ボカ・ジュニアーズがコパ・リベルタドーレス敗退後にブラジル警察と激しい乱闘となった事件に関して、同クラブの関係者6名が逮捕された。ブラジル『ESPN』が報じている。

ミナス・ジェライス州警察の発表によると、ボカの関係者の2名は器物損壊の罪で逮捕され、それぞれ3000レアル(約6万円)の保釈金を支払って釈放されたという。

さらに、その他の4名に関しては暴行罪や公務執行妨害罪、侮辱罪などで逮捕されたが、今後裁判に出廷することを条件に同じく釈放されている。

なお、ボカは個人名は伏せられているものの関係者6名の逮捕を受け、21日に以下のような公式声明を発表している。

「ボカ・ジュニアーズは、アトレチコ・ミネイロとのコパ・リベルタドーレスにおいて、2つの不可解な誤審により、合法的なゴールが覆され、大陸で最も権威ある大会の精神が破壊されました」

「私たちのファン、プレーヤー、コーチングスタッフは、VAR技術を悪意を持って意図的に利用したことで被害を受けました。今回の出来事は、前例のないことです。シリーズの2試合に勝利したチームが大会から脱落するのは初めてのことです」

「アトレチコ・ミネイロの会長が、数日間にわたって脅迫的なメッセージで暴力を煽り、その結果、我々のプレーヤー、コーチングスタッフ、経営陣が肉体的に傷つけられ、(新型コロナウイルスに関する)バブルを壊さないために不幸な状況で12時間以上拘束されるという残念な出来事に至るまで、その態度を見過ごすことはできません」

ボカは20日、敵地で行われたコパ・リベルタドーレスのラウンド16でアトレチコ・ミネイロと対戦。

試合は0-0に終わった1stレグに続き、2ndレグも0-0のスコアで90分の戦いが終了し、延長戦でも決着が付かず、突破の行方はPK戦に委ねられることになった。そのPK戦ではアトレチコ・ミネイロの守護神エヴェルソンが2本のPKストップに加え、自らPKも決める圧巻の活躍により、PK戦を3-1で制したブラジルの強豪の勝ち抜けとなった。

しかし、両者の対戦ではボカのホームで行われた1stレグでボカのゴールが微妙なオフサイド判定で取り消しとなったほか、今回の2ndレグでもビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)によってボカの正当と思われるゴールが取り消しとなる、物議を醸す判定が目立っていた。

そういった事情もあり、後半のピッチでは前述のVAR判定直後主審に、主審に近づいたボカの選手たちとマッチオフィシャルを中心に両軍入り乱れる小競り合いが発生し、両チームのアシスタントコーチが退席処分となる一幕もあった。

試合後には敗退を不服とするボカの選手たちの怒りが最高潮に達し、試合関係者が避難したとされるアトレチコ・ミネイロのロッカールームに押し入る暴挙に出た。

これを受けて地元警察が鎮圧に乗り出し、ボカの選手たちに向けて催涙ガスを噴射するなど、スタジアム内は大混乱に。ボカの選手たちはアトレチコ・ミネイロの選手や関係者に暴行を働いた他、DFマルコス・ロホらは警察官に対して消火器を放り投げようとするなど、過激な行動に出ていた。