プレミアリーグ第36節、リバプールvsトッテナムが、日本時間7日27:45にアンフィールドでキックオフされる。それぞれ逆転での首位浮上、トップ4浮上を目指すレッズとスパーズによる、プレミア上位争いの決定打となり得る重要なビッグマッチだ。

現在、首位のマンチェスター・シティと1ポイント差の熾烈な優勝争いに身を置く2位のリバプール(勝ち点82)。その首位チームとの頂上決戦をドローで終えたチームは、以降のリーグ戦を3連勝。過密日程の中、互いに下位相手に取りこぼさず、我慢比べのシーズン最終盤の戦いが続いている。

ミッドウィークに行われたチャンピオンズリーグ(CL)準決勝2ndレグのビジャレアル戦では、ホームチームのアグレッシブな戦いに苦戦を強いられ、前半の2失点によって1stレグで得たアドバンテージをすべて失う思わぬ苦境に。それでも、後半にMFファビーニョ、FWルイス・ディアス、FWマネが挙げた一気呵成の3ゴールによってスペインの強豪を引き離し、終わってみれば2戦合計5-2の順当な勝ち上がりとなった。

これにより、ひとまずプレミアリーグ、FAカップと国内の戦いに集中できるようになったクロップ率いるチームは、シーズン4冠を達成する上で最も困難なプレミアリーグ逆転優勝に向け、重要なトッテナムとのビッグマッチに挑む。現在、シティとの得失点差はわずかにプラス1点と、引き分け以下に終わると、今後首位チームが1敗したとしても追いつけない可能性があり、ホームで是が非でも勝ち点3を獲得したいところだ。

一方、4位のアーセナルと2ポイント差の熾烈なトップ4争いに身を置く5位のトッテナム(勝ち点61)。前節はレスター・シティ相手にFWソン・フンミンの2ゴールの活躍などで3-1の快勝を収め、3試合ぶりの白星を挙げた。ただ、宿敵ガナーズがチェルシー、マンチェスター・ユナイテッド、ウェストハムとの強豪3連戦で3連勝を飾ったことで4位浮上はならず。

週明けのミッドウィークには延期分のノースロンドン・ダービーを控えているが、今節で引き分け以下に終わり、翌日にアーセナルがリーズに勝利した場合、たとえ直接対決で勝利しても逆転できず、自力でのCL出場権獲得の可能性を失う。したがって、2010-11シーズンの2-0の勝利以降、7敗3分けと圧倒的に分が悪い鬼門アンフィールドでは勝ち点3を奪いに行く戦いが求められる。

なお、昨年12月にトッテナムホームで行われた前回対戦は打ち合いの展開に、DFロバートソンの一発退場というアクシデントも起きた中、2-2のドローに終わっている。

◆リバプール◆
【4-3-3】
予想スタメン
(C)CWS Brains,LTD.
GK:アリソン
DF:アレクサンダー=アーノルド、マティプ、ファン・ダイク、ロバートソン
MF:ヘンダーソン、ファビーニョ、チアゴ
FW:サラー、マネ、ルイス・ディアス

負傷者:FWフィルミノ
コロナ陽性者:なし
出場停止者:なし

出場停止者はいない。負傷者に関してはすでに練習復帰しているフィルミノがマッチフィットネスの問題で欠場濃厚となるが、それ以外の全選手の起用が可能だ。

スタメンに関しては4日前のビジャレアル戦から3選手の変更を予想。コナテとナビ・ケイタに代わってマティプとヘンダーソンのベテランコンビが復帰し、ジョタに代わってルイス・ディアスが両エースとトリデンテを組むことになりそうだ。

◆トッテナム◆
【3-4-3】
予想スタメン
(C)CWS Brains,LTD.
GK:ロリス
DF:ロメロ、ダイアー、ベン・デイビス
MF:エメルソン、ベンタンクール、ホイビュルク、セセニョン
FW:クルゼフスキ、ケイン、ソン・フンミン

負傷者:DFレギロン、ドハーティ、タンガンガ、MFスキップ
コロナ陽性者:なし
出場停止者:なし

出場停止者はいない。負傷者に関してはドハーティ、タンガンガ、スキップの長期離脱組に加え、そ径部かふくらはぎに問題を抱えるレギロンの欠場が確定している。

スタメンに関しては前述の11人を予想。エメルソンに代えてクルゼフスキを右ウイングバックに置き、ルーカス・モウラを3トップの一角で起用するオプションもあるが、対リバプールという部分でスタートからそのプランを採用する可能性は限りなく低い。

★注目選手
◆リバプール:FWルイス・ディアス
Getty Images
今冬加入に迫った相手に躍動なるか。今冬の加入以降、リバプールの世界屈指のアタッキングユニットの一角として鮮烈な活躍を続けるコロンビア代表FW。直近のビジャレアル戦ではチームが0-2とされ、2戦合計スコアでイーブンに戻された中、後半からの投入で一気に流れを変え、ゲームチェンジャーとして両エースらを完全にわき役とする強烈な存在感を放った。

そのレッズの新たなアイドルだが、今冬にポルトからリバプールに加入する直前には今回の対戦相手であるトッテナム行きが有力視されていた。実際、トッテナムはポルトに公式オファーを掲示したが、相手サイドの高額な要求に同選手の実力が見合うかという判断で二の足を踏むと、当初今夏の獲得を狙っていたリバプールが前倒しの形でポルトの要求額を呑む形で獲得に成功した。

ある意味トッテナムのアシストによって今冬のマージーサイド行きとなった25歳FWは、20試合4ゴール3アシストという数字以上のインパクトを残しており、今冬のベスト補強との声も挙がっている。

そして、今回の一戦では因縁の相手との対戦において、改めて自身の価値を証明したい。ビジャレアル戦では元トッテナムでアルゼンチン代表DFフォイスを翻弄したが、今回のマッチアップの相手であるアルゼンチン代表DFロメロは一筋縄ではいかない強敵だ。

◆トッテナム:MFデヤン・クルゼフスキ
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ディアス以上の輝き放てるか。今冬にユベントスから買い取りオプション付きのレンタルで加入したスウェーデン代表MFは、同じくビアンコネロから加入したMFベンタンクールと共に新生スパーズの象徴の一人として絶大な存在感を放つ。

さすがに、加入後数試合は新チーム、プレミアリーグへの適応に苦戦を強いられたが、ここまで14試合の出場で3ゴール8アシストを記録。このアシスト数はリーグ全体で6位タイと、1031分という出場時間を考えれば、驚異的なスタッツと言える。

今やFWケインとFWソン・フンミンの両エースと比肩する攻撃の核と言える“デキ”の愛称で知られる22歳だが、当初クラブのトップターゲットではなく、前述のディアス獲得失敗によってパラティチSDが古巣から慌てて獲得した経緯があった。

ディアスの実力を考えれば、リバプールで見せている活躍をトッテナムでも披露していた可能性は高いが、ソン・フンミンとプレーエリアが被ることもあり、右サイドを主戦場とする左利きのクルゼフスキの獲得と躍動は、トッテナムにとって“怪我の功名”以上のプラスをもたらした印象だ。

同選手自身にディアスへの対抗意識はおそらくないはずだが、今回の一戦ではディアス以上の輝きを放ってチームを勝利に導きたい。