プレミアリーグ第34節、マンチェスター・シティvsワトフォードが23日にエティハド・スタジアムで行われ、ホームのシティが5-1で圧勝した。

前節、好調ブライトンに後半の3ゴールで勝ち切って公式戦4試合ぶりの白星と共に首位キープに成功したシティ(勝ち点77)。今節は1ポイント差で2位のリバプールに先んじて試合を戦う中、降格圏に沈む19位のワトフォード(勝ち点22)をホームで迎え撃った。

グアルディオラ監督は前節から先発5人を変更。アケ、ストーンズに代えてジンチェンコとルベン・ディアス。ギュンドアン、フォーデン、ベルナルド・シウバ、マフレズをベンチに置き、フェルナンジーニョ、スターリング、ガブリエウ・ジェズスを起用した。

最前線にグリーリッシュ、2列目に右からジェズス、デ・ブライネ、スターリングを配した[4-2-3-1]の布陣で臨んだシティは、開始早々にゴールをこじ開ける。

4分、相手陣内右サイドで大きな展開を受けたカンセロが正確なクロスを供給すると、ファーサイドに走り込んだジンチェンコがワントラップから左足の高速クロスを供給。ゴール前のジェズスがうまく右足インサイドで面を作って合わせた。

今季限りでの退団の可能性が報じられた渦中のジェズスのゴールによってブライトン戦とは異なり、早い時間帯にリードを手にしたシティ。以降も圧倒的にボールを握ってワトフォードを押し込む。だが、12分には自分たちのCKの流れからカンセロの不用意な内へのドリブルを引っかけられてカウンターを許す。デニスにボックス付近までドリブルで抜け出されるが、ここはDFジンチェンコが決死のスライディングで潰して絶体絶命のピンチを救った。

これで気を引き締め直したホームチームは、リスクを回避しつつ安定したボール回しでゲームをコントロール。15分にはボックス右に抜け出したカンセロ、ジェズスの連続シュートでGKフォスターにビッグセーブを強いる。すると、23分には右サイド深くでカンセロからパスを受けたデ・ブライネのパーフェクトクロスを、手前で飛んだスターリングの背後にポジションを取っていたジェズスがきっちり頭で合わせて2点目とした。

この2点目で早くも勝負ありかに思われたが、残留に向けて勝ち点がほしいワトフォードがこの試合2度目のチャンスをゴールに結びつける。28分、最前線のキングが縦パスを収めて左に張るデニスに落とす。ここでデニスは絶妙なタイミングでインナーラップを仕掛けたカマラに丁寧な浮き球パスを送ると、今冬にニースから加入したコートジボワール代表DFがGKエデルソンの脇を抜く鋭い左足のグラウンダーシュートを右下隅に突き刺し、プレミアリーグ初ゴールを奪った。

このゴールでアウェイチームに勢いが出始めるが、先にゴールをこじ開けたのはホームチーム。34分、右サイド深くでボールを奪い返したジェズスがペナルティアーク付近の味方を狙って角度を付けたマイナスのパスを供給。これを胸トラップしたロドリが一度バウンドさせたボールを右足で豪快に振り抜くと、弾丸シュートがゴール左隅の完璧なコースに突き刺さった。

これで再び落ち着きを取り戻したシチズンズは、躍動するジェズスの右サイドを起点に幾度か良い形を作り出すが、ジェズスのプルバックにドフリーで反応したスターリングがシュートを大きくふかすなど、前半の内に4点目を奪うまでには至らなかった。

しかし、後半も力強い入りを見せたシティは前半に躍動したジェズスが再び魅せる。相手のキックオフ直後のプレーでカマラの縦パスをブロックしてそのままボックス内に抜け出すと、GKフォスターに足をかけられてPKを獲得。これをジェズス自ら冷静に流し込み、プレミアリーグ初のハットトリックを達成。

前半同様に開始4分にゴールを奪ったシティは53分にも鮮やかなカウンターからスターリング、グリーリッシュ、ジェズス、デ・ブライネと中央から右サイドへスムーズに展開。最後はベルギー代表MFからの丁寧な折り返しをゴール前のジェズスがダイレクトで流し込み、4点目まで奪って見せた。

これで完全に勝利を決定づけたホームチームは、直後にデ・ブライネを下げてギュンドアン、63分と71分にはラポルテ、ロドリを下げてアケ、マフレズを続けてピッチへ送り込み、週明けに控えるチャンピオンズリーグのレアル・マドリー戦を睨んで主力にわずかながらの休養を与える余裕の采配を見せる。

以降は70%を超えるボール支配率でゲームをコントロールしながら虎視眈々と5点目を狙うジェズスや目に見える結果がほしいグリーリッシュらが果敢に追加点を目指す。しかし、試合はこのまま5-1でタイムアップを迎え、ホームで快勝のシティが首位をキープすると共に翌日にエバートンとのダービーを控えるリバプールにプレッシャーをかけることに成功した。