チャンピオンズリーグ(CL)のグループB第2節、ミランvsアトレティコ・マドリーが28日にサン・シーロで行われ、アウェイのアトレティコが1-2で逆転勝利した。

リバプールとの開幕戦を2-3で落としたミランだが、数人の主力不在の中、久々のCLの舞台でも十分に戦えることを示した。また、以降のリーグ戦3試合ではユベントス相手に引き分けたものの、ヴェネツィア、スペツィアの格下2チームにきっちり勝ち切り、2連勝中だ。久々のサン・シーロでのCLホームゲームに向けてはスペツィア戦から先発4人を変更。カルル、トナーリ、ダニエル・マルディーニ、ジルーに替えてカラブリア、ベナセル、レオン、ブラヒム・ディアスを起用。なお、イブラヒモビッチはケガの影響で欠場となっている。

対するアトレティコは電撃復帰のグリーズマンの深刻な不調など、攻撃面で停滞感が漂っており、初戦のポルト戦を含め直近の公式戦4試合の内、3試合で無得点に。とりわけ、先週末のアラベス戦ではリーグ最下位相手に今季初黒星を喫しており、難しいチーム状態でミラノに乗り込んできた。アラベス戦からは先発3人を入れ替え、出場停止のサビッチとグリーズマン、デ・パウルに替えてホセ・ヒメネス、コケ、アンヘル・コレアを起用。並びは[4-4-2]の布陣を採用した。

試合は久々のCLに沸きに沸くサン・シーロの後押しを受けたミランが序盤から躍動。プレー強度の高さに定評があるアトレティコを上回る球際の強さ、連動したプレスで押し込んでいく。

相手の堅守もあってなかなかフィニッシュまで持ち込めない状況が続く中、17分にブラヒム・ディアスが最初の枠内シュートを放つと、ここから畳みかける攻めを見せる。

まずは19分、自陣中央でのDFトモリのインターセプトからカウンターを発動、中央で縦パスを受けたブラヒム・ディアスが右サイドで背後を狙うレビッチへ完璧なスルーパスを通す。だが、そのままボックス内に持ち込んだレビッチはGKオブラクとの一対一の場面でうまく右足にシュートを当てられて絶好機を逸する。

だが、このプレーで得た左CKの流れからボックス右でキープしたブラヒム・ディアスからの短いマイナスのパスを、レオンがDFヒメネスの股間を抜く見事な右足のシュートをゴール左下隅に突き刺した。

幸先よく先制に成功したミランは以降もプレー強度を落とすことなく、アトレティコに全く自由を与えない圧倒ぶりを見せる。だが、29分にはすでに1枚カードをもらっていたケシエがマルコス・ジョレンテにアフターチャージを見舞った結果、2枚目のカードをもらい、60分以上を残して痛恨の退場となった。

これを受け、ピオリ監督は34分に同じく1枚カードをもらっていたレビッチを下げてトナーリを投入。この交代でレオンを最前線、ブラヒム・ディアスを左サイドに置く[4-4-1]の布陣に変更した。

一方、終始劣勢の中で数的優位という反撃の糸口を手にしたアトレティコは、40分にトリッピアーを下げてフェリックスを投入。前がかって相手を攻め立てると、前半終了間際にはボックス右でコレアが上げたクロスをゴール前のルイス・スアレスが右足ボレーで合わすが、これはわずかに枠の右へ外れた。

結局、1点ビハインドで試合を折り返したアトレティコはエルモソとカラスコと左サイドの2選手を下げてレナン・ロージ、デ・パウルをハーフタイム明けに同時投入。ロージとジョレンテの両翼が常に高い位置を取る[2-3-5]に近い攻撃的な布陣でゴールをこじ開けにかかる。54分には右に流れたフェリックスの絶妙なクロスに反応したスアレスに絶好機も、フリーのヘディングチャンスを枠に飛ばせない。

一方、後半に入って防戦一方の状況が続くミランは57分、疲労困憊のブラヒム・ディアスとレオンのコンビを下げてバロ=トゥーレ、ジルーを同時投入した。

早い時間帯にゴールをこじ開けたいシメオネ監督は、コケとコンドグビアを続けて下げてグリーズマンとレマルの投入で、さらに前がかる。だが、相手陣内でハーフコートゲームを展開するも、ここ最近の課題である崩しのアイデアと質を欠く。

それでも、77分にレマルのミドルシュートでようやく最初の枠内シュートを放つと、徐々に消耗色濃いミランの守備に緩みが出始めたことで、ゴールの匂いを感じさせ始める。

すると、84分にはレマルの浮き球のスルーパスに反応したロージがボックス左に抜け出して丁寧なヘディングの折り返しを入れると、中央に走り込んだグリーズマンが得意の左足のダイレクトボレーで合わせてゴール左隅に突き刺した。

ここまで低調なパフォーマンスに終始した元エースの待望の復帰弾で試合を振り出しに戻したアトレティコだが、直後には前がかりなところを突かれてフロレンツィに際どい場面を作られる。

だが、今シーズンに入って後半アディショナルタイムに驚異的な勝負強さを見せているアトレティコは、この試合でも土壇場で試合を引っくり返す。

93分、ボックス内でシュートを試みたレマルとの交錯の中でDFカルルの手にボールが当たると、主審はアトレティコにPKを与える。微妙な判定ということもあり、VARが介入したものの、判定は変わらず。このプレッシャーのかかる場面でキッカーを務めたのは、2015年9月以来、CLアウェイゲーム25試合で無得点が続いていたスアレス。冷静にGKメニャンの動きを見極めてゴール左にシュートを流し込んだ。

その後、10人のミランが決死のパワープレーを敢行したものの、このまま逃げ切ったアトレティコは、悩めるグリーズマンとスアレスの土壇場の2ゴールによって劇的逆転勝利を飾った。

一方、試合を通して好パフォーマンスを見せるも、ケシエの退場に終盤の厳しいPK判定に泣いたミランは、開幕2連敗となった。

ミラン 1-2 アトレティコ・マドリー
【ミラン】
レオン(20分)
【アトレティコ・マドリー】
グリーズマン(84分)
スアレス(97分[PK])

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