2022-23シーズンのプレミアリーグ開幕節、エバートンvsチェルシーが6日にグディソン・パークで行われ、アウェイのチェルシーが0-1で勝利した。

昨シーズン、ロマン・アブラモビッチ体制が突然の終焉を迎えた中、最低限のリーグ3位フィニッシュとなったチェルシー。トッド・ベーリー率いる新オーナーグループの下で心機一転を図るブルーズは、クラブレジェンドでかつての指揮官が指揮を執る昨季16位のエバートンと対戦した。

トゥヘル監督はこの開幕戦にチアゴ・シウバやカンテ、マウント、ハヴァーツら昨季の主力と共にクリバリ、スターリングの新戦力2人をスタメンで起用。また、前日に加入が決まったククレジャはブロヤ、ギャラガーのレンタルバック組と共にベンチスタートとなった。

試合はスターリングを最前線、マウント、ハヴァーツをシャドーに置く[3-4-3]を採用したアウェイチームが立ち上がりから押し込む。

これに対して、キャルバート=ルーウィン、ロンドンとセンターフォワードを負傷で欠くエバートンはゴードンを最前線に配した[5-4-1]の布陣で応対。

チェルシーが相手の出方を窺いながら攻め込む時間が続く中、エバートンにアクシデント発生。ハヴァーツへの守備対応の際にスライディングタックルを敢行したゴッドフリーが右足首を負傷し、ピッチサイドでの応急処置を受けた後、担架でピッチを後に。これにより、ホルゲイトが18分にスクランブル投入された。

ゴッドフリーの治療による数分間の中断を経て再開した試合は、エバートンが時間の経過と共に盛り返して拮抗した展開に。チェルシーが圧倒的にボールを握ってスターリングの動き出しやカンテの攻撃参加を軸にフィニッシュを狙い、再三のセットプレーを獲得。その流れの中でマウントが際どいシュートを放つが、GKピックフォードの好守に遭う。

一方、エバートンもマクニール、ゴードン、グレイの機動力を生かしたロングカウンターを繰り出し、幾度かチェルシーの守備陣に難しい対応を迫る。24分にはセットプレーからタルコウスキが決定的なヘディングシュートを放つが、ここはGKメンディの好守に阻まれた。

前半終盤にかけてはチェルシーが相手陣内でハーフコートゲームを展開。44分にはカンテのミドルシュートのこぼれ球に反応したスターリングがゴールネットを揺らすが、これは惜しくもオフサイドの判定。しかし、8分が加えられたアディショナルタイムにゴールをこじ開ける。

左サイドのタッチライン際に張ってボールを受けたクリバリからのワンタッチパスに、インナーラップで反応したチルウェルがボックス内でドゥクレのファウルを誘ってPK獲得。これをキッカーのジョルジーニョが冷静にゴール左下隅へ流し込み、前半54分の先制点とした。

チェルシーの1点リードで折り返した試合だが、後半はエバートンが良い入りを見せる。開始直後にDFチアゴ・シウバ、GKメンディの連携ミスでボックス右に抜け出したグレイがファーストシュートを放つ。さらに、52分にもマクニールの個人技で惜しいシーンを作ると、このプレーで得た左CKの二次攻撃からゴール前のドゥクレに絶好機が訪れるが、右足のシュートは相手守備の分厚い壁に阻まれた。

後半はチェルシーの動きが重くエバートンの時間帯が続く。61分にはマクニールを下げてデレ・アリを投入。攻撃に変化を加えていくが、チアゴ・シウバとクリバリ、アスピリクエタのベテラン3人が並ぶ堅牢なディフェンスラインを崩し切るまでには至らず。

その後、試合は膠着状態に陥る。1点リードも後半は攻撃が手詰まるアウェイチームは、チルウェル、マウントを下げてロフタス=チーク、プリシッチ。75分には精彩を欠いたハヴァーツに代えてブロヤ、足が攣ってしまったクリバリに代えてククレジャをデビューさせる。

すると、83分には前日に合流したばかりのククレジャに見せ場。左ウイングバックに入ったスペイン代表DFは左サイド深くで正確なグラウンダーの折り返しを入れると、これをゴール前のスターリングが右足で合わせる。だが、これはDFミコレンコの見事なブロックに遭い、新戦力2人でのゴールとはならず。

この直後にはスタンドでの要救護者が確認されたことで、試合は前半に続き短い中断を余儀なくされる。そして、後半アディショナルタイムは前半の8分を上回る10分に。

ホームで黒星発進は避けたいエバートンは、パワープレーでゴールをこじ開けにかかるが、最後までチェルシーの集中した守備を崩し切れなかった。

この結果、ランパード率いるエバートンに敵地で競り勝ったチェルシーは全体のパフォーマンスレベルには課題も、クリバリ、スターリング、ククレジャら新戦力が上々のデビューを飾り、開幕白星発進となった。そして、次節はトッテナムとの重要なダービーに挑む。