プレミアリーグ第34節、アーセナルvsマンチェスター・ユナイテッドが、日本時間23日20:30にエミレーツ・スタジアムでキックオフされる。好対照のミッドウィークを過ごした両雄による、トップ4を懸けた重要過ぎるシックス・ポインターだ。

直近ボトムハーフの相手に3連敗と、泥沼の状況に陥っていたアーセナル(勝ち点57)。しかし、ミッドウィークに行われた第25節延期分、チェルシーとのビッグロンドン・ダービーでは下馬評では苦戦必至も、最終的に敵地で4-2の完勝。古巣対戦のFWエンケティアの今季リーグ初ゴール含む2ゴールの活躍に、MFスミス・ロウとMFサカがいずれも今季リーグ戦得点数を2桁の大台に乗せ、若き力が連敗ストップに導いた。

これにより、4位のトッテナムに勝ち点で並び、逆転でのトップ4フィニッシュへのオッズも高まりつつあるが、来月12日に控える直接対決に向けては今回のユナイテッド戦、ウェストハムというライバルとの連戦が非常に重要だ。とりわけ、ダービーでの激闘から中2日で戦う今回の一戦はチームとしての総合力、タフさが試される。

一方、前々節のノリッジ戦で3試合ぶりの白星を挙げてトップ4レースに踏み止まったユナイテッド(勝ち点54)だが、ミッドウィークに行われた第30節延期分では宿敵リバプールに敵地で0-4の惨敗。試合前日に生まれたばかりの息子を亡くす悲劇に見舞われたエースFWクリスティアーノ・ロナウドの不在や、負傷離脱者のエクスキューズはあったが、前半の整備されていない戦い方、勝負所でのミスなど看過できないパフォーマンスでの大敗となった。

リバプールとのアウェイゲームということもあり、相当に楽観的な人以外に勝ち点3を持ち帰ることができると考えていた人間はいなかったはずだが、想定を上回る体たらくに多くのファンは怒りを通り越して呆れるばかりだ。

それでも、4位との3ポイント差、前述のようにアーセナルとトッテナムとの直接対決が残されていることを考えれば、ここからの逆転は数字上は十分に可能。今回のシックス・ポインターでまずはリバウンドメンタリティを示し、次節に控えるチェルシーとの連戦共々勝ち切って再浮上といきたい。

なお、昨年12月に行われたオールド・トラッフォードでの前回対戦ではホームのユナイテッドが3-2で勝利。打ち合いとなった白熱のシーソーゲームはC・ロナウドが決めた自身2点目のPKによるゴールが決勝点となり、2018年4月以来リーグ7試合ぶりの勝利を収めていた。

◆アーセナル◆
【4-2-3-1】
予想スタメン
(C)CWS Brains,LTD.
GK:ラムズデール
DF:セドリック、ホワイト、ガブリエウ、ヌーノ・タヴァレス
MF:エルネニー、ジャカ
MF:サカ、ウーデゴール、スミス・ロウ
FW:エンケティア

負傷者:DFティアニー、冨安健洋、MFトーマス
コロナ陽性者:なし
出場停止者:なし

出場停止者はいない。負傷者に関しても直近のチェルシー戦から変化はないが、冨安にようやく起用の目途が立ち少なくともメンバー入りの可能性は高そうだ。

スタメンに関してはチェルシーとの激闘から中2日、且つランチタイムキックオフという厳しい日程面を考慮し、数ポジションでターンオーバーの可能性が見込まれる。それでも、ダービー勝利の勢いを持ち込むため、ホールディングに代えてセドリックを右サイドバックに置き、ホワイトをセンターバックに戻す以外、メンバーの継続を予想。もちろん、マルティネッリ、ラカゼット、サンビ・ロコンガ辺りに出番が与えられる可能性は十二分にある。

◆マンチェスター・ユナイテッド◆
【4-3-3】
予想スタメン
(C)CWS Brains,LTD.
GK:デ・ヘア
DF:ダロト、ヴァラン、マグワイア、テレス
MF:マクトミネイ、マティッチ、ブルーノ・フェルナンデス
FW:エランガ、クリスティアーノ・ロナウド、サンチョ

負傷者:DFショー、MFポグバ、フレッジ、FWカバーニ
コロナ陽性者:なし
出場停止者:なし

出場停止者はいない。負傷者に関しては直近のリバプール戦を欠場したC・ロナウド、ヴァラン、マクトミネイの3選手がトレーニングに復帰し、起用可能となった。一方でリバプール戦で負傷交代のポグバは今シーズン中の復帰が絶望的となっている。

リバプール戦では[3-4-2-1]の布陣で戦ったが、その後半で採用した[4-3-3(4-2-3-1)]への変更が濃厚。スタメンに関してはヴァラン、マクトミネイ、C・ロナウドの先発復帰に加え、テレスとサンチョが左サイドで縦の関係を築く形となりそうだ。自宅への爆破予告でメンタル面に不安を抱えるマグワイアに関してはリンデロフを代役に置く可能性もあるかもしれない。

★注目選手
◆アーセナル:MFエミール・スミス・ロウ
Getty Images
復活の兆し見せるチームトップスコアラー。今シーズンからアーセナルの新10番を背負う21歳は、1歳下で強烈な輝きを放つ後輩サカと共に前節のチェルシー戦でリーグ戦10ゴールを達成。ややパフォーマンスに波はあるものの、ストライカー陣が低調なチームにおいて重要な得点源として存在感を放つ。

昨年12月ぐらいからFWマルティネッリらの台頭や指揮官の起用法の変化によってベンチスタートが増え活躍は限定的に。直近出場6試合ノーゴールとパフォーマンス低下も指摘されたが、チェルシー戦では見事なフィニッシュワークからゴールを決めた上、攻守両面で好パフォーマンスを披露。復活を印象付ける一戦となった。

元来のビッグマッチでの勝負強さに加え、今季は3試合連発、4試合連発と固め打ちの傾向があり、前回対戦で1ゴールを挙げているユナイテッド相手に2試合連発が期待されるところ。

起用法に関してはマルティネッリをスタートから起用し、途中投入の可能性もあるが、今季は途中出場からも3ゴールを挙げており、ジョーカーとしての役割も十分にこなせるはずだ。

◆マンチェスター・ユナイテッド:MFブルーノ・フェルナンデス
Getty Images
生粋のリーダーが逆襲を誓う。2020年冬の加入以降、公式戦121試合49ゴール39アシストと圧倒的なスタッツを叩き出してユナイテッドの司令塔に君臨するポルトガル代表MF。ピッチ内において攻守両面でチームメイトを鼓舞し多くを要求するその姿は、現主将マグワイアと比較してもよりリーダーに相応しいと言えるはずだ。

今月初めに1年の延長オプションが付いた2026年までの新契約にサインし、赤い悪魔への忠誠を誓った27歳は、リバプール戦の大敗後にファンへの謝罪と共に、「ビッグクラブの代表であり、最後まで戦い続けなければならない」、「クラブのバッジのために戦わなければならないことを、全員が理解しなければならない」と、自身を含めた選手たちへの戒めを改めて口に。今回のビッグマッチでのバウンスバックを誓った。

個人としてはラングニック体制での起用法の影響に勤続疲労が重なり、今年2月のリーズ戦以降、出場6試合で0ゴール0アシスト。思うようなパフォーマンスを見せられていないが、前回対戦で1ゴールを決めたアーセナル相手に復活のパフォーマンスを披露し、チームを勝利に導きたい。