チャンピオンズリーグ(CL)のグループステージ第2節が9月28日と29日にに開催される。ここではグループステージ第2節2日目となるグループE〜Hの戦いを展望を紹介していく。

◆新10番復帰のバルサが初勝利目指す〜グループE〜
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優勝候補バイエルン、バルセロナの2強の勝ち抜けが予想されるグループE。その初戦ではバイエルンが3-0のスコア以上の内容で本命対決を制し、順当に白星発進を飾った。また、バルセロナ崩しを狙うディナモ・キエフとベンフィカの初戦は0-0の痛み分けとなった。

戦前の予想以上の力の差を見せつけられて黒星スタートとなったバルセロナは、初勝利を目指す第2戦でベンフィカと対戦する。バイエルン戦の大敗に加え、以降のリーグ戦ではグラナダ、カディスという格下相手に、目も当てられない拙攻でドローに持ち込むことが精いっぱいだったブラウグラナ。この成績不振を受け、クラブはクーマン監督の更迭への動きを進めている。

そういった中、直近のレバンテ戦では2試合のベンチ入り禁止処分を科されたオランダ人指揮官不在の中、暫定指揮官スロイデルに率いられたチームがFWデパイやFWルーク・デ・ヨング、DFデストらの活躍により、3-0の快勝。公式戦4試合ぶりの白星を手にしている。さらに、約1年ぶりに戦列復帰を果たした新10番のFWアンス・ファティが復帰戦を自ら祝うゴラッソを決め、今後に向けて明るい材料を提供した。ただ、現時点で指揮官更迭の動きに変化はなく、2試合ぶりにベンチに戻って指揮を執るクーマン監督の下、チームがレバンテ戦同様に躍動感を見せられるか。また、時間限定での起用となるファティのプレーにも注目したい。

一方、バルセロナをホームで迎え撃つベンフィカは初戦以降のリーグ戦をいずれも3-1の勝利で飾っており、調子は上々だ。とりわけ、FWダルウィン・ヌニェス、FWヤレムチュクが共に2ゴールずつを挙げており、カウンター主体となる今回の一戦では格上相手に決定力を発揮したい。

公式戦8連勝と圧倒的な強さを見せるバイエルンは、ディナモ・キエフとのホーム開幕戦で9連勝を狙う。直近のグロイター・フュルト戦はDFパヴァールの後半序盤の退場もあり、やや苦戦を強いられたものの、その前のボーフム戦では7-0の大勝を飾るなど、現ヨーロッパのチームで最も強いチームと言っても過言はない。

グロイター・フュルト戦で今季出場した公式戦で初の無得点に終わった、主砲レヴァンドフスキの鬱憤を晴らす大暴れにも期待が集まるところだ。

【グループE】
9/29(水)
《28:00》
バイエルン vs ディナモ・キエフ
ベンフィカ vs バルセロナ

◆昨季EL決勝の再現カード〜グループF〜
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三つ巴の混戦が予想されるグループFの初戦は、ビジャレアルとアタランタが白熱の2-2のドローゲームを演じた一方、マンチェスター・ユナイテッドがグループ最弱と目されたヤング・ボーイズに金星を献上する波乱に見舞われた。

今回の第2節では昨シーズンのヨーロッパリーグ(EL)決勝の再現カードとなる、ユナイテッドvsビジャレアルの一戦に大きな注目が集まる。その前回対戦ではFWジェラール・モレノ、FWカバーニと1ゴールずつを奪い合った中、延長戦を含めた120分間の戦いで決着は着かず。PK戦では互いに11人目まで全員成功する異例の接戦となったが、先攻のビジャレアルGKルジが決めたのに対し、後攻のユナイテッドGKデ・ヘアが失敗。ビジャレアルがクラブ史上初の同タイトルを獲得することになった。

その屈辱の敗戦からリベンジを目指すユナイテッドだが、チーム状態は厳しい状況だ。ヤング・ボーイズ戦直後のウェストハムとのリーグ戦は、ヤング・ボーイズ戦での失点に絡むミスを犯したMFリンガードの意地のゴールに、GKデ・ヘアの土壇場PKストップで見事な逆転勝利を飾った。しかし、EFLカップではウェストハムにリベンジを許すと、直近のリーグ戦のアストン・ビラ戦では0-1の敗戦という結果に加え、DFショーとDFマグワイアの2選手が負傷している。

そのため、今回のビジャレアル戦ではヤング・ボーイズ戦で退場したDFワン=ビサカを含め、DFヴァランを除く4バックの主力3人が欠場となる。DFリンデロフ、DFダロト、DFテレスという代役の奮闘に加え、不安を残す守備陣をカバーするため、FWクリスティアーノ・ロナウドやMFブルーノ・フェルナンデスら攻撃陣の活躍が必須だ。

対するビジャレアルはリーグ開幕前のUEFAスーパーカップでの敗戦を除き、7戦無敗を継続中。ただ、その中身は1勝6分けと勝ち切れない試合が続いている。アタランタ戦、アトレティコ・マドリー、レアル・マドリー相手のドローは評価できるが、格下相手の取りこぼしの多さは気がかりな点だ。対戦相手のレベルを考えれば、今回の一戦では好勝負の予感漂うが、ユナイテッドの現状を考えれば、引き分けではなく勝ち点3を持ち帰れるようなアグレッシブな戦いを期待したい。

その2強の潰し合いを期待しつつ初勝利を目指すアタランタは、ヤング・ボーイズとホームで対戦。ビジャレアル戦では終盤に退場者を出した相手にあと一押しが足りなかったが、以降のセリエAでは2勝1分けと好調を維持。直近のインテル戦(2-2)では昨季リーグ王者相手に堂々たる戦いぶりをみせた。一部主力の不在と、消耗戦となったインテル戦の影響は気がかりだが、特異なスタイルでスイス王者を圧倒し、勝ち切りたいところだ。

【グループF】
9/29(水)
《25:45》
アタランタ vs ヤング・ボーイズ
《28:00》
マンチェスター・ユナイテッド vs ビジャレアル

◆初勝利掴み混戦を抜け出すチームは?〜グループG〜
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セビージャが頭一つ抜け出しているものの、本命不在のグループGは、戦前の予想通り、開幕節唯一2試合共にドローという結果に終わった。

グループ本命に挙げられるセビージャだが、レッドブル・ザルツブルクとのホームでの開幕戦は前半に3本のPK献上に、後半序盤のFWエン=ネシリの退場と多くのアクシデントに見舞われた中、辛くも1-1のドローに持ち込んだ。それでも、以降のリーグ戦では2勝1分けと調子を取り戻している。その中で新加入のFWラファ・ミルが2試合連続ゴールと徐々にチームに馴染んできており、エン=ネシリの出場停止によって初スタメンが見込まれる今回の一戦ではチームを勝利に導く仕事が期待される。

対するヴォルフスブルクは後半序盤にDFブルックスの退場というアクシデントに見舞われながら、昨季のフランス王者リールとのアウェイゲームを0-0のドローで終える、まずまずの初戦となった。ただ、直後のフランクフルト戦のドローでリーグ戦での連勝がストップすると、前節のホッフェンハイム戦では自慢の堅守が崩壊し、1-3の今季初黒星を喫することになった。今節では出場停止のブルックスを欠く中、守備を立て直しつつ主砲ヴェグホルストを中心とする攻撃陣がカウンターチャンスやセットプレーを確実にゴールに結び付けたい。

また、同じく初戦ドローからの初勝利を目指すザルツブルクとリールの一戦は、初戦同様に拮抗した戦いが想定される。

初戦でセビージャのホームに乗り込んだザルツブルクはビッグクラブ注目のドイツ代表FWアデイェミが抜群のアジリティを武器に、1試合で3本のPKを獲得したが、チームはそのうちの1本しかゴールに繋げられず、10人のホームチーム相手にやや消化不良のドローとなった。ただ、以降の公式戦3試合では12得点無失点の完璧な内容で連勝しており、今回のホーム開幕戦に良い形で臨めるはずだ。

一方、リールは数的優位を生かせずにホームでの初戦をドロースタートと、こちらも悔いが残る一戦だった。さらに、直後に行われたRCランスとの北部ダービーも0-1で落とし、チーム状況は微妙な状況だった。それでも、直近2試合はFWデイビッドの2試合連続を含む3ゴールの活躍で2連勝と、バウンスバックを果たしている。

【グループG】
9/29(水)
《28:00》
ヴォルフスブルク vs セビージャ
ザルツブルク vs リール

◆連勝懸けた強豪対決〜グループH〜
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前大会王者チェルシーと強豪ユベントスの2強の突破が有力視されるグループHは、その下馬評通りに2強が白星スタートを飾った。そして、今節ではその本命2チームが連勝を懸けて相まみえる。

この試合をホームで戦うユベントスは、リーグ連敗という最悪な状況で迎えたマルメとの初戦を前半の3ゴールで勝ち切ってアッレグリ新体制での初白星を挙げた。また、4戦未勝利が続いたセリエAでも第5節のスペツィア戦で苦しみながらも初勝利を挙げると、直近のサンプドリア戦も3-2で勝ち切って連勝を飾った。

ただ、その試合ではFWディバラ、古巣対戦のFWモラタが負傷し、今回の一戦を欠場することが確定。ここまで2トップのレギュラーを務めていた2選手の不在を受け、代役のFWケアンの相棒の人選に注目が集まる。現時点ではFWキエーザ、FWクルゼフスキのいずれかが代役を担う見込みだが、チェルシーの堅守を前に不安を残す。そのため、ホームと言えどもまずは守備的に入り、最低限勝ち点1を得るような戦いを意識する必要がありそうだ。そういった中、直近2シーズンのセリエAで鎬を削った元インテルのエースFWルカクと、DFキエッリーニとDFボヌッチのマッチアップは重要なポイントになりそうだ。

対するチェルシーはゼニトの堅守に手を焼いたものの、ルカクの値千金のゴールを守り抜いて白星スタートを切った。ただ、直近のマンチェスター・シティとのビッグマッチでは0-1というスコア以上に圧倒され、今シーズンの公式戦初黒星を喫している。加えて、MFカンテの新型コロナウイルス感染が発覚しており、中盤のダイナモ不在は痛手となるはずだ。

選手層とチームとしての完成度を考えれば、依然として優位との見方ができるが、シティ戦で完全に封じ込まれたルカクが再び相手に抑え込まれるようだと、再び厳しい戦いを強いられるかもしれない。

また、共に初勝利を狙うゼニトとマルメの一戦では、ゼニトの攻撃陣に注目だ。チェルシー戦では相手をリスペクトして極端に守備的な戦い方を選択したが、格下のマルメとの対戦ではFWアズムン、FWマウコム、MFクラウジーニョら能力の高いアタッカー陣の本領発揮が期待されるところだ。

【グループH】
9/29(水)
《25:45》
ゼニト vs マルメ
《28:00》
ユベントス vs チェルシー

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