国際サッカー連盟(FIFA)は29日、オフサイドに関する新たなテクノロジーの試験運用を行うことを発表した。

これは“セミオート・オフサイド(半自動オフサイド)”とされ、審判がより正確なオフサイドのジャッジを行えるためのテクノロジーとのこと。10台から12台のカメラを使用し、1秒間に50回、全ての選手の最大29個のデータポイントを収集するというものだ。

この技術によりオフサイドの可能性が発見されると、最終判断を下すビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)に警告が送られるというものだ。

半自動オフサイドの技術は、11月30日にカタールで開幕するFIFAアラブカップで試験運用されるとのこと。FIFAアラブカップは。アラブ地方の16カ国が参加する大会で、カタール・ワールドカップ(W杯)のリハーサル大会として開催。運用次第ではW杯本大会でも採用される可能性があるという。

かつて名物審判と知られ、現在はFIFAの審判長であるピエルルイジ・コッリーナ氏は今回のテクノロジー導入にコメントしている。

「VARはサッカー界に非常に良い影響を与えており、大きなミスの数は減ってきているが、まだ改善できる部分はあり、オフサイドもその1つだ」

「オフサイドをチェックするプロセスは、(他の判定と比べ)時間がかかることがあり、特に非常にタイトな場合はそうであると認識している。また、ラインの位置が100%正確ではないことも承知している」

「このような理由から、FIFAはより早く、より正確な答えを提供できる技術を開発している。それは“セミオート・オフサイド”と呼ばれている」

「オフサイドの判定は、選手の位置だけでなく、プレーへの関与を分析した上で行われる。テクノロジーは線を引くことはできるが、判定はレフェリーの手に委ねられる。それが重要であることには変わりない」

あくまでも通知のために使われるとみられる“セミオート・オフサイド(半自動オフサイド)”だが、どのような効果があるのか。VARチェックの時間が短くなれば、導入の価値はあるかもしれない。