チャンピオンズリーグ(CL)のグループF第3節、マンチェスター・ユナイテッドvsアタランタが20日にオールド・トラッフォードで行われ、ホームのユナイテッドが3-2の逆転勝利を収めた。

直近のレスター・シティ戦を2-4で大敗し、最近の公式戦5試合で3敗と絶不調のユナイテッド。今週末のリーグ戦で難敵リバプール戦を控える中、公式戦3試合ぶりの白星を目指した。

レスター戦からは先発3人を変更。マティッチとポグバ、サンチョに代えてマクトミネイとフレッジ、今季初先発のラッシュフォードを起用した以外、ほぼ同じ顔ぶれとなった。

一方、アタランタは前節、エンポリを4-1で破りリーグ戦3試合ぶりの白星を奪取。強豪相手にグループ首位キープを目指す一戦では、ペッシーナ、トロイ、ハテブール、ディムスティといった離脱者の影響を受け、デ・ルーンが3バックの一角に入ったほか、前線はムリエル、イリチッチ、パシャリッチが起用された。

立ち上がりから球際でのバトルが強調される展開となった中、序盤はアタランタのハイラインの背後を狙うユナイテッドが良い形の攻めを見せる。

だが、時間の経過と共に切り替えの部分で相手を上回るアタランタが両ウイングバックの攻撃参加を生かして厚みのある仕掛けを見せる。すると、15分にはイリチッチのフィードに抜け出したムリエルの高い位置でのボールキープからイリチッチのスルーパスに3人目の動き出しで反応したザッパコスタがボックス右に抜け出して完璧な折り返しを供給。これをゴール前のパシャリッチがスライディングシュートで流し込んだ。

ホームで先制を許す難しい入りとなったユナイテッドは、すぐさま気持ちを切り替えて反撃を開始。全体を押し上げて攻撃に枚数をかけていく中、20分に最初の決定機を作る。ボックス右でキープしたクリスティアーノ・ロナウドが浮き球の折り返しを入れると、ブルーノ・フェルナンデスが頭で触ったボールがファーに流れる。フレッジがすかさず左足を振るが、これはGKムッソの好守に阻まれた。

先制以降、しばらく押し込まれる時間が続いたアタランタだが、これをきっちり凌ぐと、この試合2つ目のチャンスを確実にゴールに結びつける。29分、右CKの場面でキッカーのコープマイネルスが左足インスウィングで入れた鋭いボールをニアでうまくフリーになったデミラルがドンピシャのヘッドで叩き込んだ。

前半の内に1点でも返したいユナイテッドは前半終了間際にかけて攻勢を強めていく。だが、ラッシュフォード、フレッジがボックス内での絶好機でシュートを枠に飛ばすことができず、2点ビハインドで試合を折り返すことになった。

迎えた後半、アタランタは攻守両面で存在感を示していたものの、筋肉系の痛みを訴えていたデミラルを諦めロヴァートをハーフタイム明けに投入。これに対して、ユナイテッドは前半と同じメンバーで同点、逆転を目指すことに。

立ち上がりからギアを上げて攻勢を仕掛けるユナイテッドは、開始早々に決定機。B・フェルナンデスのスルーパスに抜け出したC・ロナウドがボックス内でGKとの一対一を迎えるが、ここはシュートコースが甘くGKムッソにセーブされる。

だが、畳みかけるホームチームは53分、相手の不用意な横パスをカットしたB・フェルナンデスのスルーパスに抜け出したラッシュフォードがボックス左から冷静にゴール右下隅へシュートを流し込み、公式戦2試合連続ゴールとした。

これで完全に勢いに乗ったユナイテッドは直後の58分にマクトミネイがポスト直撃の決定機を作ると、64分にもB・フェルナンデスのお膳立てからC・ロナウドにビッグチャンスが舞い込むなど、イケイケの展開に。さらに、66分にはラッシュフォードとマクトミネイを下げてカバーニとポグバを投入し、攻撃に厚みを加えていく。

一方、守勢が続くアタランタも70分過ぎに後半最初の決定機。途中出場のサパタが鮮やかなボックス内でのターンから鋭いシュートを放つと、さらにこぼれ球に詰めたマリノフスキーが強烈な左足のシュート。だが、いずれのシュートもGKデ・ヘアのビッグセーブに阻まれた。

辛くも3失点目を凌いだユナイテッドは見事な連続セーブでチームを救った守護神に攻撃陣が応える。75分、セットプレーの二次攻撃からカバーニのヘディングがボックス左でフリーのマグワイアの足元へ流れると、ここでユナイテッド主将が冷静にゴール左下隅にシュートを流し込み、待望の同点ゴールとした。

2点差を追いついたことでオールド・トラッフォードの熱狂がより高まる中、前節のビジャレアル戦に続き千両役者が大仕事を果たす。81分、再びセットプレーの二次攻撃から左サイドのショーが上げたクロスをゴール前で待ち構えていたC・ロナウドが頭でゴール左隅へ流し込んだ。

ここまで決定力を欠きながらも最後の最後で挽回を見せたエースのゴールによって試合を引っくり返したユナイテッドは、ここから泥臭く時計を進めながら相手の反撃を凌ぎ切り、2試合連続の逆転勝利。

公式戦3試合ぶりの白星を収めると共にグループF首位に浮上し、週末のリバプール戦に向けて大きな弾みを付けた。

また、同日行われたヤング・ボーイズvsビジャレアルは、アウェイのビジャレアルが1-4で勝利した。

ここまで1勝1敗でグループ2位に位置するスイス王者と、1敗1分けで最下位に甘んじる昨季ヨーロッパリーグ王者の一戦。

試合はアウェイのセビージャが畳みかける攻撃を見せる。まずは6分、左サイドのペドラサが入れたアーリークロスに対して、大外からうまくゴール前に斜めのランニングで走り込んだジェレミ・ピノがフリーでヘディングシュートを流し込んだ。

さらに、16分には相手陣内左サイド出たFKの場面でキッカーのパレホが右足インスウィングでゴール前のスペースに入れた高速クロスをジェラール・モレノが頭で合わせて追加点を奪った。

前半半ば以降はビハインドを負うヤング・ボーイズが決死の猛攻を仕掛け、再三の決定機を作り出すが、シュートが枠に嫌われるなど、最後の局面で精度を欠き、両者の決定力の差がそのままスコアに反映される形となった。

迎えた後半もヤング・ボーイズが押し込む展開が続くが、守護神ルジを中心に最後の場面で粘るビジャレアルの堅守攻略に苦しむ。それでも、77分にはうまく相手の背後に飛び出したエリアが反撃の狼煙を上げるゴールを挙げる。

1点差に縮まったことで試合はより拮抗するが、最後の最後にアウェイチームが地力の差を見せつける。89分にカウンターから途中出場のアルベルト・モレノが値千金の3点目を奪うと、直後の92分には負傷明けで今季CL初出場のチュクウェゼに嬉しい今季初ゴールまで生まれ、土壇場でホームチームを突き放した。

そして、決定力の差で相手を上回ったビジャレアルが待望のグループステージ初勝利を挙げた。

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