かつてプレミアリーグで主審を務め、世界最優秀審判賞も受章したことのあるマーク・クラッテンバーグ氏が、女性審判についての発言を巡り、批判を受けている。イギリス『サン』が伝えている。

クラッテンバーグ氏は、女性審判の現状を鑑みた上で、妊娠が審判としてのキャリアの妨げになると主張した。

「プレミアリーグではずっとシアン・マッシー・エリスが副審を務めていたが、今はイングリッシュ・フットボールリーグ(EFL)にレベッカ・ウェルチがいる。女性審判は男子サッカーの試合で活躍し始めている」

「例えばUEFA(欧州サッカー連盟)をみると、フランス人女性(ステファニー・フラパール)がスーパーカップの主審を務めた。UEFAにはより多くの女性審判がいる」

「女性審判の問題は、審判のキャリアの間に妊娠した場合、彼女たちが困難な道を歩むことだ。それは彼女たちのキャリアを長い間止めることになる」

「だから、彼女たちはこの選択をする必要がある。妊娠したいのか、審判になりたいのか」

また、女性と男性の体力の違いについても指摘している。

「彼女たちはまた、男性の体力テストに合格する必要がある。多くの女性が体力テストに苦労している。男子の試合に参加したいのならば、その基準を満たす必要がある」

「彼女たちがそのすべてに合格し、正しい道を選ぶのなら、女性が男子の試合に参加すべきだと考えている。男性だけでなく、女性も試合に参加する」

「女子サッカーのリーグを見ると、見逃せないミスがいくつもある。最高のリーグを持とうとするなら、最高の審判を連れてきてみてはどうか」

『サン』によると、クラッテンバーグ氏の発言にはSNS上でも「旧時代的だ」「出産してもトップレベルに戻ったアスリートもいる」という指摘や批判があったというが、クラッテンバーグ氏はさらに続けた。

「女性は妊娠の犠牲を払わなければならない。審判で一定のレベルに到達し、その次のレベルに到達したいのならばだ」

「妊娠した場合、2、3年かかる可能性がある。あなたがその3年を失っている間、他の誰かがあなたの立場を取り、上へ行く」

「子供を産みたいのなら、キャリアの早い段階でやらなければならない。キャリアの後半で子供を産むことになると、その機会を逃すことになる。素晴らしい女性がいるのに、それは悲しいことだ」

クラッテンバーグ氏が例であげたシアン・マッシー・エリス審判員は、出産後もプレミアリーグで活躍中だ。クラッテンバーグ氏は女性審判員自体を否定しているわけではないものの、もっと他の言い方もあったのではないだろうか。