チャンピオンズリーグ(CL)準決勝1stレグ、リバプールvsビジャレアルが27日にアンフィールドで行われ、ホームのリバプールが2-0で先勝した。なお、リバプールのFW南野拓実はベンチ入りも出場機会はなかった。

準々決勝でベンフィカを2戦合計6-4で破ったリバプールは、2018-19シーズン以来、通算7度目のビッグイヤーに向けてまた一歩前進。すでにEFLカップを制したクロップ率いるチームは、FAカップ準決勝でマンチェスター・シティを破り、ファイナル進出。プレミアリーグでも、そのシティと1ポイント差の2位を維持して残り4試合の重要な戦いに臨む状況だ。

マンチェスター・ユナイテッド、エバートンという宿敵を連破するなど公式戦3連勝でこの初戦を迎えたチームは、マージーサイド・ダービーから先発3人を変更。マティプとナビ・ケイタ、ジョタに代えてコナテ、ヘンダーソン、ルイス・ディアスを起用した。

一方、昨シーズンのヨーロッパリーグ(EL)に続きクラブ史上初のCL制覇を狙うビジャレアルは、準々決勝でバイエルンを2戦合計2-1で撃破。2005-06シーズン以来の準決勝進出を決めた。

好不調の波が激しくトップ4圏内と9ポイント差の7位に甘んじるラ・リーガだが、直近ではヘタフェ、バレンシア相手に2連勝を飾り、先週末はコパ・デル・レイ決勝開催に伴い、試合がなかったため、中7日と休養十分で敵地へ乗り込む形となった。この大一番ではハムストリングの負傷から回復を目指したエースのジェラール・モレノに加え、ジェレミ・ピノが不在となり、チュクエゼ、ロ・チェルソが代役を担う形に。バイエルン戦に続き守備重視のメンバー構成となった。

アンフィールドに集ったKOPが完全アウェイの雰囲気を作り出した中、ビジャレアルは2トップにダンジュマ、チュクウェゼの快足コンビを並べた[4-4-2]の布陣で重心低く相手の強力な攻撃を待ち構える形を取った。

戦前の予想通り、ボールを握って押し込むリバプール、自陣深くに堅固なブロックを敷くビジャレアルという構図が明確となり、序盤はリバプールのアタッキングサードでのプレーに注目が集まる。

12分には相手のスローインを撥ね返した流れから右サイドのサラーが左足に持ち替えて正確なクロスを供給。これにフリーで抜け出したマネがゴール前でヘディングシュートを狙うが、これは枠の右に外れる。さらに、直後にはルイス・ディアスが鋭いカットインから豪快に右足を振るが、これはGKルジが正面でキャッチした。

以降、リバプールは圧倒的なボール保持に加え、相手マイボール時には素早い囲い込みで自由を与えず、ビジャレアルの狙いとするカウンターを打たせない。さらに、2トップが自陣のボックス手前まで下りて中盤の選手をケアすると、フリーのディフェンスラインが比較的自由な立ち位置を取って局面で数的優位を作り出し、厚みのある仕掛けを継続していく。

このジャブと即時奪回の守備がアウェイチームを疲弊させていく中、前半の内にゴールをこじ開けようと、攻撃のギアを上げていくホームチーム。33分にはカウンターからマネ、34分にはセットプレーの流れからサラーとボックス付近で際どいシュートを放つが、いずれも相手のブロックに遭う。さらに、42分にはバイタルエリアで一瞬フリーとなったチアゴが渾身の右足ミドルシュートを放つが、枠の左上隅を捉えたかに見えたこのシュートは惜しくも左ポストを叩いた。

リバプールのシュート13本に対して、ビジャレアルはクイックリスタートの流れでロ・チェルソが飛び込んで放ったジャンピングボレーの1本のみとホームチームが圧倒した前半だったが、結局ゴールレスで試合は折り返す。

互いに選手交代なしで臨んだ後半も前半の戦いを継続する形に。キックオフ直後から強い圧力をかけてビジャレアルを押し込むホームチームは50分、右CKの流れからファン・ダイクのヘディングの落としに反応したゴール前のファビーニョが右足のシュートでゴールネットを揺らすが、ここはファン・ダイクの戻りオフサイドを取られてゴールは認められず。

それでも、前半からの攻勢が実を結び、意外な形から待望の先制が生まれる。53分、左サイドでの細かい繋ぎからチアゴの右足アウトにかけた技ありの折り返しを、中央のマネがうまく落として右サイドへ展開。サラーとのパス交換からボックス右に抜け出したヘンダーソンがクロスを上げると、DFエストゥピニャンの出した足に当たってコースが変わったボールがゴール方向に向かうと、GKルジが頭上を越えそうなボールをはじき出そうとしたものの、そのまま左のサイドネットに吸い込まれた。

結果的にはオウンゴールとなったものの、ようやく先制に成功したホームチームは畳みかける。55分、ボックス手前右でアレクサンダー=アーノルドから足元にボールを受けたサラーが対面のDFパウ・トーレスの股間を抜く絶妙なショートスルーパスを出すと、オフサイドラインぎりぎりでゴール前に飛び出したマネがGKルジの寸前でトゥーキック気味の右足のシュートを流し込んだ。

この連続ゴールで相手の出方を窺いながら少しゲームコントロールに意識を傾けるかに思われたが、リバプールは全くエンジンを緩めることなく1stレグで試合を決めようと攻勢を続ける。64分にはアレクサンダー=アーノルドからのクロスをゴール前に飛び出したロバートソンがゴールネットを揺らすが、これは惜しくもオフサイド。その直後にはファン・ダイクが強烈なミドルシュートでGKルジを脅かすなど、ディフェンスラインの選手も果敢にゴールを狙う。

一方、点を取りに前へ出たいビジャレアルだが、リバプールの攻勢に晒されて自陣から脱出するのにも苦戦する厳しい状況が続く。これを受け、エメリ監督は72分に3枚替えを敢行。パレホ、エストゥピニャン、チュクウェゼを下げてオーリエ、トリゲロス、ディアを投入。この交代によってすでに投入していたペドラサ、オーリエをサイドバック、フォイスをピボーテの位置に配置換えし、より前からボールを奪いに行く姿勢を見せ始める。

対するリバプールはファイナル進出を大きく手繰り寄せる3点目を意識しつつ、70分を過ぎて積極的に交代カードを切っていく。ゴールに絡んだヘンダーソンとマネに代えてナビ・ケイタとジョタ、81分にはアレクサンダー=アーノルドとルイス・ディアスを下げてジョー・ゴメス、オリジとフレッシュな選手をピッチに送り込む。

その後、ビジャレアルの粘りの守備もあって2点差が維持されたまま試合は最終盤に突入。この時間になってようやくビジャレアルが相手陣内でのプレータイムをやや増やしたが、この後半に1度もシュートを打つことができぬままタイムアップ。

2-0というスコア以上の実力差を見せつけたリバプールがファイナル進出に王手をかけた。一方、内容では完敗もエースの復帰が見込まれる2ndレグに数字上は望みを繋いだビジャレアルは、1週間後のホームゲームで逆転を目指すことになった。

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