明治安田生命J1リーグ第19節、セレッソ大阪vs川崎フロンターレが2日にヨドコウ桜スタジアムで行われ、ホームのC大阪が2-1で逆転勝利した。

現在、7位のC大阪は後半戦初戦となった清水エスパルス戦を1-1のドローで終えた。3試合ぶりの勝利を目指すホームゲームでは前回対戦で大勝した王者を迎え撃った。清水戦からは先発2人を変更し、西尾に代わって前節ゴールを決めた船木、負傷の清武に代えて山田を2トップの一角に据えた。

一方、前々節の北海道コンサドーレ札幌戦で今季リーグ最多の5ゴールを挙げて大勝した3位の川崎Fだが、天皇杯で東京ヴェルディにジャイアントキリングを許すと、前節のジュビロ磐田戦では土壇場で追いつかれての1-1のドローと調子はいまひとつ。前回対戦でJ1ホーム連続無敗記録をストップされた因縁の相手とのリベンジマッチでは、磐田戦と全く同じスタメンを採用。アンカーに大島、3トップは家長、小林、遠野が並んだ。

立ち上がりからボールを握る川崎F、ブロックを敷いてカウンターを狙うC大阪という構図が明確となる。その中でアウェイチームがいきなり決定機を作り出す。開始4分、大島からの鋭い縦パスを前線の小林がうまく潰れて落とすと、前向きな形でサポートに入った脇坂がボックス付近まで運んで右足を一閃。だが、このシュートは惜しくも左ポストを叩く。さらに、こぼれ球に詰めた家長のシュートはGKキム・ジンヒョンにキャッチされた。

早い時間帯の先制を逃したアウェイチームだが、以降も大島や家長を起点にボールを動かしながら相手守備に揺さぶりをかけていく。これに対してC大阪は割り切って守備を固めつつ、ブルーノ・メンデスの背後へのランニングや狙いを持ったプレスからのカウンターで、虎視眈々と一発を狙う。

やや膠着状態が続くものの、小林のスルーパスからチャナティップが決定機に顔を出すなど、よりゴールの匂いをさせる川崎Fは、前半終盤にスコアを動かす。36分、右CKの場面でキッカーの脇坂が右足アウトスウィングで入れたクロスを、ゴール前の谷口が打点の高いヘディングでゴール左隅へ流し込んだ。

その後、前半の内に追いつきたいホームチームは徐々に前に出ていく姿勢を見せるが、リードを得て余裕のあるアウェイチームにうまくいなされてしまい、前半は川崎Fの1点リードで終了した。

互いに選手交代なしで臨んだ後半はイーブンな状況が続く。早い時間帯に追いつきたいC大阪だが、ボックス内での競り合いの際に相手DF車屋の腕にボールが場面ではVARが介入も、お咎めなしの判定に。

それでも、前半からセットプレーで確実にフィニッシュの場面を作り出していたホームチームは、清水戦に続き伏兵の一撃で追いつく。59分、相手陣内中央左で得たFKの場面でキッカーの鈴木がゴール前に際どいボールを入れると、中央で競り勝った船木が2試合連発となる値千金のヘディングシュートを叩き込んだ。

1-1の振り出しに戻った中、両チームは65分過ぎに2枚替えを敢行。この交代策で流れを掴んだのはC大阪。追いついた勢いに加え、山田に代わって投入されたアダム・タガートが前線でうまくポイントを作り、中盤やディフェンスラインの攻撃参加を促す。だが、厚みのある波状攻撃はGKチョン・ソンリョンを中心とする川崎Fの粘りの守備に阻まれる。

何とか1-1を維持するも、決定機はおろか後半は思うように相手を押し込めない川崎Fは、79分に宮城と共に切り札のレアンドロ・ダミアンを投入。すると、83分には山根のスルーパスに抜け出したレアンドロ・ダミアンがボックス右でGKと一対一となる決定機を迎えるが、ここはシュートコースを消されてゴールとはならず。

それでも、C大阪の運動量の低下と、一連の交代策が徐々に機能したアウェイチームは、ようやく相手を押し返すことに成功。89分にはカウンターから右サイドのスペースに飛び出した大島の正確なクロスにファーサイドの宮城が飛び込むが、渾身のダイビングヘッドは相手の寄せもあり枠に飛ばず。

その後、どちらにも勝ち点3のチャンスが残る中で試合は5分のアディショナルタイムに突入。すると、土壇場で劇的なゴールが生まれる。
92分、相手陣内右サイドでFKを得たC大阪はキッカーの鈴木が再び鋭いボールをゴール前に送ると、ニアに走り込んだパトリッキが頭で合わせたボールがGKの手を弾きゴールネットを揺らした。

そして、パトリッキの劇的なJ1初ゴールを最後まで守り抜いたC大阪が見事な2-1の逆転勝利。J1連覇中の王者相手にシーズンダブルを達成した。一方、痛恨の逆転負けとなった川崎Fは首位の横浜F・マリノスとの勝ち点差が6ポイントに広がった。

セレッソ大阪 2-1 川崎フロンターレ
【C大阪】
舩木翔(後14)
ジェアン・パトリッキ(後45+2)
【川崎F】
谷口彰悟(前36)