チャンピオンズリーグ(CL)のグループB第1節、リバプールvsミランが15日にアンフィールドで行われ、ホームのリバプールが3-2で勝利した。

リバプールとミランにアトレティコ・マドリー、ポルトと、今グループステージ屈指の激戦区となったグループB。“死の組”の開幕を告げる今節では、2004-05シーズンと2006-07シーズンのファイナルで死闘を演じた両雄がいきなり激突した。

プレミアリーグで3勝1分けと好スタートを切ったリバプールは、3-0で快勝した直近のリーズ戦から先発4人を変更。足首脱臼の重傷を負ったエリオットに加え、ファン・ダイク、チアゴ、マネをベンチに置き、ジョー・ゴメス、ヘンダーソン、ナビ・ケイタ、オリジを起用した。

一方、リバプールに劣らずセリエA開幕3連勝を飾ったミラン。直近ではサッリ率いる新生ラツィオに2-0の勝利を飾った。8シーズンぶりにCLの舞台に戻ってきたロッソネリは、ラツィオ戦から先発3人を変更。ロマニョーリ、トナーリ、フロレンツィに替えてケアー、ベナセル、サーレマーケルスを起用。なお、新型コロナウイルスの感染から快復したジルーはベンチに入ったものの、ラツィオ戦で4カ月ぶりの戦列復帰から早速ゴールを挙げたイブラヒモビッチはアキレス腱のケガで無念の欠場となった。

試合は立ち上がりからエンジン全開のリバプールが猛攻を仕掛けていく。開始直後は左サイドのロバートソンとジョタの関係性から、オリジ、ジョタとボックス内で連続の決定機を創出する。

さらに、相手に息つく暇を与えない猛烈なプレッシャーで完全に主導権を握ると、その勢いのままにゴールをこじ開ける。相手陣内右サイドのタッチライン際に流れたサラーにボールを預けてインナーラップを仕掛けたアレクサンダー=アーノルドがそのままボックス右に侵入。右足のシュートを放つと、決死のブロックを試みたDFトモリの足に当たって大きくコースが変わったボールがゴールネットを揺らした。

公式記録はトモリのオウンゴールも鮮やかな仕掛けからゴールをこじ開けたリバプール。さらに、13分にはロバートソンのクロスがボックス内のベナセルのハンドを誘い、PKを獲得。だが、キッカーのサラーが左を狙って蹴ったシュートはGKメニャンがビッグセーブ。さらに、こぼれ球に詰めたジョタのシュートもメニャンに驚異的な反応ではじき出された。

守護神メニャンの圧巻の連続セーブで何とか最少得点差を維持したミランだが、相手のハイプレスを前にビルドアップが機能不全に陥る。また、プレス回避のロングボールも屈強な守備陣に撥ね返され、頼みのレオンの左サイドでの仕掛けも、相手守備陣の連動した対応に遭い、攻撃は八方塞に。

一方、リバプールはエースのPK失敗にも慌てることなく畳みかける攻めを見せる。とりわけ、守備に不安を残すレオン、テオ・エルナンデスが並ぶ相手の左サイドを再三攻略し、幾度もゴールに迫る。だが、ケアーとトモリのセンターバックコンビを中心に最後の場面で粘るミランをなかなか仕留め切れない。

以降もリバプールが追加点奪取の可能性を匂わせ続けるワンサイドゲームが続くが、耐え続けたアウェイチームが鮮やか過ぎる逆転劇を演じる。

まずは42分、最後尾のケアーから相手陣内左サイドで浮いたブラヒム・ディアスに浮き球のパスが通ると、そこから内に切り込んだディアスから内に絞っていたサーレマーケルスに斜めのパスが通る。そして、ベルギー代表MFからショートパスを受けた中央のレオンが絶妙なワンタッチパスをボックス左のレビッチが冷静に右足でゴールネットへ流し込んだ。

さらに、畳みかけるミランは直後の44分にカウンターから左サイドを突破。レオンが得意のカットインから先制点と似たような形でボックス左に走り込んだレビッチに何とかスルーパスを通すと、クロアチア代表FWが冷静にワンタッチで折り返す。テオのシュートはDFロバートソンの決死のゴールカバーに遭うが、こぼれ球をディアスが押し込んだ。

内容はホームチームが圧倒もアウェイチームが見事な粘りと、決定力で引っくり返した白熱の一戦。後半のキックオフ直後にはミランが左CKのショートコーナーからケアーがいきなりゴールネットを揺らすが、これは惜しくもオフサイドの判定となった。

肝を冷やしたリバプールだが、この直後に同点に追いつく。49分、相手ボックス付近まで攻撃参加したファビーニョからゴールを背にしてクサビを受けたサラーがオリジに預けてゴール前にランニングを見せると、オリジが絶妙な浮き球のリターンパスを供給。ゴール前でGKと一対一となったサラーはPK失敗を払しょくする冷静なフィニッシュでゴールをこじ開けた。

早い時間帯に追いついたリバプールは前半同様に相手を押し込んでいく。だが、ミランも前半から守備を修正したことで、簡単に決定機を許さない。

以降、やや膠着状態が続いた中、ミランはレオンとサーレマーケルスを下げてジルーとフロレンツィのベテランコンビを投入。一方、リバプールは前半からのフルパワーのプレーで筋肉系にトラブルを抱えたオリジを下げてマネを投入する。

すると、一連の交代策が流れに変化が生まれたか、リバプールがセットプレーから勝ち越しに成功。69分、右CKの流れからペナルティアーク付近でクリアボールに反応したヘンダーソンが抑えの利いた見事な右足のダイレクトシュートをゴール左下隅の完璧なコースに突き刺した。

これで試合を引っくり返すことに成功したホームチームは、ジョタとケイタに替えてカーティス・ジョーンズとチアゴ。試合終盤にはサラーとヘンダーソンのスコアラー2人を下げてオックスレイド=チェンバレン、ミルナーの投入で逃げ切り態勢に入る。

一方、ミランはジルーをターゲットにしたシンプルな攻めで幾度か惜しい場面を作り出すものの、最後の一歩が足りない状況が続く。その後、トナーリにダニエル・マルディーニをピッチに送り込んだものの、リバプールのカウンターを凌いで最少得点差を維持するのが精いっぱいだった。

そして、試合はこのままタイムアップを迎え、過去の2度のファイナル同様にミランと激戦を演じたリバプールがホームでシーソーゲームを制した。

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