多額の負債を抱えていることが発覚したバルセロナだが、メインスポンサーである楽天との契約を断念することになるようだ。スペイン『アス』が報じた。

楽天とバルセロナは、2017-18シーズンにスポンサー契約を締結。2020-21年までは年間に5500万ユーロ(約71億5300万円)と変動する金額を支払っていた。

しかし、新型コロナウイルス(COVID-19)の感染拡大などを受けた影響もあり、楽天とバルセロナは契約を延長したものの、2022年6月30日までの契約では3000万ユーロ(約39億円)+変数という大幅な減額が行われていた。

三木谷浩史会長が率いる楽天が減額した理由はパンデミックだけでなく、この数年間のスポンサーシップによるバルセロナが受けた待遇に満足せず、契約当初に設定されていた目標が達成されていないと考えているからだとされている。

そんな中、2021年3月にはバルセロナで会長が交代。ジョゼップ・マリア・バルトメウ会長が退任し、ジョアン・ラポルタ会長が就任。現在の幹部は楽天の責任者と会い、今後の契約延長を話し合ったものの、難しくなったという。

そのバルセロナは、今夏に胸スポンサーに関するオファーを受けたとのこと。その中で仮装通貨交換所(デジタル通貨の管理を行うもの)の企業からのオファーだったが、バルセロナは投機的でリスクが高く、変動が激しく、倫理的ではない分野であると考え、興味をあまり示さなかった。

しかし、真剣に検討しているオファーもあるとされ、それは重要な資産に関するスポンサーシップへの期待に応えるものだとのこと。財政危機に陥り、資金が必要なバルセロナにとってはピッタリのオファーのようだ。

また、ユニフォームの左袖は昨シーズン限りで空席となっている。ここには、バルセロナのグローバルスポンサーであり、女子チームのセカンダリースポンサーである自動車メーカーの『Cupra』とのこと。スペイン大手の自動車メーカーである『SEAT』の子会社は、バルセロナへの支払う金額を400万ユーロ(約5億2000万円)から1000万ユーロ(約13億円)へと増額し、左袖に600万ユーロ(約7億8000万円)の価値を見出したとされている。

ただ、バルセロナは、これまでの『Beko』が支払っていた金額よりも300万ユーロ(約3億9000万円)も少ない金額だったため、オファーを断ったとのことだ。

先日は1998年から続くナイキとの契約に関しても問題が発生し、契約終了の可能性が報じられたバルセロナ。コロナ禍と経営陣の交代により、様々なクラブとしての問題が浮き彫りとなってきている。

なお、楽天とバルセロナのスポンサー契約の関係もあり、同じ楽天を親会社に持つヴィッセル神戸には、MFアンドレス・イニエスタやMFセルジ・サンペール、DFトーマス・フェルマーレンがバルセロナから加入。さらには、FWボージャン・クルキッチやFWダビド・ビジャなどバルセロナ絡みの選手も加入していたが、今後どういう動きを見せるのか注目だ。