ヨーロッパ・カンファレンスリーグ(ECL)準決勝2ndレグ、ローマvsレスター・シティが5日にスタディオ・オリンピコで行われ、ホームのローマが1-0で勝利。この結果、2戦合計2-1としたローマの決勝進出が決まった。

先週にレスター・シティ・スタジアムで行われた1stレグが1-1のドローに終わった中、ティラナ行きの切符を懸けた最後の戦いが熱狂のオリンピコで行われた。

相手に主導権を譲ったものの、持ち味の堅守によってイーブンの状態でリターンレグを迎えたローマ。先週末に行われたボローニャ戦では主力温存の影響もあり、消化不良のゴールレスドローに終わったが、この大一番では初戦で負傷したムヒタリアンの代役にセルジオ・オリベイラを起用した以外、ベストメンバーを揃えた。

一方、ホームで勝ちを逃したレスターは、先週末のリーグ戦では主力の温存に[3-5-2]のシステム変更で臨んだトッテナム戦に1-3で敗戦。リーグ4戦未勝利となった。それでも、相手同様に一部選手に完全休養を与え、ヴァーディらマディソン、ティーレマンスといった主力をスタートから起用した。

両クラブを指揮したラニエリ、ジャッロロッシの伝説トッティもスタンド観戦に訪れた一戦は、レスターが積極的に前から圧力をかけてローマのビルドアップに牽制をかける。

それでも、左サイドのザレフスキを起点に縦へ速い攻撃を仕掛けるローマは8分、左サイドのボックス付近で得たFKの場面でペッレグリーニがニアを狙った直接FKでいきなり決定機を創出。すると、直後の11分には右CKの場面でペッレグリーニの絶妙な右足アウトスウィングのクロスを、エイブラハムが打点の高いヘディングで合わせて、初戦同様に早い時間帯に先手を奪った。

これで勢いに乗るホームチームはそのままボールの主導権を握り、ピッチの幅を使った攻めで2点目を狙う。15分過ぎには1stレグの先制点と似たような形からザレフスキの斜めのダイレクトパスに抜け出したペッレグリーニ、直後にはペッレグリーニからの斜めのラストパスに抜け出したザニオーロと際どい場面を作り出す。

前半も20分を過ぎると、ボールの保持率ではほぼイーブンとなるが、ローマが攻守両面でのバトルで優位に立ちレスターに攻撃の形を作らせない。32分には右サイドで仕掛けたエイブラハムが斜めに切り込んでボックス右へ走り込むザニオーロに絶妙なスルーパスを供給。だが、ザニオーロの左足シュートはDFにブロックされる。

その後は睨み合いの状況が続いたが、スモーリングを中心に鉄壁の守りを見せたホームチームが1点リードでハーフタイムを迎えた。

後半先に動いたのはレスター。バーンズとルックマンの両ウイングを下げてイヘアナチョとアマルテイを同時投入。並びを相手と同じ[3-5-2]の形に変更した。

システム変更でうまく相手の目先を変えたレスターが後半立ち上がりから押し込む形を作るが、アタッキングサードでの精度、アイデアを欠いて決定機まで持ち込めない。

時間の経過と共に相手のシステム変更にアジャストしたローマは押し返していく。62分には右サイドでうまく背後へ飛び出したカルスドルプに決定機も、マイナスの位置でドフリーのエイブラハムに気づかずにファーのペッレグリーニを狙ったクロスはDFにブロックされる。

ローマが試合のペースを握りながらも、最少得点差の緊迫感のある状況が続く中、両ベンチが動く。ゴールをこじ開けたいレスターはリカルド・ペレイラ、デューズバリー=ホールを下げてカスターニュ、アジョセ・ペレスを、ローマはザニオーロを下げてヴェレトゥの投入で中盤の守備に強度をもたらす。

後半最終盤にはエースのエイブラハムが盛んにスタンドを煽ってパワーをもらおうとするなど、完全に消耗戦となった。だが、モウリーニョ仕込みの集中した守備を最後まで完遂したローマがこのまま1-0で逃げ切りに成功。

レスターとのタフな一戦を2戦合計2-1で制したローマが、優勝候補の前評判通りに決勝進出。25日にアルバニアのティラナで行われる決勝ではフェイエノールトと共に初代王者を懸けて激突する。