セリエA第35節、ローマvsクロトーネが8日にスタディオ・オリンピコで行われ、ホームのローマが5-0で圧勝した。
 
前節、サンプドリアに完敗した7位のローマ(勝ち点55)は、6日に行われたヨーロッパリーグ(EL)のマンチェスター・ユナイテッド戦に3-2で勝利し、公式戦7試合ぶりの白星を奪取も、1stレグでの大敗が響き無念の準決勝敗退となった。
 
前日に行われた試合で6位のラツィオ(勝ち点64)が敗れたため、わずかながら逆転でのEL出場権獲得の可能性が残った中、最下位での降格が決定しているクロトーネとのホームゲームに臨んだ。多くの負傷者やコンディションに問題を抱えるチームはユナイテッド戦から先発5人を変更。第3GKのフザートを起用したほか、レイノルズやセリエA初先発のダルボーらを起用し、[4-2-3-1]の布陣で臨んだ。
 
積極的に背後を狙うウナスのスピードに手を焼くも時間の経過と共に相手を自陣深くに押し込んでいくローマ。立ち上がりの11分にはペドロの仕掛けで得たペナルティアーク付近のFKをキッカーのペッレグリーニが直接狙うが、この強烈なシュートはGKコルダスの好守に阻まれた。
 
この試合、最初の決定機を決め切れなかったローマだが、16分と20分にいずれもセットプレーの流れからムヒタリアン、マジョラルがそれぞれポスト、バー直撃の決定的なシュートを放つなど、ゴールを予感させる攻めを見せる。
 
先制ゴールは時間の問題かに思われたが、GKコルダスがノリ始めたクロトーネの守備を前に徐々に攻めあぐねるローマは、前半終盤にかけても再三フィニッシュの場面を創出。だが、直近のユナイテッド戦を再現するかのように最後のところで精度や決定力を欠き、試合を完全に支配しながらもゴールレスで前半を終えることになった。
 
しかし、後半に入ると、前半の苦労が嘘のように開始早々にゴールが生まれる。47分、自陣で倒されたペドロのクイックリスタートから左サイドのスペースで完全にフリーで抜け出したムヒタリアンが中央に走り込むマジョラルにマイナスの折り返しを送ると、これをスペイン人FWが左足のダイレクトでニア下に突き刺した。
 
後半開始早々にリードを手にしたローマだったが、以降は素早いリアクションを見せたクロトーネの反撃に晒される。だが、再三の決定的なシュートをGKフザートの連続セーブで辛くも凌ぎ切る。
 
先制点以降は前半同様にゴールが遠いローマだったが、頼れるカピターノが魅せる。まずは70分、相手陣内左サイド深くでのスローインからボックス内で相手DFのトラップミスを奪ったペッレグリーニがイージーフィニッシュを決め切る。続く73分にはペナルティアークでムヒタリアンからの横パスを左足のダイレクトで合わせてドッピエッタを達成した。
 
この連続ゴールで相手の心を折ったローマは78分にもペッレグリーニのスルーパスに抜け出したカルスドルプのボックス右からの折り返しをムヒタリアンが冷静に流し込み、4点目を奪取。
 
これで試合を決定づけたことでフォンセカ監督はプリマヴェーラに所属するボーヴェ、ザレフスキをセリエAデビューさせる余裕の采配を見せると、試合終了間際の90分にはそのザレフスキのスルーパスに抜け出したマジョラルがペッレグリーニに続きドッピエッタを達成し、後半45分間のゴールショーを締めくくった。
 
そして、最下位相手に5発圧勝のローマがセリエAで5試合ぶりとなる白星を手にしている。