ヒメネスがフェリペに代わって復帰したほか、中盤から前ではコケ、サウール、エレーラに代わってレマル、スアレス、コンドグビアが起用された。

トリッピアーとカラスコを両ウイングバックに配置した変則の[3-5-2]の布陣で臨んだアトレティコは、立ち上がりから相手を押し込んでいく。

開始12分にエルモソ、コレアとの見事な連携でボックス中央に抜け出したスアレスに最初の決定機が訪れるが、右足のシュートは枠の左に外れる。さらに、16分にはサビッチのスルーパスに抜け出したマルコス・ジョレンテがボックス右で折り返したボールをスアレスがゴールネットへ流し込むが、ここはVARのレビューの結果、ジョレンテのラストパスが出た段階でスアレスがオフサイドラインを越えていたとの判定でゴールは取り消しとなった。

早い時間帯の先制を逃すも、引き続き押し込んでジョレンテ、レマルと際どいミドルシュートを浴びせかけると、20分過ぎに先制に成功する。23分、左サイド深くで仕掛けたカラスコがそのままボックス内に持ち込んで丁寧なマイナスの折り返しを入れると、中央に遅れて走り込んできたジョレンテが右足ダイレクトシュート。DFの腕にディフレクトしたボールがゴール左隅に決まった。

前半の内にゴールをこじ開けたアトレティコだが、以降もカラスコとレマルのコンビネーションで優位性を保つ左サイドを起点に幾度も鋭い仕掛けで追加点に迫る。前半終了間際にはボックス内でコレアが放ったシュートがマルコーネの腕に当たって一度はPKが与えられるが、VARのレビューの結果、ノーハンドと判定が覆り2点目を奪うまでには至らなかった。

後半も引き続き主導権を握るアトレティコだが、攻撃がやや停滞する。早い時間帯に2点目を奪って試合を決め切りたいシメオネ監督は57分にレマルを下げてフェリックスを投入。すると、交代直後の63分にはコレアのスルーパスに抜け出したスアレスが左ポストに当てた自らのシュートのこぼれをタップイン。だが、これは最初の抜け出しの場面でオフサイドを取られた。

この決定機直後にはコレアに代えてカピタンのコケをピッチに送り出し、ウノセロでの締めくくりも意識し始めたアトレティコは、ロングボールやセットプレーでワンチャンスを狙うエルチェの攻撃を危なげなく撥ね返していく。

その後、82分にホセ・ヒメネス、スアレスを下げてフェリペ、サウールを同時投入したアトレティコは、85分に相手の右CKからビクトル・ロドリゲスの頭での折り返しに反応したゴール右のバラガンに決定的なシュートを許すが、これは枠を外れて事なきを得た。

だが、試合終了間際にはアトレティコに最大の試練が訪れる。トリッピアーのハンドで与えたFKの場面でクロスに競り合ったジョレンテが左腕でボールをブロックしてしまい、痛恨のPK献上。

これを決められれば、勝ち点2を失い首位転落の可能性も出てきたが、キッカーのフィデルが左隅を狙って蹴ったシュートは左ポストを叩き、相手のシュートミスに救われた。

そして、苦しみながらも代名詞のウノセロで勝ち切ったアトレティコが首位をキープして次節3位のバルセロナとの首位攻防戦に臨むことになった。