プレミアリーグ第22節延期分、トッテナムvsアーセナルが日本時間12日27:45にトッテナム・ホットスパースタジアムでキックオフされる。トップ4懸けた激戦必至のノースロンドン・ダービーだ。

現在、5位のトッテナム(勝ち点62)は前節、敵地アンフィールドで行われた2位のリバプールとの上位対決を1-1のドローで終えた。自力でのトップ4フィニッシュへ勝ち点3奪取が必須だったこともあり、結果自体は失望と言える。それでも、シーズン4冠を目指す世界屈指の相手に完全アウェイの状況において、最後まで勝ち点3の可能性を残す粘り強い戦いぶりは称賛に値するものだった。

このドローによって自力でのトップ4フィニッシュの可能性を失ったコンテ率いるチームだが、前回対戦で惨敗した宿敵相手にホームで勝ち点3を取り切り、ひとまず勝ち点差を1ポイントに縮めたい。そして、人事を尽くしつつ残り試合でのニューカッスル、エバートンの援護に期待したいところだ。

一方、4位のアーセナル(勝ち点66)は前節、残留争いに身を置くリーズとホームで対戦。相手GKのミス絡みの先制点を含めFWエンケティアの序盤の2ゴールで好スタートを切ると、前半半ばには相手DFの愚行退場によって数的優位まで手にした。その後は今季リーグ戦で初めてCKから失点を喫したものの、2-1で勝ち切って見事に4連勝を達成。トッテナムに4ポイント差を突けると共に、ここにきて取りこぼしが目立つ3位のチェルシーとの勝ち点差も1ポイントに縮めている。

シーズン最終盤での会心の4連勝によって、6シーズンぶりのCL出場権獲得に大きく近づくガナーズだが、仮に今回のダービーで大敗するようなことがあれば、リーダー不在、若手中心による経験不足も指摘されるチームが残り2試合で勝ち点を取りこぼす可能性は十分にある。したがって、敗戦回避を最優先としながらも、敵地で宿敵に引導を渡すようなパフォーマンスが求められるところだ。

なお、昨年9月末に行われた前回対戦ではホームのアーセナルがMFスミス・ロウ、FWサカの生え抜き2選手のゴールなどで前半に3ゴールを奪う圧倒的な戦いぶりで、ヌーノ前監督率いるトッテナムに3-1のスコアで圧勝。また、コンテ監督はチェルシー時代にアーセナルと公式戦8試合を戦っているが、1勝3分け4敗と苦戦を強いられている。

◆トッテナム◆
【3-4-3】
予想スタメン
(C)CWS Brains,LTD.
GK:ロリス
DF:ロメロ、ダイアー、ベン・デイビス
MF:エメルソン、ホイビュルク、ベンタンクール、セセニョン
FW:クルゼフスキ、ケイン、ソン・フンミン

負傷者:DFタンガンガ、レギロン、ドハーティ、MFスキップ
コロナ陽性者:なし
出場停止者:なし

出場停止者はいない。負傷者に関しては前述の4選手が引き続き起用できないが、新たな離脱者はいない。

スタメンに関しては善戦した直近のリバプール戦と全く同じメンバーを予想。ただ、コンディション次第ではセセニョン、クルゼフスキがベンチスタートとなり、ダビンソン・サンチェスやルーカス・モウラが代役を担う可能性はあるかもしれない。

◆アーセナル◆
【4-2-3-1】
予想スタメン
(C)CWS Brains,LTD.
GK:ラムズデール
DF:冨安健洋、ホールディング、ガブリエウ、セドリック
MF:エルネニー、ジャカ
MF:サカ、ウーデゴール、マルティネッリ
FW:エンケティア

負傷者:DFティアニー、ホワイト、MFトーマス、FWサカ
コロナ陽性者:なし
出場停止者:なし

出場停止者はいない。負傷者に関してはティアニーとトーマスの欠場が確定。また、直近2試合で欠場が続くホワイト、ギリギリのコンディションでのプレーが続くサカに欠場の可能性がある。

システムに関しては[4-2-3-1]の継続が濃厚だが、引き分けが許される勝ち点差、相手がボールを持たされた際に攻めあぐねることを考慮した場合、より守備的な[3-4-2-1]のオプション採用の可能性も十二分にある。

[4-2-3-1]の布陣を前提に前述のスタメンを予想したが、ホワイトが起用可能な場合はホールディングに代わってスタメンに入り、マルティネッリのところにスミス・ロウ、エンケティアに代わってダービーを得意とするラカゼットを起用するプランもありそうだ。

注目の冨安の起用法に関しては、直近のリーズ戦で加入後初めて左サイドバックを務めて好パフォーマンスを披露したが、左のシャドーに入るソン・フンミンへの対応のために右サイドでの起用法を予想。ただ、ホワイトを右サイドバックに置く守備的布陣を採用した場合、再び左に回る可能性もあるかもしれない。

★注目選手
◆トッテナム:FWソン・フンミン
Getty Images
逆転でのトップ4、得点王へ躍動なるか。今シーズン、相棒のケインが序盤の不振の影響もあってゴールペースを落としている中、直近のリバプール戦の1ゴールでキャリア初のリーグ戦20ゴールの大台に到達した韓国代表FW。とりわけ、シーズン後半戦ではケインに加え、MFクルゼフスキとの新たなホットラインが開通し、アストン・ビラ戦でのハットトリックを含めゴールペースを一気に上げている。

PKなしでの20ゴール到達はすでに快挙と言っていいが、得点ランキングトップのリバプールFWサラーとの得点差はわずかに2ゴールと、逆転での自身初のリーグ得点王にも十分に手が届くところだ。そして、自身のゴール増、即ちチームの勝利に繋がるため、残り3試合でのさらなる爆発が期待されるところだ。

これまでリーグ戦でのノースロンドン・ダービーでは13試合3ゴールとあまり良い数字を残せていないが、その3ゴールは前回対戦を含め直近4試合で挙げられたものだ。前回対戦でうまく封じ込められた冨安との日韓マッチアップも予想される中、チームを勝利に導く決定的な仕事を見せられるか。

◆アーセナル:FWエディ・エンケティア
Getty Images
シーズン最終盤に覚醒した救世主が再びダービーで輝けるか。かつての主砲オーバメヤンの退団、ラカゼットの不振と躍動する2列目と裏腹に、ここまでチームの足を引っ張ってきたガナーズのストライカー陣。その中で22歳の生え抜きFWも、出場14試合でノーゴールと精彩を欠いた。

しかし、ラカゼットのコンディション不良の影響によってチェルシーとのビッグロンドン・ダービーでスタメンに抜擢されたエンケティアは、アカデミー時代に放出された古巣相手に今季リーグ初ゴールを含む2ゴールを挙げる圧巻の活躍で勝利に貢献。以降、スタメンの座を勝ち取り、好パフォーマンスを見せると、前節は同じくレンタルで在籍した古巣リーズを相手に2ゴールを挙げ、再びチームを勝利に導く大仕事をやってのけた。

一連の活躍でクラブとの新契約交渉、ウェストハムといった強豪クラブからの好条件のオファーと去就が騒がしくなってきているが、自身の価値を高める上でもダービーでの活躍は必須だ。

リバプールの強力攻撃陣をほぼ封じたDFロメロやDFダイアーを筆頭とする相手の守備陣は非常にソリッドだが、ここ最近の活躍で得点以外のプレーでも自信に満ち溢れ、覚醒の気配を色濃く見せる若きストライカーはダービーで再び輝けるか…。

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