プレミアリーグ第11節、エバートンvsトッテナムが7日にグディソン・パークで行われ、0-0のドローに終わった。

前節、マンチェスター・ユナイテッドにホームで0-3の完敗を喫した9位のトッテナム(勝ち点15)は、今月1日にヌーノ前監督を解任。その翌日に前インテル指揮官のコンテ新監督を電撃招へいした。その初陣となったヨーロッパ・カンファレンスリーグ(ECL)のフィテッセでは苦しみながらも3-2で競り勝ち、幸先よく白星スタートを切った。

そして、新体制でのリーグ初陣となる今節は3連敗中で10位のエバートン(勝ち点14)とのアウェイゲームに臨んだ。この一戦に向けてコンテ監督は3日前のフィテッセ戦と全く同じスタメンを採用し、[3-4-3]の前線にはルーカス・モウラ、ケイン、ソン・フンミンが並んだ。

過密日程のトッテナムに対して、休養十分のエバートンが立ち上がりから積極的なプレスでビルドアップを牽制していく。

以降は互いにシステム上のミスマッチを突く形で攻撃を構築する中、ボールの主導権はアウェイチームが掌握。ホイビュルクやルーカスのドリブルでの運びで局面の打開を図り、15分過ぎにはボックス付近でケイン、ルーカスが積極的に足を振る。さらに、22分にはケインのポストワークを起点に左サイドで高い位置を取ったレギロンからの折り返しを、大外に飛び込んだエメルソンが頭で合わせるが、ここは枠に飛ばせない。

それでも、狙いとするワイド、ワイドの崩しを見せるなど、徐々に全体を押し上げることに成功したトッテナムは、ボールロスト時も良い距離感で即時奪回を図り、優勢に試合を運んでいく。だが、幾度かのカウンターチャンスで最後の精度を欠いた。

前半終盤にかけてはエバートンがボールの主導権を握り返して押し込む時間を作り、ボックス付近でグレイが果敢な仕掛けで相手守備陣に脅威を与える。一方、トッテナムは前半終了間際の45分にソン・フンミンの中央での馬力のある仕掛けから右サイドで浮いたケインへ展開。ケインは狙いすました右足のアーリークロスを供給するが、ファーにフリーで飛び込んだレギロンのシュートは枠を捉え切れなかった。

ゴールレスで折り返した試合は、後半序盤こそ一進一退の攻防となったが、過密日程の疲労が色濃いアウェイチームが徐々にトーンダウン。これに対して余力があるホームチームが押し気味に試合を運んでいく。

そういった流れの中、64分にはボックス内に抜け出したリシャルリソンとGKロリスが交錯。このプレーに対して主審はPKの笛を吹く。だが、オンフィールドレビューの結果、ロリスがリシャルリソンの足を巻き込む前にボールをかき出したとの判断し、PKを取り消しとした。

一連の判定をキッカケに両者がヒートアップし、ここから試合はさらに激しさを増す。このままの勢いで押し切りたいエバートンはグレイらがボックス内で幾度か決定機を迎えるが、最後の場面で粘るトッテナムの堅守に手を焼く。

一方、後半半ばを過ぎた辺りから足が止まり始めたトッテナムは71分にルーカスとレギロンを下げてドハーティとロ・チェルソ、85分にはソン・フンミンを下げてエンドンベレをピッチへ送り込む。

すると、この交代で息を吹き返すと、88分には中盤でのボール奪取から鋭いカウンターを仕掛けて最後はペナルティアーク付近のロ・チェルソが得意の左足を一閃。だが、枠の左隅を射抜いたかに思われたこのシュートはポストを直撃。土壇場での最初の枠内シュートでの決勝点とはならず。

その後、試合終了間際にはイーブンボールを競った際にホイビュルクに足裏を見せたチャージを見舞った途中出場のホルゲイトが一発退場となり、よりアウェイチームに勝利のチャンスが出てきたものの、ゴールをこじ開ける時間は残されていなかった。

そして、試合はこのままタイムアップを迎え、ホームチームが枠内シュート2本、アウェイチームが枠内シュート0と球際のバトル以外に見せ場を欠いた一戦は、痛み分けのドローに終わった。