ラ・リーガ第32節、アトレティコ・マドリーvsエスパニョールが17日にワンダ・メトロポリターノで行われ、ホームのアトレティコが2-1で勝利した。

13日に行われたチャンピオンズリーグ(CL)でマンチェスター・シティをあと一歩のところまで追い詰めながらも、2戦合計0-1で無念のベスト8敗退となったアトレティコ(勝ち点57)。リーグ前節のマジョルカ戦での0-1の敗戦を含め、公式戦3試合連続ノーゴール中のチームは4位死守に向け、11位のエスパニョール(勝ち点39)を相手にバウンスバックの白星奪取を目指した。

シメオネ監督は0-0のドローに終わったシティ戦から先発2人を変更。ヘイニウドとグリーズマンに代えてヴルサリコ、アンヘル・コレアを起用。可変式の[3-5-2]の布陣を継続した。

立ち上がりの7分にダルデルの左CKからカブレラのヘディングシュートでゴールを脅かされたアトレティコだが、以降は主導権を握って相手を押し込んでいく。エスパニョールが5バックで臨んだことでマッチアップが噛み合い、個的優位性をもたらすマルコス・ジョレンテの右サイドを起点に良い形の仕掛けを見せていく。

前半半ばを過ぎると、アトレティコが攻勢を仕掛ける場面が増えるが、最後の局面で連携や精度を欠き決定機には至らない。35分にはコンドグビアのフィードに反応したフェリックがDFを振り切ってボックス内に持ち込んでシュートを狙うが、これは枠の左に外れる。

前半終盤にかけてはエスパニョールも盛り返して一進一退の攻防となった中、エスパニョールはオスカル・ヒル、アトレティコはレマルがハムストリングを負傷するアクシデントに見舞われた。

ゴールレスで折り返した後半はエスパニョールがアレイシ・ビダル、アトレティコはレマルに代えてカラスコを投入した他、フェリックスとヴルサリコを下げてクーニャ、グリーズマンと攻撃的なカードを切り、並びをはっきりとした[4-4-2]の形に変更した。

すると、この交代策がホームチームに先制点をもたらす。52分、直前にダルデルの決定機をGKオブラクのビッグセーブで凌いだ流れからカウンターを発動。グリーズマンが鋭く縦に差し込んだボールをコレアが収めてクーニャに落とすと、クーニャからボックス左に走り込むカラスコへ絶妙なスルーパスが通る。ここでカットインを試みたカラスコがニア下を狙ったシュートがGKディエゴ・ロペスの手を弾いてゴールネットを揺らした。

攻撃的な采配が的中したシメオネ監督は57分、ロージを下げてヘイニウドを投入。この交代でマルコス・ジョレンテとカラスコが両ウイングバックに入る[3-4-2-1]に近い並びに変更。相手の反撃に先んじてよりバランスの取れた戦い方にシフトする。

以降はカウンターから幾度か惜しい場面を作り出すが、最後のところで粘るエスパニョールの守備に苦戦。逆に、69分にはダルデルの絶妙な浮き球のスルーパスに抜け出したデ・トーマスに決定機を許すが、この左足のダイレクトボレーはGKオブラクがビッグセーブ。

このピンチを凌いだアトレティコだが、直後にやや不可解な判定によって一気に窮地に立たされる。71分、ボックス手前でデ・トーマスが放ったシュートがDFフェリペにディフレクトして隣にいたコンドグビアの身体から離れていた手に直撃。すると、主審はコンドグビアのハンドによるFKを取ると共にイエローカードを掲示。ハンドの判定は妥当も厳しい判定によって2枚目のカードとなったコンドグビアは退場に。

さらに、このペナルティアーク付近でのFKではデ・トーマスの強烈なシュートに対して、名手オブラクがきっちりシュートコースに入っていたものの、勢いを抑え切れずに脇を抜けたボールがゴールネットに吸い込まれ、同点ゴールとなった。

これで厳しくなったアトレティコは攻撃的なカードを切って勝ち点3を目指すアウェイチームに対して、デ・パウルの投入で守備のバランスを整える中でカウンターからワンチャンスを窺う展開に。

相手の攻勢を何とか凌ぎつつカラスコやグリーズマンの個人技でゴールを目指すが、最後のところでうまくいかない。それでも、5分が加えられた後半アディショナルタイムには微妙な判定でホームサポーターの怒りを買ったホルヘ・フィゲロア・バスケス主審に挽回のチャンス。カラスコの左CKの場面でボックス内でクリアを試みたデ・トーマスの左腕付近にボールが当たると、難しい判定ながらもオンフィールドレビューでアトレティコにPKを与える。

これをキッカーのカラスコがきっちり決め切り、チームを劇的勝利に導くドブレーテとした。この直後に試合はタイムアップを迎え、バスケス主審に翻弄されながらも勝ち切ったアトレティコが公式戦4試合ぶりの白星を飾った。