チャンピオンズリーグ(CL)準決勝2ndレグ、ビジャレアルvsリバプールが、日本時間3日28:00にエスタディオ・デ・セラミカでキックオフされる。連勝を狙う盤石のレッズと、奇跡の逆転突破を目指すイエローサブマリンによるファイナル進出を懸けた運命の第2戦だ。

先月23日にアンフィールドで行われた1stレグはホームのリバプールが2-0で先勝。試合序盤から圧倒的にボールを握り、且つ素早いトランジションでボールを奪い返し、相手に息つく暇さえも与えなかったホームチーム。後半立ち上がりにはMFヘンダーソンが誘発したオウンゴール、FWマネのゴールによって2点を奪取。その後は相手の粘りに遭い、3点目こそ奪うことができなかったが、ビジャレアルの反撃をシュート1本に抑え込む、スコア以上の完勝となった。

戦前の予想以上に攻守両面で相手の強烈な圧力に晒され続けたビジャレアルだが、今大会ここまで見せてきた粘りによって敵地で2点差での敗戦と、何とかホームでの逆転に望みを繋いだ。

今週末のリーグ戦では敵地で最下位のアラベスと対戦し1-2で敗戦。多くの主力を温存した結果、逆転残留を目指す相手の強度の高いプレーに苦戦を強いられたが、主力を投入した後半は2点目こそ奪えなかったものの、攻撃面では良いところも出ていた。そのため、今回の大一番を前に心身のダメージはそこまでないはずだ。

圧倒的な攻撃力に加え、堅守を誇るリバプール相手にホームとはいえ逆転は非常に困難だが、エースFWジェラール・モレノの復帰、初戦ではなかなか見せることができなかった攻撃的なスタイルと、相手に手の内を見せていないところもあり、智将エメリの修正力を含め初戦からの変化で奇跡の逆転を果たしたい。

一方、3点目、4点目を奪い切れず、初戦で決勝の切符を手にできなかったリバプールだが、ほぼパーフェクトな内容で初戦を終えた。週末のリーグ戦では土曜のランチタイムキックオフで好調のニューカッスルという難敵相手の一戦となったが、MFナビ・ケイタが前半半ばに決めたゴールを最後まで守り切り、公式戦4試合連続クリーンシートでの1-0の勝利と、しっかり地力を証明した。

1stレグでの実力差を考えれば、過密日程の勤続疲労、アウェイゲームというディスアドバンテージを加味しても、2点差を引っくり返されての敗退というシナリオは考えづらい。ただ、逆転でのプレミアリーグ優勝に向け重要な週末のトッテナム戦へ早くも気持ちが傾いているようだと、カップ戦マイスターに足をすくわれる可能性はあるはずだ。

◆ビジャレアル◆
【4-2-3-1】
予想スタメン
(C)CWS Brains,LTD.
GK:ルジ
DF:フォイス、アルビオル、パウ・トーレス、エストゥピニャン
MF:キャプー、パレホ
MF:チュクウェゼ、ロ・チェルソ、ダンジュマ
FW:ジェラール・モレノ

負傷者:DFアルベルト・モレノ、FWジェレミ・ピノ、ジェラール・モレノ、ダンジュマ
コロナ陽性者:なし
出場停止者:なし

出場停止者はいない。負傷者に関してはアルベルト・モレノ、ジェレミ・ピノが初戦に続き欠場となる。さらに、コンディションに問題を抱えるダンジュマは前日練習を欠席しており、試合当日に出場の可否を見極めることになる。一方、ハムストリングのケガが癒えたジェラール・モレノは全体練習に復帰しており、起用可能な模様だ。

スタメンに関してはジェラール・モレノ、ダンジュマのコンディション次第だが、逆転突破に向けて少なくとも2点が必要となるため、攻撃的なメンバー構成での[4-2-3-1]を予想。ただ、蓋を開けてみれば、初戦とほぼ同じメンバー構成という可能性もある。

◆リバプール◆
【4-3-3】
予想スタメン
(C)CWS Brains,LTD.
GK:アリソン
DF:アレクサンダー=アーノルド、コナテ、ファン・ダイク、ロバートソン
MF:ヘンダーソン、ファビーニョ、チアゴ
FW:サラー、マネ、ルイス・ディアス

負傷者:FWフィルミノ
コロナ陽性者:なし
出場停止者:なし

出場停止者はいない。負傷者に関してはフィルミノが引き続き欠場となるが、体調不良で直近のニューカッスル戦を欠場したオリジが練習に復帰しており、フィルミノを除く全選手が起用可能だ。

スタメンに関しては完勝した1stレグと全く同じメンバーで臨むはずだ。ただ、週末に控えるトッテナム戦を考慮する場合、一部ポジションでメンバーの入れ替えがあるかもしれない。

★注目選手
◆ビジャレアル:DFパウ・トーレス
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逆転目指すチームを攻守に後押しできるか。昨シーズンのヨーロッパリーグ初制覇、今シーズンのCLベスト4進出の立役者となった25歳DFが、復帰見込まれるエースFWと共にイエローサブマリンの奇跡の逆転突破のカギを握る存在となりそうだ。

191cmの恵まれた体躯とリーグ屈指の快足を武器に対人対応で無類の強さをみせ、カバーリングやスペースケアもそつなくこなす万能型の守備者は、1stレグに比べて攻撃へ舵を切るチームにおいて、世界屈指のカウンターアタックを封じるという重要なリスク管理を託される。

また、1stレグでは鳴りを潜めたものの、優れた戦術眼、高精度の左足のキックを生かした長短織り交ぜた正確なパスで、攻撃の出発点にもなる最後尾の司令塔は、相手のハイライン、ハイプレスをかい潜る上でも貢献が求められるところだ。

なお、今夏のステップアップが有力視されるスペイン代表DFの新天地は、マンチェスター勢やチェルシーが関心を示すプレミアリーグと見られており、リバプールという難敵相手に自身の価値を示したい。

◆リバプール:MFファビーニョ
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初戦同様に中盤を支配できるか。ここ数試合では中盤でコンビを組むチアゴが異次元のパフォーマンスを披露し、注目を一身に集めている状況だが、その相棒に勝るとも劣らない輝きを放つブラジル代表MF。

前線からの献身的なハイプレスに、安定感際立つ守備陣とチーム全体の守備意識の高さが今季の堅守を支えているが、やはりビッグマッチにおいてファビーニョが中盤の底にいるといないで、全体のバランスは大きく変わってくる。

ビジャレアルとの1stレグでも前線との連動した動きで、カウンターを狙う相手の攻撃をことごとく潰し、チームが相手陣内で波状攻撃を仕掛け続けられる大きな要因となった。

今回の2ndレグでは相手の出方次第ではあるが、間違いなく1stレグに比べてオープンな展開が見込まれるだけに、中盤のフィルター役としてリスク管理を一手に引き受けるボールハンターのパフォーマンスが逃げ切りを狙うチームにおいて重要となるはずだ。