日本サッカー協会(JFA)は8日、天皇杯の観客動員に関する声明を発表した。

昨シーズンから、新型コロナウイルス(COVID-19)の感染拡大を受け、スタジアムの観客動員に関しては制限がかけられ、当初はリモートマッチ(無観客)になる試合も生まれていた。

徐々に日本国内での感染状況が落ち着いたこともあり、徐々に観客動員を進めて行く中、それでもスタジアムが満員になることはなかった。

2021シーズンのJリーグも「収容人数の50%以下または1万人の少ない方」という日本政府の方針に従って制限を設けていた中、ワクチン接種や感染防止対策などの影響もあり、徐々に制限が緩和。「収容人数の50%」というところまで来ていた。

そんな中、準決勝の2試合と決勝を残す天皇杯に関して、JFAは観客収容率100%で運営していくと発表。マスクの着用や手指消毒などの感染予防対策をすることはもちろん、応援スタイルもチャントやコールなどの声を出しての応援をしないことを条件に、満員を目指すことで各自治体から承認を得たとのことだ。

なお、準決勝は12日に浦和レッズvsセレッソ大阪、川崎フロンターレvs大分トリニータの2試合が行われ、勝者が19日に国立競技場で決勝を戦う。

JFAは天皇杯実施委員長の須原清貴氏の声明を発表。観客への感染予防対策、観戦ルールの徹底をお願いした。

「天皇杯 JFA 第101回全日本サッカー選手権大会は、今週12日(日)に準決勝、19日(日)に決勝を迎えるステージとなりました。今年は従来のフォーマットで回戦を重ねてきました。ここまで素晴らしい戦いを繰り広げてきた各出場チーム、熱い応援で各会場を盛り上げてくださったサポーターの皆さまに実施委員長として心から感謝しています」

「ここからの3試合は、観客収容率100%で運営してまいります。日本サッカー協会は、政府の方針に則り、11月下旬に「感染防止安全計画」を開催自治体に申請しました」

「これは、満員のスタジアムにおいてどのように感染症が広がらないよう運営をするか、会場内外の動線、警備、感染対策、そして観客の皆さまの観戦ルールを中心に記したもので、順守することを前提に、各自治体に収容100%での開催をお認めいただきました」

「観戦ルールにつきましては、不織布マスクの着用や手指の消毒、コンコースや移動時のソーシャルディスタンスの確保から、自席以外では飲食をしない、チャントやコールなど声を出しての応援をしない、といった飛沫拡散防止のための項目が含まれています。また、会場内でアルコールの販売は行いません」

「各クラブのファン・サポーターの皆さま、ご来場の皆さまには、会場内でのルール徹底にご協力をお願いする次第です」

「「声」に関しましては、本来であれば、サッカーのゲームは選手、チームがピッチ上で魅せる攻防のみならず、サポーター・ファンの歓声やどよめき、チャントやコールが素晴らしい雰囲気を創り出し、さらにはチームのパフォーマンを引き出す非常に重要なものだと考えています。そういったスポーツの日常を取り戻したい、その気持ちは変わりません。どのような状況になれば心おきなく声を出して応援いただけるのか、日本サッカー協会は引き続き、政府、自治体、感染症の専門家の皆さまと連携しながら模索してまいります」

「現時点では、このサッカーの日常を取り戻すために段階を踏んでいるところです。準決勝、決勝には産業技術総合研究所にもご協力いただき、感染対策の各種調査が行われます。安心、安全にスポーツを楽しんでいただく環境があることを証明するためにも、しっかり協力してまいります」

「まずは、満員のスタジアムで観戦できる状況を取り戻す。この3試合はその第一歩になります。来年のJリーグ、そして各種イベントにおいて満員での開催につながるよう、我々も各対策を講じながら運営に努めてまいります。ぜひとも観戦ルール徹底へのご協力をお願いいたします」