ローマのジョゼ・モウリーニョ監督のスタイルは、以前よりも親しみやすいものに変わったようだ。イタリア『スカイ・スポーツ』が伝えている。

母国の名門ポルトを率いてチャンピオンズリーグ(CL)優勝を果たし、一気に頭角を現したモウリーニョ監督。その後に率いたチェルシーやインテル、レアル・マドリーでも数多くのタイトルを獲得し、世界最高の監督としての地位を築いた。

2度目のチェルシー退任後にはマンチェスター・ユナイテッドの指揮官に就任するも、ここからキャリアは下り坂に。ポルト就任以降、初めてリーグタイトルを獲得できずにユナイテッドの監督を解任されると、2019年から率いたトッテナムではまさかの無冠に終わり、“終わった監督“と揶揄されるようになった。

しかし、今季からローマの指揮官に招へいされると、かつて大きな成功を収めたイタリアの地で優れた手腕を発揮。セリエAでは最終的に6位に終わったが、新設されたヨーロッパ・カンファレンスリーグ(ECL)の初代王者に輝き、クラブに14年ぶりとなるタイトルをもたらした。

ローマで再び名声を高めるモウリーニョ監督は、ポルトガルで行われた自身の指導法をレクチャーするための講演会に出席。選手たちとの人間関係の重要性を説きつつ、その関わり方に変化があったことを明かした。

「選手との共感が基本だ。今は誰もが“完璧な答え“を探している時代。ある人は、その秘密が戦術やトレーニングの刷新にあると確信している。しかし、共感がなければ幸せはない。特別な能力を持った選手がいない場合は特にだ」

「人間関係が基本であることは今も昔も変わらないが、最近の私はより人間らしく、利己的でなくなった気がする」

先月に行われたECL準決勝のレスター・シティ戦では、決勝進出を決めた試合終了直後に涙する姿も見せたモウリーニョ監督。以前のクールな“スペシャル・ワン“とは違った親しみやすさこそが、ローマでの復活の要因かもしれない。