アーセン・ヴェンゲル氏が、引退を発表した元イングランド代表MFジャック・ウィルシャーにメッセージを送った。

8日に自身のインスタグラムを通じて突如引退を表明したウィルシャー。10代の頃は「天才」、「アーセナルの至宝」などと称賛に溢れていたが、2011年に負った足首のケガでキャリアが暗転した。

その後も度重なる負傷に悩まされ続けたガラスの天才は、かつての輝きは見る影もなく、ウェストハムやボーンマスで再起を図るもことごとく失敗。今年2月に加入したデンマークのオーフスGFも今月6日に退団が発表されると、間髪を入れずに引退が明かされた。

数々のケガが祟って30歳という若さで引退となったウィルシャー。当時の輝きを知るヴェンゲル氏がイギリス『スカイ・スポーツ』のインタビューで胸の内を語った。

「ジャックは並外れた選手だったから悲しいよ。すぐに第一線で活躍できる素質を持っていた。勇敢で才能に溢れていた。だからこそ、あんなに若いうちから活躍できると思っていたのだ」

「最高のプレーができなくなった時、それを飲み込むのはとても難しいし、自信も失ってしまう」

ウィルシャーは今後、アーセナルのU-18の監督に就任すると見られているが、ヴェンゲル氏は選手として大成できなかった悔しさが指導者としての道に生かされるかもしれないとの見解を示した。

「彼が自分の可能性を最後まで発揮できなかったことは、逆に素晴らしい指導者としてのキャリアを築こうとする意欲に変わるかもしれない。それが私の願いだ」

「まず、彼は試合をよく理解している。勇敢で、コミュニケーション能力が高く、正直で、知的だ」

「そのうえで、彼は選手生活の最後にフラストレーションを感じている。その悔しさをモチベーションに変え、サッカーで実力を発揮することができれば、彼の前には有望なコーチとしてのキャリアが待っていると思う」