ラ・リーガ第8節、アトレティコ・マドリーvsバルセロナが2日にワンダ・メトロポリターノで行われ、ホームのアトレティコが2-0で勝利した。
 
現在、首位と3ポイント差で4位のアトレティコは、前節のアラベス戦で開幕全敗だった最下位相手に大金星を献上し、今季の初黒星を喫した。それでも、直近のチャンピオンズリーグ(CL)のミラン戦では今季のチームの特徴となっている試合終了間際の驚異的な勝負強さを発揮し、グリーズマンの待望の復帰後初ゴールに、CL26試合ぶりとなるルイス・スアレスのアウェイゴールによって劇的な2-1の逆転勝利を飾り、今後の復調へのキッカケを手にした。
 
手負いのバルセロナ相手にワンダ・メトロポリターノ初勝利を目指す中、ミラン戦からは先発4人を変更。フェリペ、トリッピアー、コンドグビア、アンヘル・コレアに替えてサビッチ、デ・パウル、レマル、フェリックスを起用した。
 
一方、6位のバルセロナ(1試合未消化)は前節のレバンテ戦を3-0の快勝で飾り、公式戦4試合ぶりの白星を奪取。しかし、CL第2節のベンフィカ戦では0-3の惨敗を喫し、クラブ史上初のCLグループステージ連敗スタートという不名誉な記録を樹立。今回の試合前にラポルタ会長が続投を明言したものの、この成績不振によりクーマン監督の解任は既定路線と見られる。
 
カディス戦での2試合のベンチ入り禁止処分により、引き続きスタンド観戦となる中、クーマン監督は続投に向けて必須の勝ち点3獲得へベンフィカ戦から先発4人を変更。負傷のペドリ、エリック・ガルシアとセルジ・ロベルト、ルーク・デ・ヨングに替えてミンゲサ、ガビ。ニコ・ゴンサレス、コウチーニョを起用。並びは[3-5-2]から[4-2-3-1]に変更し、デパイを1トップに2列目は右からフレンキー・デ・ヨング、コウチーニョ、ガビという並びとなった。
 
現状のチーム状態、ホームサポーターの熱烈な後押しを受けるアトレティコが、立ち上がりから強い圧力をかけて試合の主導権を握りにかかる。バルセロナもセーフティなプレーを心掛けながら相手陣内深くまで侵攻する状況を作り出すが、ホームチームがより相手守備に脅威を与える攻撃を仕掛けていく。
 
まずは8分、右サイドで相手を引っくり返してウイングバックに入るマルコス・ジョレンテとの連携からボックス手前で左足を振り抜くが、これは枠の右に外れる。続く17分にはボックス手前でレマルから足元にボールを受けたフェリックスが鋭い反転から枠のわずか左に外れる右足のシュートを放った。
 
以降も良い形で攻撃を繰り出すホームチームは、3度目の決定機を先制ゴールに結びつける。23分、3バックの左に入るエルモソから左サイドに流れたフェリックスへ鋭いグラウンダーの縦パスが入ると、スムーズなターンで内向きにドリブルを仕掛けたフェリックスがバイタルエリア中央のスアレスの足元へパス。これに対して3人目の動き出しでボックス左のスペースへ飛び出したレマルにスアレスから丁寧なワンタッチスルーパスが出ると、フランス代表MFが冷静に強烈な左足のシュートをゴール右隅へ突き刺した。
 
今季はスロースタートが目立つ中、前半の内にゴールを挙げたアトレティコは、直後の28分にも先制点と似たような形からカラスコ、フェリックスと繋いでボックス左に走り込むスアレスへラストパスが通るが、スアレスのシュートはやや狙い過ぎたか、枠の右に外れた。
 
一方、難しい展開の中で耐え切れずにビハインドを負うことになったバルセロナは、すぐさま反撃を開始。左サイドに流れるデパイを起点に右サイドから内に絞るF・デ・ヨングの積極的な飛び出しを使いながら攻め手を窺う。27分にはボックス手前でクリアボールに反応したコウチーニョの右足アウトにかけたダイレクトシュート、デパイのボックス内でのヘディングでの落としにF・デ・ヨングが飛び込むなど、惜しい場面を作り出す。
 
バルセロナが盛り返したことで、前半終盤にかけては膠着状態が続くが、アトレティコの見事なロングカウンターが発動する。43分、自陣左サイドでデパイの横パスをカラスコがカット。サポートに入ったレマルがすかさず前線のフェリックスに当てて猛スプリントを見せると、絶妙なタメで背後へ飛び出すための時間を作ったポルトガル代表FWからリターンパスが届く。ここでレマルが冷静に逆サイドでフリーのスアレスへ浮き球のパスを通すと、そのままボックス内に持ち込んだウルグアイ代表FWが冷静に古巣のゴールへ右足のシュートを流し込んだ。
 
スアレスの恩返し弾によって2点リードで試合を折り返したアトレティコは、前半に1枚カードをもらっていたデ・パウルを下げて後半からトリッピアーを右のウイングバックに投入。対するバルセロナは攻守に難しい試合となったニコを下げてセルジ・ロベルトを投入。この交代でコウチーニョを左、ガビを右に出して[4-3-3]に近い並びに変更した。
 
この交代で試合の流れに変化が起きることが期待されたものの、アトレティコの手堅い試合運びに対して、バルセロナはなかなか攻め手を見いだせない。それでも、60分には右サイドのガビがコケ、エルモソと続けざまにパスを引っかけてカウンターを発動。サポートに入ったデパイがうまく相手DFを引っ張る形で逆サイドでフリーのコウチーニョに横パスが繋がる。だが、コウチーニョはDFサビッチの決死のスライディングが気になったか、やや焦ってニアを狙って放ったシュートをGKオブラクにキャッチされてしまい、絶好機を逸した。
 
この直後にコウチーニョを下げて切り札のアンス・ファティを投入したバルセロナ。その注目の新10番は投入から数分後に個人技での打開からフィニッシュまで持っていくが、GKオブラクを脅かすまでには至らず。その後、75分にはミンゲサとガビを下げてL・デ・ヨング、リキ・プッチとより攻撃的なカードを切っていく。
 
一方、危なげなく時計を進めていくアトレティコは70分過ぎに殊勲のスアレスとフェリックスの2トップを下げて古巣初対戦のグリーズマンとコレアを同時投入。さらに、80分過ぎにはエルモソとカラスコの左サイドをフェリペ、ロージに入れ替えて逃げ切り態勢に入る。その中で注目のグリーズマンは幾度か訪れたカウンターチャンスの中でコレアへのラストパスを狙うが、いずれも精度を欠き決定的な仕事はできず。
 
その後、何とか一矢報いたいバルセロナは86分、デストを下げてラングレを投入。屈強な守備陣が揃うアトレティコに対して、長身センターバックのアラウホをL・デ・ヨングと共に並べてパワープレーを敢行。だが、百戦錬磨のシメオネのチームを前にこの強硬策が実を結ぶことなく、試合はこのままタイムアップを迎えた。
 
そして、手負いの相手に完勝のアトレティコが、ワンダ・メトロポリターノで対バルセロナ初勝利を挙げると共にリーグ2戦ぶりの白星を飾った。一方、試合前にラポルタ会長がクーマン監督の続投を明言したバルセロナだが、その発言に再考を求める声が上がりそうな完敗となった。

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