6日、日本代表はキリンチャレンジカップ2022でブラジル代表と対戦する。

7大会連続7度目のW杯出場を果たした日本。苦しみながらもその切符を手にし、残り少ない期間で世界で戦うためのチーム作りを推し進めることとなる。

2日に行われたパラグアイ代表戦では、最終予選で控えになることが多かった選手たちを起用。W杯に向けたサバイバルが始まる中、選手たちは奮起し4-1で勝利を収めた。

デビュー戦となったDF伊藤洋輝(シュツットガルト)や、インサイドハーフで起用されて結果を出したMF原口元気(ウニオン・ベルリン)やMF鎌田大地(フランクフルト)、ゴールは決められなかったがMF堂安律(PSV)もインパクトを残していた。

ある程度のテストも成功に終わった日本。次なる相手は、FIFAランキングで1位に立ち、言わずと知れた“サッカー王国”のブラジルだ。

世界でも指折りの強豪と対戦することとなった日本は、組み合わせ抽選の結果、ドイツ代表、スペイン代表とW杯のグループステージで同居。本大会でも同等のレベルの国と対戦するだけあって、今回の試合は非常に重要なテストとなる。

◆世界との差を測るチャンス


パラグアイ戦では、前述の通り控え中心のメンバーで臨み、後半もテストを行うなど有意義な試合となった日本。その中で迎えるブラジル戦は、日本代表としての力を測る良い機会だ。

森保一監督は前日会見で「今までの自分達の限界を超えるということにトライしなければいけないので、全ての部分で選手たちにはトライしてもらいたい」とコメント。物怖じすることなく、真っ向から向かっていってもらいたいと意気込んだ。

ブラジルとの対戦成績は2分け10敗。現在は5連敗中と全く歯が立たない相手。最後に対戦したのはおよそ4年半前の2017年11月、フランスのリールで対戦し、1-3で敗れた。

この5連敗ちゅうは全て3失点以上と良いところがない日本。それが世界との差ということでもあるが、その差が縮まっているのかどうかは大きな注目ポイントだ。

森保監督は「試合中、色々なことを感じながら、でも目線は同じで、我々もできると思って選手たちには戦ってもらいたいと思います」と語り、選手にはしっかりと戦いにいってもらいたいようだ。

吉田麻也は「タフな相手ですが、自分達がどれだけできるか。次に繋がるために、ワールドカップにつなげるために非常に大事な一戦だと思います」とコメント。遠藤航も「ある程度前から行くということに関してはビビらずにやっていきたい」と、いつも通り戦っていきたいとした。

日本代表にとっては、改修された国立競技場での初めての試合。ブラジルと対戦するとあり、チケットが完売するなど大きな注目を集めているが、どのような結果を残せるかに注目だ。

◆ほぼベストメンバーのブラジル代表


南米予選も1位で終え、最新のFIFAランキングでも1位。圧倒的な戦力を誇るブラジルが、ついに日本代表と対戦する。

2日に行われた韓国代表との試合では5-1と快勝。相手のミスもありゴールを重ね、主導権を握り続けたまま勝利を収めた。

そのブラジルは3日に来日すると、2日続けて国立競技場でトレーニングを行い調整。5日の前日練習は、時間を延長して調整に努めていた。

チッチ監督は「日本とブラジルはW杯で対戦するレベルの2チームであるということ」と日本へのリスペクトを口に。「しっかりと分析している。それは日本が我々にやっていることと同じ」と、日本のことをしっかりと見て試合に臨むと口にした。

また、かつて横浜フリューゲルスでもプレーしブラジル代表のコーチを務めるセザール・サンパイオ氏は吉田麻也、長友佑都、遠藤航、伊東純也、南野拓実の名前を挙げて警戒。「明日は素晴らしいゲームになる。互いにテクニックを駆使して勝利を目指す特長のチームで、観戦者は幸せな気持ちになるだろう」と、好ゲームになると予想した。

ケガが心配されたFWネイマール(パリ・サンジェルマン)は問題なくトレーニングを実施。世界屈指のタレント軍団が日本を相手にどんなパフォーマンスを見せるか注目が集まる。

◆予想スタメン[4-3-3]

GK:権田修一
DF:長友佑都、板倉滉、吉田麻也、中山雄太
MF:田中碧、遠藤航、守田英正
FW:伊東純也、古橋亨梧、南野拓実
監督:森保一

気になるブラジル戦のスターティングメンバーだが、森保監督は珍しく前日記者会見で言及。「基本的には昨日の練習でビブスを着ていなかったメンバーが中心となります」とコメント。4日のトレーニングで行ったミニゲームのメンバーがスタメンに並ぶとした。

そのメンバーで言えば、1本目と2本目で変更があったものの、GKは最終予選でもゴールを守り続けた権田修一(清水エスパルス)になるだろう。強豪相手にどんなパフォーマンスを見せるのか。注目が集まる。

最終ラインだが、右サイドバックは今回のメンバーで起用できる選手が山根視来(川崎フロンターレ)しかいない状況。そこで抜擢されるのが長友佑都(FC東京)だ。本人も右SBで出る気満々で「新しい長友を魅せられるように頑張りたい」と語り、対峙するであろうヴィニシウス・ジュニオールについても「相手が強くなればなるほどモチベーションが燃えてくる」と意気込みを語った。

センターバックは、板倉滉(シャルケ)と吉田麻也(サンプドリア)になるだろう。吉田はパラグアイ戦で45分間の試運転を終えており、板倉はアンカーとして45分間プレー。CBとして世界トップに通用するのかを見せたいところだ。そして左サイドバックは中山雄太(ズヴォレ)が入るだろう。長友が右に周りチャンスも巡ってきた中、ブラジル相手に高いパフォーマンスを見せれば、ポジション奪取の可能性もある。

中盤の3枚もお馴染みのトリオ。アンカーに遠藤航(シュツットガルト)、インサイドハーフに田中碧(デュッセルドルフ)と守田英正(サンタ・クララ)になるだろう。守田に関しては別メニューが続いていたが、札幌から戻ってきてからは全体練習に合流。コンディションの問題があれば時間は限定されるが、その場合は原口元気(ウニオン・ベルリン)が先発する可能性もありそうだ。

3トップに関しても、右は伊東純也(ヘンク)、左は南野拓実(リバプール)が入るだろう。両選手ともにパラグアイ戦は出番なし。このブラジル戦に焦点を当てて調整していたはずで、ヨーロッパで見せている活躍をどこまで披露できるかに注目が集まる。

そして1トップには古橋亨梧(セルティック)が入ると予想する。セルティックで1年戦い、その得点力には磨きがさらにかかっている古橋。パラグアイ戦の短い時間では結果を残せなかったが、前からのプレスト巧みなポジショニングでゴールを奪いたいところだ。

久々の強豪国との試合となる日本代表。勝てば歴史に残る1勝となるが、試合は19時20分にキックオフを迎える。