プレミアリーグ第3節、リバプールvsチェルシーが、日本時間28日25:30にアンフィールドでキックオフされる。開幕連勝スタートで優勝候補に挙がる赤と青の名門同士による激戦必至の好カードだ。

昨シーズン、度重なる最終ラインの負傷者とコロナ禍での無観客開催による圧倒的なホームアドバンテージの消失によって、リーグ連覇を逃した昨季3位のリバプール。捲土重来を期す今シーズンに向けては手薄なセンターバックにライプツィヒDFコナテを獲得した以外、目立った補強はなく継続路線を歩んでいる。

それでも、DFファン・ダイクやDFマティプの復帰に加え、加入2年目のDFツィミカス、レンタルバックの18歳MFエリオットがブレイクの兆しを見せるなど、ノリッジ、バーンリー相手の開幕2試合ではいずれも相手を圧倒する見事なフットボールを披露。複数得点、無失点という結果、内容が伴った戦いぶりで、2年ぶりの覇権奪還へ好スタートを切った。満員のアンフィールドで同じく優勝候補に挙がる難敵を撃破できれば、一気に優勝候補筆頭に踊り出ることになるはずだ。

対するチェルシーはクリスタル・パレス、アーセナルとロンドン勢を相手にこちらも2戦連続複数得点、無失点という完璧な内容で連勝スタート。とりわけ、アーセナルとの前節ではインテルからクラブ史上最高額で出戻ったFWルカクが早速ゴールを挙げる活躍をみせ、チームに欠けていた絶対的なストライカーという最後のピースをいきなり埋める鮮烈な再デビューを飾った。

現時点でプレミアで最も完成度の高いフットボールを見せるトゥヘル率いるチームは、難攻不落の要塞と化すアンフィールド攻略で開幕3連勝を狙う。

なお、昨シーズンの対戦成績は1勝1敗。チェルシーホームで行われた初戦はDFクリステンセンが退場したホームチームを相手にアウェイのリバプールがFWマネの2ゴールで快勝している。ただ、直近の対戦ではランパードからトゥヘルに指揮官が交代したチェルシーが、MFマウントのゴールでアンフィールドを攻略している。

◆リバプール◆
【4-3-3】
リバプール予想スタメン
(C)CWS Brains,LTD.
GK:アリソン
DF:アレクサンダー=アーノルド、マティプ、ファン・ダイク、ロバートソン
MF:ヘンダーソン、ファビーニョ、ナビ・ケイタ
FW:サラー、ジョタ、マネ

負傷者:MFミルナー
出場停止者:なし

出場停止者はいない。負傷者に関しては軽傷を抱えるミルナーを除き全選手がプレー可能な状況だ。前節のバーンリー戦を父の急逝によって欠場したファビーニョ、同じく第一子の出産への立ち合いを理由に欠場していたオックスレイド=チェンバレンも起用可能だ。

スタメンに関しては左サイドバックと中盤の構成に注目したい。開幕2試合ではロバートソンの負傷離脱を受け、代役のツィミカスが得意の攻撃面で好アピールを見せていたが、対戦相手がチェルシーと考えれば、守備面を考慮し、負傷が癒えたばかりのスコットランド代表DFを今季初出場させるはずだ。中盤はヘンダーソンとナビ・ケイタの起用は堅いとして、残る1人に注目。クロップ監督としてはファビーニョをアンカーに置きたいが、家族を亡くしたばかりのためメンタル状態が気がかりだ。起用が難しい場合、負傷明けのチアゴ、カーティス・ジョーンズ、オックスレイド=チェンバレン、エリオットが代役を担う。

◆チェルシー◆
【3-4-2-1】
チェルシー予想スタメン
(C)CWS Brains,LTD.
GK:メンディ
DF:アスピリクエタ、クリステンセン、リュディガー
MF:リース・ジェームズ、ジョルジーニョ、カンテ、チルウェル
MF:マウント、ハヴァーツ
FW:ルカク

負傷者:MFプリシッチ
出場停止者:なし

出場停止者はいない。負傷者に関しては新型コロナウイルスに感染したプリシッチが引き続き起用できない。また、ウェストハム行きが決定的と見られるズマが“個人的な理由”で招集外となっている。

スタメンに関してはコバチッチ、マルコス・アロンソに替えてカンテ、チルウェルを起用する以外、アーセナル戦と同じメンバーを起用するとみる。前線に関してはハヴァーツに替えてヴェルナー、ツィエクを起用するプランもありそうだ。

★注目選手
◆リバプール:DFヴィルヒル・ファン・ダイク
Getty Images
リバプールの注目プレーヤーは帰ってきた世界屈指のセンターバック。2018-19シーズンにチャンピオンズリーグ初制覇と、プレミアリーグ年間MVPを獲得し、2019-20シーズンは悲願のプレミアリーグ初制覇の原動力となったファン・ダイク。しかし、更なる飛躍が期待された昨シーズンは2020年10月のエバートン戦で負ったヒザ前十字じん帯断裂の重傷により、リーグ戦わずか5試合の出場でシーズンを終えることに。さらに、オランダ代表のキャプテンとして臨むはずだった今年6月のユーロ2020も欠場を余儀なくされた。

それでも、懸命なリハビリを経て7月末のヘルタ・ベルリンとのプレシーズンマッチで285日ぶりの実戦復帰を果たした30歳は、開幕から2試合連続で先発フル出場。同じく昨季後半戦をケガで棒に振った相棒マティプや守護神アリソンと共に2戦連続のクリーンシートに貢献している。

その2試合ではラインコントロールや背後へのケアという部分に若干のブランクを感じさせたものの、地上戦、空中戦共に圧倒的な強さを発揮。持ち味のビルドアップでも鋭い縦パスを幾度も通し、負傷以前のソリッドなパフォーマンスを見せている。とはいえ、ここまで対峙してきたアタッカーはいずれもワールドクラスとは言い難く、世界屈指のアタッカーを多数擁するチェルシーとの今回の一戦が、現在の自身の状態を証明する試金石となるはずだ。とりわけ、アーセナル戦で早くも強烈なインパクトを残したルカクとのマッチアップは勝敗の行方を大きく左右することになるはずだ。

◆チェルシー:MFジョルジーニョ
Getty Images
チェルシーの注目プレーヤーはUEFA年間最優秀選手賞に輝いたブルーズの司令塔。ジョルジーニョは、昨シーズンのトゥヘル監督就任以降、カンテやコバチッチと共にビルドアップの中心を担い、卓越したパスセンス、ポジショニングセンス、プレス回避能力を武器に絶対的な司令塔として抜群の存在感を発揮。クラブ史上2度目のビッグイヤー獲得に貢献した。

さらに、先のユーロ2020では“戦えるレジスタ”として大躍進を遂げたアッズーリのヨーロッパ制覇の立役者の一人となり、26日にはマンチェスター・シティMFデ・ブライネ、同僚カンテを抑えて自身初となるUEFA年間最優秀選手賞を受賞した。

そして、2020-21シーズンのヨーロッパ最高のプレーヤーとして最初の一戦では、自身の真骨頂が発揮が求められる試合になるはずだ。攻撃では強度の高い相手の激しいプレスを外し、前線のルカクやハイラインの背後を狙う味方選手に決定的なパスを通す仕事。守備ではフィジカルアスリート揃いの相手の攻撃陣を前に持ち味の正確なタックル、読みを利かせたインターセプトで最終ラインをプロテクトしたい。

ドイツ・ブンデスリーガ全試合LIVE配信!月額888円(税込)
>>詳しくはこちら