プレミアリーグ第33節延期分、リーズ・ユナイテッドvsチェルシーが11日にエランド・ロードで行われ、アウェイのチェルシーが0-3で勝利した。

現在、3位のチェルシー(勝ち点67)は前節、トッド・ベーリー氏率いる新オーナーへの売却決定後初の一戦をルカクの2ゴールで先行しながらも、後半ラストプレーの失点によって2-2のドローで終えた。これにより、4位以下との勝ち点差が縮まっており、残り3試合へのプレッシャーが高まっている。

そういった中、残留圏内ギリギリの17位のリーズ(勝ち点34)のアウェイに乗り込んだこの一戦では3試合ぶりの白星を目指した。中3日での一戦に向け、トゥヘル監督は先発4人を変更。チアゴ・シウバ、アスピリクエタのベテランを外してチャロバー、クリステンセンをバックラインで起用し、ロフタス=チークとヴェルナーに代えてジョルジーニョとマウントを復帰させた。なお、ウルブス戦で指揮官との衝突が伝えられたマルコス・アロンソは引き続きスタメンを飾った。

ホームの大歓声を背に立ち上がりから果敢にハイプレスを仕掛けたリーズだが、チェルシーがそれを逆手に取ってまんまと開始早々にゴールをこじ開ける。

開始4分、ハーフウェイライン付近の左サイドでボールを受けたマルコス・アロンソが冷静に中央で浮いたルカクに横パスを通してプレス回避。そこからマウント、リース・ジェームズとスムーズに右サイドへ展開すると、ボックス右でタメを作ったリース・ジェームズからの短いマイナスの落としをマウントが高精度の右足ダイレクトシュートでゴール右上隅に突き刺した。

幸先よく先制に成功したチェルシーは、プレス回避に長けたコバチッチのドリブルの運び、ジョルジーニョの的確なボール捌きによってうまくワイド、前線の選手をフリーにして畳みかける攻めを見せていく。

一方、徐々に相手を押し返し始めたリーズだが、アーセナル戦同様に不用意な形で退場者を出してしまう。24分、中盤でボールを持ったコバチッチに対して、ダニエル・ジェームズがレイトタックル。足裏を見せた危険なタックルがコバチッチの左足首に直撃。これを間近で見ていた主審は迷うことなくレッドカードを掲示した。

1点リードに数的優位を手にしたチェルシーだが、前述のプレーでコバチッチが負傷。一度プレーに復帰したが、自らピッチに座り込んでしまい、30分にロフタス=チークのスクランブル投入を余儀なくされる。それでも、ピッチ内ではきっちり主導権を握り、オフサイドとなったものの、ルカクがゴールネットを揺らすシーンを作り出すなど、2点目に迫っていく。

その後、ハリソンの負傷でフィルポの投入を余儀なくされ、さらに苦しくなったホームチームを尻目に、危なげなく試合を進めるチェルシー。ただ、バランスを意識したこともあり、前半は割り切って守る形を取ったリーズを攻め切れず。1点リードでの折り返しとなった。

後半も試合展開に大きな変化はなし。前半に比べてルカクをターゲットにしたシンプルな攻めで相手を押し込むチェルシーは、前半同様に早い時間帯にスコアを動かす。

55分、右サイドへの展開からリース・ジェームズがマイナスに入れたパスを、ジョルジーニョがワンタッチでボックス中央のマウントの足元に差し込む。これをマウントが冷静に落とすと、フリーのプリシッチが正確な左足のシュートをゴール左下隅へ流し込んだ。

前節は2点差を追いつかれたものの、この試合では10人のリーズを相手に危なげなくゲームコントロールするチェルシー。なかなか3点目を奪うことができないが、相手に決定機を与えず。

その後、78分にはリース・ジェームズ、プリシッチを下げてアスピリクエタ、ツィエクの投入で試合を締めにかかる。すると、結果的にこの交代策が3点目をもたらす。

83分、マウントとロフタス=チークの連動したプレスで高い位置でボールを奪い、ショートカウンターを発動。ボックス右でロフタス=チークからパスを受けたツィエクが冷静に中央でフリーのルカクへのラストパスを選択すると、ルカクはDFとGKに囲まれながらも落ち着いて左足に持ち替えてゴール至近距離からのシュートを決め切り、2試合連続ゴールとした。

これで完全に勝利を決定づけたチェルシーはこのまま3-0のスコアで試合をクローズ。3試合ぶりの勝利でCL出場権獲得へ王手をかけると共に、14日に行われるFAカップ決勝のリバプール戦へ大きな弾みを付けた。

一方、2戦連続で前半に退場者を出して3連敗のリーズは降格圏の18位に転落した。