チャンピオンズリーグ(CL)準決勝1stレグ、マンチェスター・シティvsレアル・マドリーが、日本時間26日28:00にシティ・オブ・マンチェスター・スタジアムでキックオフされる。今シーズンのプレミアリーグとラ・リーガの首位チームが対峙する、ファイナル進出を懸けた注目の初戦だ。

悲願のビッグイヤー獲得を目指すシティは、準々決勝で今回の対戦相手の宿敵であるアトレティコ・マドリーを2戦合計1-0の僅差で撃破。1stレグでは超守備的な相手の堅守をMFデ・ブライネのゴールでこじ開けて先勝すると、敵地での2ndレグでは後半45分間はほぼ防戦一方の戦いを強いられながらもゴールレスドローに持ち込み、2年連続でのベスト4進出を決めた。

連覇を目指すプレミアリーグでは1ポイント差で2位のリバプールとの熾烈な覇権争いが続くが、前々節は難敵ブライトン相手に後半の3ゴールによって3-0で快勝すると、一部主力を温存して臨んだ直近のワトフォード戦ではFWガブリエウ・ジェズスの1試合4ゴールの圧巻の活躍もあり、5-1で大勝。公式戦3戦未勝利からの連勝により、良い形で今回の初戦を迎えることになった。

一方、2017-18シーズン以来、最多14度目の優勝を狙うマドリーは、準々決勝で前回王者チェルシーを2戦合計5-4のスコアで撃破した。敵地での1stレグをエースFWベンゼマのハットトリックの活躍によって3-1で先勝。ホームでの2ndレグでは一時0-3とされて敗退危機に陥ったが、途中出場のFWロドリゴの値千金のゴールで2戦合計でタイに戻すと、延長戦では頼れるエースのゴールで勝ち切り、こちらも2年連続での4強入りを果たした。

2シーズンぶりの優勝を目指すラ・リーガでは、5試合を残して2位のバルセロナ以下と15ポイントの勝ち点差を付けており、次節のエスパニョール戦で引き分け以上の結果を残せば、自力での優勝を決められる状況。そのため、シティとは異なりCLの戦いに全精力を注ぎ込めるはずだ。

なお、両チームの通算対戦成績は2勝2分け2敗の全くの五分。ただ、2019-20シーズンのラウンド16の直近の対戦ではシティがいずれも2-1で勝利し、準々決勝進出を決めている。

共にバイエルンで指揮を執ったグアルディオラ監督とアンチェロッティ監督の対戦成績は、後者が直近2シーズンでエバートンを率いていたこともあり、4戦全勝の前者が4勝2敗と勝ち越し。ただ、2013-14シーズンのCL準決勝では、当時もマドリーを率いたイタリア人指揮官がペップ率いるバイエルンに2連勝し、ファイナル進出を決めている。

◆マンチェスター・シティ◆
【4-3-3】
予想スタメン
(C)CWS Brains,LTD.
GK:エデルソン
DF:アケ、ルベン・ディアス、ラポルテ、ジンチェンコ
MF:デ・ブライネ、ロドリ、ギュンドアン
FW:マフレズ、ベルナルド・シウバ、フォーデン

負傷者:DFウォーカー、ストーンズ、MFデ・ブライネ
コロナ陽性者:なし
出場停止者:DFカンセロ(1/1)

累積警告でカンセロが出場停止となる。負傷者に関しては軽傷を抱えるストーンズとウォーカーがトレーニング復帰を果たしておらず、直前まで起用の可否を見極める必要がある。ただ、現状では欠場の可能性が高い模様。一方、足首に問題を抱えるデ・ブライネに関しては問題ないようだ。

スタメンに関してはウォーカー、ストーンズ不在時の右サイドバックの人選に大きな注目が集まる。本職不在によって選択肢は左利きのアケ、ジンチェンコを右に回す形、本職はセンターバックも右でもプレー可能な若手DFイーガン=ライリーの抜擢、ほぼ初挑戦のルベン・ディアスのサイド起用のいずれかだ。あるいはジェズス、スターリング辺りを右ウイングバックに置く[3-4-3]への変更か。

ただ、いずれのプランでもマッチアップの相手がヴィニシウスとなり、難しい対応を強いられるはずだ。

中盤から前線ではワトフォード戦で完全休養を与えたベルナルド・シウバ、フォーデンの2選手に加え、途中出場のマフレズとギュンドアンのスタート起用を予想。ジェズスに関しては守備力を買われて右ウイングでチャンスを与えられる可能性もありそうだ。

◆レアル・マドリー◆
【4-3-3】
予想スタメン
(C)CWS Brains,LTD.
GK:クルトワ
DF:カルバハル、ミリトン、アラバ、メンディ
MF:モドリッチ、カゼミロ、クロース
FW:バルベルデ、ベンゼマ、ヴィニシウス

負傷者:DFアラバ、MFカゼミロ、FWアザール、マリアーノ、ヨビッチ
コロナ陽性者:なし
出場停止者:なし

出場停止者はいない。負傷者に関してはアザール、マリアーノ、ヨビッチのアタッカー3人が遠征メンバー外に。軽傷を抱えるアラバ、カゼミロの2選手は遠征メンバー入りも、起用できる可能性は五分五分だという。

スタメンに関してはアラバ、カゼミロの強行起用を前提に前述のベストメンバーを予想。仮に、両選手が難しい場合はナチョ、カマヴィンガが代役を担う。カゼミロの穴埋めに関してはクロースをアンカー、バルベルデをインテリオール、ロドリゴを右ウイングに配する形も考えられる。

★注目選手
◆マンチェスター・シティ:MFベルナルド・シウバ
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ビッグマッチで存在感放つ万能型MF。今シーズン開幕前には退団が有力と目されていたが、紆余曲折を経て残留が決定すると、シティでのベストシーズンとされる2018-19シーズンと同様のハイパフォーマンスでチームを牽引している。

フォーデン、デ・ブライネのような派手さはないが、左足の超絶技巧を駆使した個での打開、豊富な運動量を生かしたオフ・ザ・ボールの動き出しや、巧さとタフさが光る守備と攻守両面での難しいマルチタスクを難なくこなし、立ち位置の変更で戦い方に大きな幅を与えるペップ・シティにおいて最も替えが利かない選手の一人だ。

また、熱さと冷静さを兼ね備える生粋のリーダーはビッグマッチにおいて存在感を放つ頼れるプレーヤーであり、現時点で起用法は不明だが、相手の強力な中盤、センターバックコンビに対して、攻守両面で重要な役目を担うはずだ。

◆レアル・マドリー:FWヴィニシウス・ジュニオール
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勤続疲労の中で再ブーストかけられるか。今シーズンに入ってゴールスコアラーとしての才能を開花させ、ベンゼマと共に2大エースに成長した21歳のブラジル代表FW。ラ・リーガでは昨年12月の段階で早々に2桁ゴールを達成し、相棒と共に得点王レースにおいても切磋琢磨していくかに思われたが、疲労によるパフォーマンスの低下、相手の徹底した対策の影響もあってか、今年に入ってからはわずか4ゴールと著しくゴールペースを落としている。

もちろん、爆発的なスピードを生かしたドリブル突破、背後への飛び出しによって相手守備陣に脅威を与え、アシストという目に見える結果を残しているが、リーグ戦では1カ月、CLでは昨年10月のグループ第3節シャフタール・ドネツク戦での2ゴール以降、ゴールから遠ざかっており、そろそろゴールという結果を残したいところだ。

今回の一戦に向けてはカンセロのサスペンション、ウォーカーとストーンズの負傷により、シティは右サイドの守備に大きな不安を抱えており、ヴィニシウスにとっては力を発揮し易い環境が整っている。そして、この大一番で久々のゴールを挙げ、自身初のビッグイヤー制覇に向けて再ブーストをかけたい。