ラ・リーガ第36節、レバンテvsバルセロナが11日にシウダ・デ・バレンシアで行われ、3-3のドローに終わった。
 
前節、カンプ・ノウで行われた首位アトレティコ・マドリーとの首位攻防戦を0-0のドローで終えた3位のバルセロナ(勝ち点75)は、自力優勝の可能性が消滅。それでも、首位との勝ち点差はわずかに2ポイントであり、他力ではあるものの、残り3試合での逆転優勝は十分に可能だ。その重要な3連戦の初戦では、勝ち点1奪取で自力での残留が決定する14位のレバンテ(勝ち点39)とのアウェイゲームに臨んだ。
 
2試合のベンチ入り禁止処分が明けてようやくベンチでの指揮が可能となったクーマン監督は、アトレティコ戦から先発2人を変更。ミンゲサとデストに代えてアラウホとデンベレを起用。アトレティコ戦で負傷交代し、顔面打撲と上顎に亀裂を負ったブスケッツもヘッドギアを着用して強行出場した。
 
右ウイングバックにデンベレを配するなど、攻撃的な布陣で臨んだバルセロナは、その起用法通りに相手を圧倒する入りとなる。開始2分と5分にはいずれもボックス右に抜け出したデ・ヨングの絶妙な折り返しからペドリにビッグチャンスが訪れるが、ここはシュートミスと相手GKの好守に遭う。
 
以降も攻守両面で相手を圧倒するアウェイチームは25分、左サイド深くに抜け出したジョルディ・アルバからの折り返しが手前のDFに当たってファーに流れると、これに反応したメッシがうまく身体を倒しながら左足のボレーシュートをゴール右下隅の完璧なコースに流し込んだ。
 
メッシの今季29点目で先手を奪ったバルセロナはその良い流れのまま追加点まで奪い切る。34分、相手陣内右のハーフスペースを持ち上がったメッシからのスルーパスに抜け出したデンベレがDFとGKを引き付けて丁寧なマイナスの折り返しを入れると、ゴール前のペドリがこの試合自身3度目の決定機を今度こそ決め切った。
 
その後、前半終了間際にもメッシのFKからゴール前でフリーになったブスケッツに3点目のチャンスが訪れるが、このヘディングシュートは枠の左に外れて前半のうちに試合を決めることはできなかった。
 
迎えた後半、前半を通じて足を気にしていたアラウホに代えてセルジ・ロベルト投入したバルセロナは、引き続き主導権を握る。55分には相手GKがポジションを空けた隙を突いてデ・ヨングが無人のゴールへ左足のミドルループを狙うが、これは惜しくもクロスバーの上を越えた。
 
3点目こそ奪えないものの、ここまでほぼ完ぺきな試合運びを見せていたバルセロナだったが、思わぬエアポケットに入ってしまう。57分、自陣左サイド深くでミラモンが上げたクロスに対してゴール前のマークが甘くなると、メレロに強烈なヘディングシュートを決められる。さらに、直後の59分にはメッシの自陣での不用意なバックパスを奪われてロジェールの絶妙なワンタッチパスに反応したボックス左のホセ・モラレスに見事な左足のダイレクトシュートをゴール右隅に流し込まれ、瞬く間に同点に追いつかれた。
 
拙い試合運びで振り出しに戻されたアウェイチームは以降も相手の勢いに呑まれて防戦一方の展開を強いられる。それでも、64分にはメッシの縦パスをボックス付近で受けたグリーズマンが相手DFに突かれたボールがボックス右でドフリーのデンベレへの完璧なラストパスとなると、デンベレが強烈な右足のシュートをゴール左隅に突き刺してわずか5分で勝ち越しに成功した。
 
これで落ち着きを取り戻したバルセロナはペドリに代えてミンゲサ、81分にはデンベレとグリーズマンを下げてデスト、ブラースヴァイトを同時投入。完全に逃げ切り態勢に入る。だが、結果的にこの交代策が裏目に出てしまう。83分、レバンテの背後を狙ったボールに対してトーニョ・ガルシアと競ったデストが足を滑らせて後手の対応を踏んでボックス左からグラウンダーの折り返しを入れられると、ニアに飛び込んだセルヒオ・レオンに右足アウトを使った絶妙なワンタッチシュートを流し込まれた。
 
この痛恨の失点によって再びゴールが必要となったバルセロナは失点直後にセルジ・ロベルトを下げてリキ・プッチを慌ててピッチに送り出し、リスクを冒した攻撃を仕掛けていく。だが、一度狂った歯車は戻らず、レバンテの粘り強い守備にことごとく攻撃を撥ね返され続けて試合はこのままタイムアップ。
 
レバンテ相手に2度のリードを守り切れずにドローに終わったバルセロナは勝ち点1を積み上げて暫定2位に浮上も、逆転優勝が大きく遠のく痛恨の勝ち点逸となった。一方、上位相手に強さを見せるレバンテは自力でのプリメーラ残留を確定させた。