プレミアリーグ第34節、チェルシーvsウェストハムが24日にスタンフォード・ブリッジで行われ、ホームのチェルシーが1-0で勝利した。

現在、3位のチェルシー(勝ち点63)はミッドウィークに行われた第25節延期分でアーセナルとのビッグロンドン・ダービーに2-4で大敗。本拠地ブリッジで公式戦3連敗となった。

そのダービー敗戦からのバウンスバックを図る一戦では先発3人を変更。サール、リース・ジェームズ、ルカクに代えてチアゴ・シウバ、ジョルジーニョ、ハヴァーツを復帰させた。ただ、スタメン発表後の負傷によってクリステンセンが急遽メンバーを外れ、チャロバーが代役を担った。

一方、逆転でのトップ4フィニッシュにわずかながら望みを残す7位のウェストハム(勝ち点52)だが、来週ミッドウィークにフランクフルトとのヨーロッパリーグ(EL)準決勝1stレグを控える事情から大幅なターンオーバーを敢行。アントニオ、ボーウェン、ライスといった主力をベンチに温存し、ヤルモレンコやノーブルといった控え選手を起用し、[3-4-2-1]の布陣で臨んだ。

共に3バックの形で臨んだロンドン・ダービーは主力温存のアウェイチームをホームチームが押し込んでいく展開に。

70%近いボール支配率で相手を自陣深くに押し込むチェルシーは、開始8分にボックス付近で仕掛けたカンテがファーストシュートを放つが、以降は自陣ボックス付近に堅固なブロックを構築するウェストハムの守備に苦戦。外回りの攻撃を強いられてやや可能性の低いクロスで攻撃を終える場面が増えていく。

一方、持ち味の堅守は機能も、アントニオ、ボーウェンらの不在で前線の推進力を欠くウェストハムは、幾度か良いボール奪取からカウンターを繰り出していくが、後ろ重心の影響でなかなか攻撃に迫力を出せない。

前半半ばから終盤にかけてもチェルシーが主導権を握る状況が続くが、スペース、人をうまく管理するウェストハムのソリッドな守備を前に前半放った6本のシュートはいずれも枠を捉えられず。試合はゴールレスのままでの折り返しとなった。

後半はプレースピードを上げたチェルシーがより良い形で相手の守備を揺さぶっていく。そして、57分にはカンテ、59分にはチャロバーと鋭いミドルシュートでGKファビアンスキの好守を強いる。

その後、ウェストハムがノーブルに代えて温存していたライスを60分過ぎに投入。より勝ち点3奪取を意識し、攻撃に比重を置き始めたことで試合はややオープンな展開に。

70分付近には右サイドで背後を取ったヤルモレンコがボックス右ライン際で仕掛けた連続シュートを放つ。直後にチェルシーもヴェルナー、マルコス・アロンソの連続シュートでゴールを脅かす。

後半も終盤に入ると、ホームで勝ち切りたいチェルシーが猛攻を仕掛け、76分にはロフタス=チーク、ハヴァーツとヴェルナーの2トップを下げてツィエク、プリシッチ、ルカクを投入する3枚替えを敢行した。

すると、ホームチームのこの交代策が試合の流れを変える。84分、チアゴ・シウバのヘディングパスに反応したルカクがDFドーソンと入れ替わり際にボックス内で後ろから手をかけられて倒される。このファウルに対してPKが与えられると共に、オンフィールドレビューの結果、ドーソンに掲示されたカードの色が黄色から赤に変わった。

しかし、キッカーを務めたジョルジーニョがGKファビアンスキとの駆け引きに敗れ、コースの甘さ、勢いを欠くシュートは難なくキャッチされた。

絶好の先制機を逸して引き分け濃厚かに思われたが、トゥヘルの投入したもう一人のアタッカーが大仕事を果たす。90分、左サイドのハーフスペースを持ち上がったマウントからのスルーパスで左サイド深くに侵攻したマルコス・アロンソがグラウンダーのクロスを供給。DFツォウファルの足に当たってわずかにコースが変わったボールがボックス中央に転がると、これに反応したプリシッチが右足のダイレクトシュートをゴール右下隅に突き刺した。

プリシッチがジョルジーニョのPK失敗を払しょくする土壇場ゴールを挙げてようやくハマーズの堅守をこじ開けたチェルシーが、4分のアディショナルタイムを危なげなく凌ぎ切った。

この結果、苦しみながらもハマーズとのダービーを制したチェルシーがホームでの公式戦連敗を「3」でストップした。