今夏の移籍市場でも何かと話題に尽きないバルセロナ。去就が注目されているオランダ代表FWメンフィス・デパイ(28)については、状況が不透明なようだ。イギリス『デイリー・メール』が報じている。

マンチェスター・ユナイテッドでの転落からリヨンで復活の狼煙を上げ、昨年7月に満を持してバルセロナの一員となったデパイ。しかし、自身の獲得を要望した同胞のロナルド・クーマン監督は早々に解任され、冬の移籍でクラブが前線に大型補強を敢行したことや、デパイ自身が負傷離脱していた期間にチームが上昇気流に乗るなど、リーグ戦でチーム最多の12得点を挙げながらも、やや不完全燃焼なシーズンとなってしまった感は否めない。

ケガから復帰した2月後半からシーズン終盤にかけては、再びピッチ上で存在感を見せたデパイ。しかし、依然として財政難のバルセロナは、絶対的に替えの効かない一部の主力選手を除いて、適切なオファーが届けば売却する方針だと見られてきた。

すでにアーセナルやユベントスがデパイをリストアップしていると伝えられているが、『デイリー・メール』によると、ここに来て徐々にバルセロナ残留の線が濃くなってきているという。

昨年11月の就任からチームを立て直したチャビ・エルナンデス監督が、デパイを高く評価しているとのこと。ウォルバーハンプトンからレンタル移籍で加入したスペイン代表FWアダマ・トラオレ(26)の買い取りオプションを行使しないことが決定。また、フランス代表FWウスマーヌ・デンベレ(25)が退団する見込みとなっている現状を鑑み、デパイの2023年までの契約を延長したい考えと見られている。

また首脳陣らも、獲得を目指しているとされるバイエルンのポーランド代表FWロベルト・レヴァンドフスキ(33)や、リーズ・ユナイテッドのブラジル代表FWハフィーニャ(25)といった前線の選手らを確保できない限りは、デパイの売却を容認しないつもりだという。

デパイ本人としてもわずか1シーズンでクラブを去ることは考えておらず、引き続きバルセロナでプレーを続けたい旨のコメントを自身のSNSで発しており、互いの思惑が一致すれば残留になると見られている。

一方で、オランダ代表MFフレンキー・デ・ヨング(25)の売却を検討しているとされるバルセロナ。マンチェスター・ユナイテッド行きが噂されるが、財政難ゆえに脂の乗った主力選手たちを手放してしまうのか。安定した経営を取り戻せる日は未だ見通せない。